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初夏の思い出 ~蛍観賞~

皆さんいかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。

先日、約20年ぶりに蛍を見に行きました。
若いころ、初めて蛍を見た時、その幻想的な風景に心の底から感動したことがずっと胸の底にあり、いつか自分の子どもたちにも見せてあげたいと密かに思い続けていました。

この数年間、あのウイルスが大流行したこともあり、なかなかしっかりと子どもたちに色々な体験をさせてあげることが出来なかったのですが、今年に入りやっと少しずつ色々なことが出来るようになってきたので、今年は思い切って子どもたちを連れて蛍観賞に出かけてみることにしました。

明石でも条件が合えば蛍を見ることの出来るところもあるようですが、もし見ることが出来なったらがっかりするかなぁと思い、思い切って約20年前に妻と共に蛍を見た多可町八千代区俵田まで行くことに。

虫が大好きな子どもたちは日中から大はしゃぎ。こんなテンションで夜まで体力が持つかなぁなんて少し心配になりつつも早めのお風呂と夕食を済ませいざ現地へ。

多可町八千代区俵田の野間川付近は蛍を見ることが出来るスポットとして有名で、遊歩道も作られており家族連れでも蛍観賞のしやすいところです。

現地に着くと街の方々が交通整理をしてくださっていました。蛍期間中は駐車場も用意されており、その駐車場に駐車させて頂きました。

車から降りて川沿いに向かう道中でワクワクした様子の子どもたちに「蛍いっぱい見て来てやぁ」と優しく街の方が声を掛けてくださったり、その言葉に子どもたちもにっこり。蛍を見るだけでなく街の皆さんとのこういったちょっとした交流も少し離れた地域にお伺いさせてもらうことの醍醐味の一つです。地域の皆さんの暖かい心遣いが思い出をより素敵なものにしてくれます。

さて蛍を見る前から楽しい気分MAXの私たちモーリー一家。
「蛍はもし自分の近くに飛んできたとしても捕まえてはいけないよ」ということや「蛍を見るときは道が暗いけど明かりをつけてはいけないよ」などといった蛍観賞のでマナーを伝えながら歩いていると川沿いの遊歩道に到着。

夏至まで後半月ほどということもあり、まだまだ辺りは薄明るさが残っているものの早速蛍を1匹発見!!子どもたちは大喜び!!(私や妻も大喜び(笑))

早速私はこの蛍観賞のために普段あまり使っていないかったファインダー付きの小型ミラーレスをぴっぱり出してきたので蛍の試し撮りに挑戦!!もちろん蛍撮影のために明るいうちにモニターをはじめカメラから光が出来るのを防ぐ設定は前もって行っており準備は万端。(蛍を撮影する際はモニターをはじめフラッシュなど光を出ないようにカメラから設定しておく必要があります。)

カメラマンを長くやっていますが蛍を撮るのは初めてのためどのくらいのシャッタースピードが必要か分からなかったので、絶対手振れすることは分かっていましたがどのくらいの明るさで撮影できるかなぁと思い、とりあえず手持ちでF値1.7のレンズにISO200に設定しシャッタースピード30秒くらいでパシャリ。

到着して初めて見つけた蛍

手持ちのため当然バンバンに手振れしていますが、シャッタースピードさえ稼げば撮れそうだなぁと手ごたえを感じながら、この一枚で写真撮影は一旦終了し家族と共に蛍観賞を楽しむことに。

川沿いを歩き進むとどんどん蛍の数が増えてきます。川と山のロケーションと優しく舞う蛍の幻想的な姿に心奪われていると子どもたちが「ジブリのワンシーンみたいやなぁ」とつぶやきました。

「本当にそうやなぁ」と答えたあと、頭の中ではトトロのサウンドトラック「風のとおり道」が流れ始めました。こんなところを歩いていると本当にトトロと出会えそうです。

そうしているうちにさらにどんどん蛍が増えていき私たちの目の前を”あっちにちらちら、こっちにちらちら”と飛び交います。

ここで妻に一言「写真撮らせてください」とお願いし少々蛍撮影タイムを頂きました(笑)

カメラを固定し真っ暗なファインダーをのぞき、とりあえずF値1.7、ISO200、シャッタースピード60秒で撮影スタート。

あれ?真っ暗じゃん!!

60秒経って逸る気持ちを抑えながらファインダーをのぞき写真を確認すると、「あれ真っ暗じゃん!?」やっぱり着いたときに比べてだいぶ日も落ちたのでもっとシャッタースピードを上げないと撮れないのかなぁ。

よし次はシャッタースピード120秒で再挑戦だ!!

あれあれ??やっぱり真っ暗じゃ~ん!!

「あれあれ??やっぱり真っ暗じゃ~ん!!」シャッタースピードを上げてもダメか・・・せっかく120秒も待ったのに・・・
よし一回同じ設定でISOをマックスまで上げてみよう!!
待つこと120秒・・・

ありゃりゃ~今度はノイズだらけじゃん!!!

「ありゃりゃ~今度はノイズだらけじゃん!!!」隣で写真が出来上がるののを楽しみにしている子どもも残念そう。いかんせん長時間露光しているので1枚ずつ写真を撮影するのに時間がかかります。せっかく蛍観賞に来ているのに写真撮影に時間がかかっては本末転倒です。

蛍撮影は諦めて目で楽しむことに専念。子どもたちも初めて見る蛍が乱舞する光景に大喜びでした。

たっぷり蛍を見て、家族そろって楽しい時間を過ごせた満足感を感じながら来た道を戻っているとき、最後にもう一度だけ写真撮影にチャレンジしたいと家族にお願いをしチャレンジすることに。

サッとカメラを手をかけるとレンズ辺りに違和感が・・・

あぁぁぁ・・・・なんとさっき撮影したときからずっとレンズキャップが付いたままになっていたのです。そっかぁ最初の試し撮りの後、子どもと手をつなぐとき、レンズが当たると良くないのでレンズキャップを付けたんだったぁ・・・

カメラマンとして最もやってはいけないこと・・・めっちゃ恥ずかしい・・・

そりぁ真っ暗な写真しか撮れないですよね。ISOを最大まで上げてらノイズだらけの写真しか撮れないですよね・・・

でレンズキャップを撮って撮影した一枚がこれ。

おぉ~よく見る線を引いたような蛍の写真!!

シャッタースピード30秒くらいでカメラを固定しただけなのですがある程度見たことのある写真が撮れたのですが時すでに遅し。蛍がたくさんいるところまではだいぶ戻らないといけないので今年は諦めることに・・・

恥ずかしいさに肩を落とす私に「うまく写真が撮れるよりいい思い出が出来たやん!」と慰めてくれているようなネタにしているようなコメントをする妻と子ども達。ちらほらと蛍が飛び交う中、みんなで笑い合いながら歩いた帰り道はモーリー家にとって、いつまでも輝き続ける思い出になるのかもしれませんね。

◇◇◇

P.S帰り際にレンズキャップを外して撮影出来た後の1枚はこちら。子どもたちも眠たそうだったので結局レンズキャップを外した状態で撮影出来たのははこの2枚のみ。写真を失敗したことで家族の思い出と来年またみんなで来る楽しみが出来ました(笑)

目ではこんなに明るく見えませんが写真にするとこんな感じ。


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