今聴きたい雨の曲【洋楽50~60年代編】
本日は制作の少し中休み。サクッと業務を終えて、また明日からまた映像制作が動き出すのでちょいと気分転換に音楽noteで行ってみましょう!!
今回は続編が書きたくて仕方なった『今聴きたい雨の曲【洋楽編】』です!!
いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。
関西地方では土日は雨でしたが5月中旬の雨続きが嘘のように晴れ続きで嬉しい今日この頃です。晴れ間が続いていますが、近くの田んぼにも水が入り、夜になるとカエルの合唱が聴こえ、梅雨の季節になったんだなぁって感じさせてくれます。
ではでは『今(梅雨の季節に)聴きたい雨の曲【洋楽編】』張り切っていきましょう!!
Singin' In The Rain(雨に唄えば)-1952年-/Gene Kelly(ジーン・ケリー)
まずはやっぱりこれでしょう!!映画『雨に唄えば』でどしゃ降りの雨の中、ジーン・ケリーが楽しく歌い踊るシーンは有名です。子どもの頃こういった古き良き時代のアメリカ文化にとっても憧れて、今でもこの時代の街並みや、ファッションなど見たら胸がワクワクします。
ちなみにジーン・ケリーが躍る名シーンはこちら
Just Walking In The Rain(雨に歩けば)-1957年-/Johnnie Ray(ジョニー・レイ)
泣き節で有名なジョニー・レイの名曲『Just Walking In The Rain(雨に歩けば)』。この曲は恋に破れた男性が、恋に破れた悲しい気持ちを落ち着けるべく、「ただ雨の中を歩きたいだけさ」と強がりながらも傷心を癒すことが出来ず、ただただ雨にうたれて悲しみくれるといったブロークンラブソング。
ジョニー・レイはこのような失恋ソングがとっても得意で1950年代に人気を博しました。私が高校生くらいのころエド・サリバンショーの再放送がBSでやっていて、50~60年代の音楽が大好きな私はその番組をよく見ていました。そこで『クライ』という曲を歌っているのを見て、その熱演に魅了されたのがジョニー・レイとの出会いでした。
熱演に心打たれる!!こちらがジョニー・レイが歌う『クライ』。
Crying in the Rain -1961年-/The Everly Brothers(エヴァリー・ブラザーズ)
ビートルズのコーラスワークのお手本となったエヴァリーブラザーズ。この曲も初期のジョンとポールを思わせるコーラスワークが聴けます。
この曲の作曲はキャロル・キング。キャロル・キングはこの頃、職業作曲家として数々のドリーミィなポップを書いています。この曲もそんな一曲。
歌詞の内容は、振られた男の傷心が歌われており、思いっきり泣きたいけど、涙を見せたくないので雨の中で泣くことにするといったものです。男のプライドと男の弱さがうまく表現された素敵な歌詞です。
ちなみにキャロル・キング自身も『It Might As Well Rain Until September』という可愛い雨ソング歌ってます。題名にセプテンバー(9月)というワードが入っていますが、実はこちらはおそらく6月ソング。意中の人と夏休み期間中会えないことに意気消沈し、新学期を迎える9月まで雨だったらいいのにって自棄になっている姿が可愛いドリーミィーなポップスです。
It Might As Well Rain Until September-1962年-/Carole King(キャロル・キング)
以前セプテンバーソングのnoteでこの曲の歌詞などについても綴っています。
Rhythm Of the Rain(悲しき雨音) -1963年-/The Cascades(ザ・カスケーズ)
アメリカンポップスの中で、雨の曲の金字塔は何といってもこの曲でしょう。1963年に発表されたこの曲はサンディエゴで結成された5人組コーラスポップグループ、カスケーズにより歌われました。当時、日本でもかなりヒットしたようで、当時百貨店などで雨を知らせるBGMとしてよく使用されていたという話を耳にしたことがあります。
こういったポップグループって、ロック、ソウル、R&Bが主流の昨今では少し影が薄いですがなかなかいい曲が揃っており、ドリーミィーなポップスがお好みの方ならぜひおすすめのグループの一人です。
Walkin' In The Rain(恋の雨音)-1964年-/The Ronettes(ザ・ロネッツ)
音楽プロデューサー、フィル・スペクターの秘蔵っ子グループであった、ロネッツ。代表曲の『ビー・マイ・ベイビー』はウォール・オブ・サウンドを世の中に知らしめた一曲としても有名です。
そんなロネッツが放った代表曲の一つがこの『Walkin' In The Rain(恋の雨音)』。作曲は私の大好きな作曲家、バリー・マン&シンシア・ワイル。バリー・マン&シンシア・ワイルは本当に名曲揃いなので是非またnoteでまとめて綴ってみたいなぁなんて思います。
ちなみにこの曲カバーバージョンもたくさんあり、なかなかの名演揃いです。
Walkin' In The Rain-1967年-/The Walker Brothers(ザ・ウォーカー・ブラザーズ)
たぶん当時日本で人気があったのはこのウォーカー・ブラザーズバージョン。スコット・ウォーカーのボーカルが超カッコいい。メンバーもかっこよくアイドル的に日本で有名なグループと思われがちですがめちゃくちゃいいグループです。
Walkin' In The Rain-1969年-/JAY & THE AMERICANS(ジェイ&ザ・アメリカンズ)
ややカントリーチックに歌う『Walkin' In The Rain』。こちらは『 Cara Mia(カラミア)』のヒットで有名な、ジェイ&ザ・アメリカンズのバージョン。こちらもボーカルのジェイ・ブラックの歌声が超カッコいい!!
