2024/3/20 最近のこと

最近あまり元気がない。創作意欲も湧かないので、他人の活躍を目にするたび隣の芝生はなんちゃら状態。定期的に訪れる「ワタシは一体何をやっているんだろう」のループに陥っている。そのためGO ONの原稿も依頼されている原稿の修正もできず。負のスパイラル。

3/16に映画『落下の解剖学』をみた。ハマってしまい3/20にもう一度みにいった。色々な要素があるなか一番グサっときた点は、我々は情報の一部分を切り取り膨張させて話を作り、それを事実だと思い込んでしまうことだ。小説の一部や夫婦喧嘩から真相を掴めるわけではない。我々はそれ以前に長い物語があることを知らないにもかかわらず、一部分をみて都合の良い想像をする。これは誰しもが当てはまることだろう。

映画『落下の解剖学』公式サイト

今世界で起きていることをみれば当然なことなのだが、怒りで溢れていてそれと闘う人が増えている。個人の自由なので否定はしないが、闘うことを強要するのはやめてほしい。闘わないからといって無関心なわけではない。私は怒ることも闘うこともやりたくない。なぜなら、過去に全力で闘った結果病気になったからだ。病気になるくらいなら闘わないで健康でいたい。中島みゆき『ファイト！』で「闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう」という歌詞があるが、闘う君も闘わない君も互いに笑わないでほしい。

この件に関しては特に結論は出ないのだが、先に述べた『落下の解剖学』につながっていく。結局は闘う君も闘わない君も、「闘う」部分しかみていないのだ。その前後に、自身しか分からない長い物語があるにもかかわらず。

切り取りカルチャーにはうんざり。そして無意識にやっている自分に反省。映画をみて自分にも当てはまると気づいた。

そんなことばかり考える3月。桜が咲く頃には負のループから抜け出したい。

GO ON編集人　牧田