スイートでキュートなビートルズ!!リンゴのボンゴにも注目です!!
ここ数日、こちら兵庫県は明石も急に肌寒くなり、冬の足音がだんだんと近くに聞こえてきたような気がします。晴れているのになんとなくどんよりとした空は、冬の訪れがもうすぐそこまで来ていることを表しているのかもしれませんね。
いかがおすごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。
季節の変わり目で何かと疲れが出やすい季節ですが、皆さん体調など崩されておられませんでしょうか。私の方は撮影→撮影→編集→打ち合わせ→編集→打ち合わせ→編集・・・みたいな毎日で超忙しい日々が続いております。
そんな日々の癒しといえばやっぱり音楽!!(最近音楽noteばかりになっちゃってます(笑))ロック・ポップス・ソウル・ジャズ・ムード音楽、ボサノバ、フレンチ、カンツォーネ、そして歌謡曲etc.色々な音楽をごった煮で聴いている日々なのですが、ここ最近原点回帰なのかビートルズをよく聴いています。
私の中で音楽にも季節感があり、例えばビーチボーイズや大瀧さん、山下達郎さん、村田和人などは夏、ボサノバは初夏、ニューミュージック系は早春、秋冬はジャズやドゥーワップなどなど、もちろんそれらの音楽は年がら年中聴いているのですが、その季節に特に聴きたくなるジャンルやミュージシャンってあったります。
そんな中、私の中でこの晩秋あたりに聴きたいアーティストの一つが、ビートルズなんです。
今回は私がビートルズを好きになった頃に大好きだったビートルズの曲をいくつか紹介したいと思います。
Till There Was You(ティル・ゼア・ウォズ・ユー)/収録アルバム:With The Beatles
私がビートルズに夢中になったのは中学生の頃。私の音楽の原点は、小学生の頃に大好きになったアメリカンポップスで、どちらかといえばロックでパワフルな曲よりもドリーミーで明るくカワイイ曲が好きでした。
音楽に目覚めた頃大好きだったアメリカンポップスってこんな感じ。
上記の曲は、小学生当時大好きだった Bobby Vee(ボビー・ビィー)のTake Good Care Of My Baby(邦題:サヨナラ・ベイビー)。ちなみにこの曲を書いているのは大御所キャロル・キング。キャロル・キングはこの当時、職業作曲家でした。
なおこの曲って駆け出し時代のビートルズのレパートリーでもあります。(ジョージハリスンがリードボーカルで歌ってます。)
話は少しそれましたが、こういうノリの可愛くも軽快な曲が好きだったので、ビートルズをまず最初に好きになった曲は、意外にもカバー曲であるこのTill There Was You(ティル・ゼア・ウォズ・ユー)でした。
両親が見ていたビートルズのビデオの中で、この曲を演奏する姿を見て、そのメロディの綺麗さ、流れるようなコード進行、そしてビートルズのカッコよさに一気に虜になりました。
ライブ版はアコースティックなアレンジがされているレコード版とは違い、ビートルズの4人がロックを演奏するエレキ楽器を使って演奏しています。私はこっちのバージョンの方がすきだったりします。
I Should Have Known Better(恋する二人)/収録アルバム:A Hard Day's Night
この曲もビートルズを聴き始めた頃大好きだった一曲。映画『A Hard Day's Night(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)』では列車の中でトランプをする場面と、後半のステージでのライブをするシーンの2度、この曲が流れます。
ジョンの吹くハーモニカと、ジョンの金属的な艶っぽいボーカルが最高です。
映画は中学生の頃にビデオで見たのですが、映画を見たことでビートルズの若さあふれるパワーにさらにビートルズ熱が上がったことを覚えています。
私がこの映画を見た頃、もうすでに映画公開から約30年ほど経っていたのですが、当時リアルタイムでこの映画を見た中高生も私と同じようにビートルズの虜になったんだろうなぁ。
You're Going To Lose That Girl(恋のアドバイス)/収録アルバム:Help!
実は先ほどお話しした映画『A Hard Day's Night(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)』より先に映画『Help!(ヘルプ)』を見た私。というのも映画『Help!(ヘルプ)』のビデオが家にあったからでした。
映画『Help!(ヘルプ)』は『A Hard Day's Night(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)』よりさらにハチャメチャな内容で、ストーリーがあってないようなものでしたが、両親曰く、映画『Help!(ヘルプ)』の方が好きな曲がたくさん入っていたから買ったそうです。
確かに映画『Help!(ヘルプ)』で流れる曲も映画『A Hard Day's Night(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)』と同様に名曲揃いで、中でも大好きだったのが『You're Going To Lose That Girl(恋のアドバイス)』。
可愛くも軽快な曲という意味合いからも映画『A Hard Day's Night(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)』の中での『I Should Have Known Better(恋する二人)』的な立ち位置の曲なのかもしれません。
映画の中ではスタジオでのセッションシーンとしてこの曲が流れます。映像的にも逆光をうまく使った幻想的なカットで構成されたもので、映像のカッコよさはこの映画の中でもぴか一のシーンです。
曲的にはジョンのボーカルにポールとジョージのコーラスがかけあうといった初期のビートルズが得意としたスタイルで初期のビートルズが好きな方なら絶対に一聴惚れすると思います。
この曲の注目ポイントはなんといってもリンゴのボンゴ。リンゴが演奏するグルーヴ感あふれるパーカションは実はかなりビートルズの曲の味付けに貢献しています。
この曲においてもただ単にドラムでリズムを刻んでいるだけでなく、隠し味にボンゴを入れているところはなかなかイカシタ演出です。このボンゴが入っているからこそ、曲に高揚感が生まれているのだと思います。(タイトル曲の『A Hard Day's Night』でもリンゴのボンゴが小気味よく鳴り響いています。)是非皆さんも耳を澄ましてリンゴのボンゴを楽しんでみてくださいね。
あとがき
いかがだったでしょうか。ビートルズといえばパワフルなロックナンバーだったり、中後期以降のアーティスティックな楽曲を思い浮かべる方が多いかと思いますが、実はこういったキュートでポップな曲も得意としていました。何を隠そう私自身、そんなキュートでかわいくポップな曲からビートルズの虜になった口でした。
ビートルズって実はめっちゃポップでキュートで親しみやすい音楽もしていたんですよ。そんな反面、両極にあるTwist & Shout(ツイスト&シャウト)のような荒々しさ満点の曲も当時から得意としていたところにビートルズの魅力があるのだと思います。
私はキュートでポップなビートルズから初期のビートルズのシングル曲、そして初期のロックンロールナンバー、中期以降のアーティスティックなビートルズ、そして後期の重くハードなビートルズと趣味趣向の幅が広がりました。こうやって考えるとビートルズだけで複数の音楽を学んだような気がします。
初期のアルバムって中後期以降に比べ語られることが少ないような気がしますが、初期もなかなかすごいです。ビートルズの曲、全213曲すべて名曲といっても過言ではありません。ほんとアルバムの片隅にそっとさりげなく名曲があったりするのもビートルズの魅力。
皆さん晩秋のこの時期、ゆっくりとビートルズのアルバムに耳を傾けてみるのもなかなかいいもんですよ。