Rain -1966年-/THE BEATLES(ザ・ビートルズ)
ビートルズの言わずと知れたレインソングといえばこの『Rain』。ラバーソウルとリボルバーの間位に発表されたこの曲は、ビートルズを初期・中期・後期で分けると中期にあたり、ちょうど油の乗り切った時期に作られた曲で当時としては先進的な技術がたくさん盛り込まれた実験作です。
この曲の聴きどころは何といってもリンゴのドラム。出だしから攻めまくってめちゃくちゃカッコいいです。ドラムプレーもさることながら音の作り方がソリッドで超カッコいい。もしビートルズ中期で好きな曲を選べと言われたら、私は絶対この曲を好きな曲の一つとしてあげます。
The Rain The Park And Other Things(雨に消えた初恋)-1967年-/The Cowsills(ザ・カウシルズ)
「牛も知ってるカウシルズ」。1968年当時、日本では『ビート・ポップス』という番組が放送されていたそうで、この番組の司会をされていた大橋巨泉さんが冒頭の「牛も知ってるカウシルズ」という名言を残されるほど、当時日本では有名となった曲のようです。(『ビート・ポップス』の大橋巨泉さんのくだりは両親から教えてもらいました(笑))
カウシルズはなんとファミリーバンド。最終的にはお母さんまでグループのメンバーとなります。(この頃は子どもたちのみ)しかしファミリーバンドといっても、侮る事なかれ。なかなかのソフトロックサウンドを聴かせてくれます。
原題は『The Rain The Park And Other Things』”雨と公園と、その他もろもろ”といったところでしょうか。今回noteを書くにあたり歌詞をちゃんと見てみたんですが、内容的には一見泡のように消えた淡い初恋を歌ったようにも思えるのですが、当時のフラワームーブメントの影響を受けたような少し不思議な感じの内容でもありました。
ちなみに、中学生のころレコードプレーヤーを手に入れ、家にあったレコードを聴きあさっていたのですが、その時に超気に入って何度も聴いていたのがこの『雨に消えた初恋』でした。まさにジャケットもこのyoutubeとおなじジャケット。このジャケットも好きだったなぁ。
la pioggia(雨)-1969年-/ Gigliola Cinquetti(ジリオラ・チンクエッティ)
イタリアのカンツォーネ歌手、ジリオラ・チンクエッティが1969年にヒットさせた『雨』。最近でもCMソングに使われたりと日本では有名な曲です。
ジリオラ・チンクエッティは”サンレモ音楽祭”で『Non ho l'età(夢みる想い)』で優勝し、日本でも大変有名になった方です。60年代はアメリカやイギリスのロックやポップス以外にもイタリアのカンツォーネやフランスのシャンソンやフレンチポップも盛んで、色々な国のいい曲が聴けるのも楽しいところです。
この曲もゴージャスで最高!!『Non ho l'età(夢みる想い)』はこちら
ちなみに『Non ho l'età(夢みる想い)』も日本で人気が高く、伊東ゆかりさんや、弘田三枝子さん、最近では竹内まりやさんもカバーされておられます。
あとがき
『今聴きたい雨の曲【洋楽編】』はいかがだったでしょうか。
今回noteを書いて気づいたのは雨の曲って本当に名曲揃いであること。まだまだたくさん紹介したい曲がたくさんあって、これ以上書くとさらに長くなっちゃいそうだったので今回は50~60年代までにしました(笑)出来るだけ近いうちに70~80年代もnoteで綴ってみたいなぁと思っています。70~80年代の雨の曲は名曲揃いですよ。ぜひお楽しみにして頂けると嬉しいです。
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P.Sおまけ・・・雨ソングと後はやっぱり虹が見たいもの。60年代中期に日本で大ヒットしたこの曲で締めくくりましょう!!コミカルで超楽しいドイツのビートバンド、”ザ・レインボウズ”で”バラバラ”!!
それでは皆さんよいレイニーデイズを!!
読んで頂きありがとうございます。 『映像制作をもっと身近に、もっと気軽に』という思いでnoteを始めました。 noteでは映像制作に関するtipsや話題をはじめ、ぐっでぃテレビの中の人たちによる他愛のないお話まで幅広く綴っていきたいと思います。