『Morning Selection』『一本の音楽』/村田和人
始まりました4連休。今日から夏休みという子どもたちも多いのではないでしょうか。
いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。
今週に入ってこちら兵庫県明石では夏空のオンパレードで今日も朝からセミの大合唱が続いています。
本格的な夏がスタートしたということで、夏になると必ず聴きたくなる曲やアーティスト、そしてアルバムってありますよね。私もサマーサウンドって洋邦問わず大好きで色々聴きあさっては夏のお供にしています。
さて今回はそんな、大好きなサマーサウンドから、私の大好きなアーティスト、村田和人さんについて、思い出話を交えながら綴ってみたいと思います。
Morning Selection-1987年-/村田和人
私が村田和人さんの音楽と出会ったのは、村田さんの顔も曲も、音楽も知らなったころ。というよりまだ自分でCDを選んだり主体的に音楽を聴く前のお話。
その昔、この『Morning Selection』が関西地方で土曜の朝、放送されていた『ふるさとZIP探偵団』という番組のエンディングテーマとして使われており、当時子どもだった私は、『カッコいい曲だなぁ』と思いながら聴いていました。しかしまだ子どもだったので誰の何という曲かというのも知らないまま、時は流れました。
大人になったある日、ラジオでたまたまこの曲がかかり、再会を果たしました。
『おぉZIP探偵団の曲!!』『忘れていたけどカッコいい曲だったよなぁ!』と当時の色々なことを思い出し、そしてこの曲が『Morning Selection』というタイトルで、作ったのも、歌っているのも村田和人さんだというのを知るのでした。
なんと懐かしい『ふるさとZIP探偵団』の映像がyoutubeにありました!!村田さんの『Morning Selection』は45:05あたりからエンディングテーマとして流れます。懐かしすぎて涙モノです(T_T)
90年代に原田伸郎さんや佐藤蛾次郎さんが出ておられた『ふるさとZIP探偵団』。関西地方で放送されていたの知っている人っているかなぁ?
今でいう『よ〜いドン!』の『となりの人間国宝さん』のような番組で、関西のあらゆるところを街ぶらして道行く人とお話をする番組です。私この手の関西ローカル番組小さいころから大好きなんです(笑)ローカルなトークでごめんなさい。
『Morning Selection』はボーナストラックですが、同時期に制作されたアルバム『Boy's Life』ってアルバムも若さ溢れる夏にぴったりのいいアルバムです。
一本の音楽-1983年-/村田和人
『Morning Selection』との出会いと同じ頃、山下達郎さんのサンデーソングブックを聴いていると、一聴で最高~と叫びたくなるような曲と出会います。
その曲がこの『一本の音楽』。夢が広がるような明るい編曲。重厚感のあるコーラス。そして村田さんのパワフルなボーカル。どれをとっても最高ですぐさまCDショップに向かったのですが、当時アルバムは廃盤状態で、私がこのアルバムを手に入れることが出来たのは2010年代に入ってからとなります。
ちなみに『一本の音楽』が入っている『ひとかけらの夏』というアルバムは山下達郎さんが全面的にプロデュースされたアルバムで、どの曲も最高の仕上がりになっています。『夏だ!タツローだ!』時代の山下達郎さんのサウンドが好きな方なら絶対におススメのアルバムです。
ちなみにこの『一本の音楽』。マクセルのカセットテープのCMソングだったようです。
村田さんとの思い出
実は私、村田和人さんとは少しエピソードがあります。
2000年代に入ってから村田さんは精力的にライブハウスなどでライブ活動を精力的にされており、関西地方でもよくライブをされていてたので私もよく足を運ばせてもらっていました。
当時からのファンの方が多かった会場の中、おそらく当時を知らないであろう若者が前列で見ているものだから村田さんも私のことが気になったのか、ライブ会場に何度か足を運んでいるうちに私のことを覚えてくださるようになりました。
そのうちライブ終了後に何度か少し長めにお話させていただく機会があり、その中でのあるライブ後の会話の一部分がとっても印象に残っています。(出待ちをしていたわけではなく、ライブ後、客席にふらっとやってきては私以外のお客さんにもわりと気さくに声を掛けてくれる方でした。)
ある日のライブ後のお話の一場面・・・
私:『今日演奏されていた「on and on」、私の大好きな曲なんですが、今日の村田さんバージョンとってもよかったです。』
(「on and on」とはスティーブン・ビショップの曲です。)
村田さん:『おぉ~若いのに「On And On」知ってるなんてなかなかやるなぁ。モーリーさんってほかにどんな音楽を聴いているの?』
私:『ビーチボーイズなど60年代のロックや80年代のAOR系なんかが好きです。村田さんのアルバムはちょうどスティーブン・ビショップのアルバムの隣に置いています。』
(本当にちょうどその頃スティーブン・ビショップにはまっていて良く聴く棚に置いてました。)
みたいな感じで答えました。
すると村田さんは本当に嬉しそうな顔で、
『スティーブン・ビショップの隣に、僕のアルバムが並んでいるのかぁ。スティーブン・ビショップをチョイスした人が僕のアルバムもチョイスをして、同じ棚に並べてくれる。自分も憧れるアーティストのアルバムの隣に自分のアルバムがある。そんな様子を思い浮かべるだけで嬉しいなぁ。』
と言っていただきました。
私の中ではスティーブン・ビショップも村田さんも同じレベルで憧れの人なんだけど、村田さんからしたら私がスティーブン・ビショップと自分が同じ憧れの眼差しで見られていることに対して不思議な感じと、嬉しさのようなものの両方を感じておられるようでした。
ちなみにスティーブン・ビショップの『On And On』はこんな曲です。
On And On/Stephen Bishop
あとがき
プロのミュージシャンで、ヒット曲も持ってらしゃる方が、私のような若造の素人を相手に、偉そばることなくゆっくり真摯に会話をしてくれたことに感激し、やっぱり凄い人だなぁってつくづく思いました。
そういえば昔、世界の盗塁王、福本豊さんが『おいあくま』という話をしていました。(私、音楽と共に野球も好きなんでちょっと福本さんの話になっちゃいますが・・・)
『おいあくま』とは
”お”『怒るな』
”い”『威張るな』
”あ”『焦るな』
”く”『腐るな』
”ま”『迷うな』
『うまくいっている時に調子に乗って周りに対して怒ったり、威張ったりせず、うまくいかない時に焦ったり、腐ったり、迷ったりしてはいけない。どんな時でも謙虚にコツコツと頑張り続けることが大切』という意味で、若手の時にこの言葉を聞いた福本さんは、この言葉をメモ帳にメモって事あるごとに思い出すようにしていたそうです。
村田さんとの出会いにはほんと『おいあくま』のような、謙虚で優しく、地道にコツコツと努力なさっている姿を見せてもらったように思います。
最後はちょっと真面目な話になっちゃいましたが、村田さんの人柄や姿にはほんと感銘を受けました。本当にいい出会いでした。
さぁ暑い夏が始まります。皆さんお気に入りのサマーサウンドを用意はいいですか!!毎日とっても暑いので体に気を付けて、楽しく思い出に残る夏にしましょう!!