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奄美移住を決めてからの流れ、引越し、移住して1週間の記録
仕事がフルリモートになるのを機に、念願の奄美移住を果たしました!この記事では同じく奄美(または離島)への移住を考えている方に向けて、どんな経緯で移住に至ったか、実際にやった準備、ハラハラしたことなどをまとめていきます!
奄美移住のきっかけと流れ
前職を辞めることになったのが10月半ば。ダイビングと旅行が好きで、かつ夫の国と日本をちょこちょこ行き来するライフスタイルのため「次は絶対にフルリモートの仕事をしよう」と決めていたのですが、毎年寒くなると元気を失う夫を見ていて、「どうせフルリモートで仕事するなら、いつか移住したいと思っていた奄美大島に行っちゃえばいいんじゃない?セミリタイアとか、定年とか待たなくたって別に良くない?」と思い始めました。
心のどこかで、離島移住なんて贅沢するのはまだ早い、何も成し遂げていないうちから現実逃避のようなことをするべきじゃない、子どもたちの教育上も都会の方が選択肢があるはずだ、何よりせっかく長男が幼稚園に慣れてきたのに親のわがままに付き合わせてはかわいそう…とブレーキをかけてきたのですが、毎年10〜3月まで寒さにゲッソリしながら日々をやり過ごす夫の体調を優先することはわがままではなく、家族として十分に正当な理由だと思い直したのでした。
そして10月末、奄美では珍しい新築物件を見つけた直後、内覧もしないままFAXで申し込み。契約書は郵送でやりとりし、12月18日奄美入りし、重要事項説明を受けて鍵を受け取りました!
移住しようと思ってから実現までの期間は?
今年の2月に「いつか奄美移住しよう」と思ってはいたものの、具体的に動き始めたのは10月半ばからなのでだいたい2ヶ月くらいでした。
長男は新しい環境に慣れにくいキャラクターなので、学期途中での転園か、春休みの転園か迷っていましたが、どこかの口コミで「学期途中の転園の方が先生や子どもたちに世話を焼いてもらいやすく、丁寧にケアしてもらえるかも」というのを見て「なるほどな」と。
それに加えて、次男が12月21日で2歳になり飛行機代が上がってしまうこと、春休み期間は引越し業界の繁忙期であることに背中を押され、12月半ばの移住を決めました。
ただ、
引越し準備はそこそこ大変である
引越しの費用が結構高い
船便での引越しは荷物が届くまでにタイムラグがあるため宿泊費も必要になる
自治体にもよるが、ゴミの廃棄に時間またはお金がかかる(我が家はこれが一番大変でした)
など、時間とお金の負担が大きめなので、余裕を持った引越しがお勧めではあります。
どうやって情報収集していたか?
もともと今年の2月に初めて奄美に訪れた時、冬でも本州に比べて穏やかな気候を私も夫もいたく気に入ってしまい、「日本の拠点は最終的に奄美に移したいね」と話していました(我が家は日本とインドネシアの2拠点生活を目論んでいる)。その時から、奄美の住居、仕事事情などはちょこちょこ調べていました。
参考にしていた情報
奄美市役所の移住情報
奄美の不動産屋さんいくつか
ねりやかなや(移住関連情報)
ジョブセンバ(仕事情報)
「奄美 移住」などで検索して見つけたブログ
しーまブログ
10月半ばから、移住と関係なく今後の仕事について模索し始めました。
すぐに最初のカジュアル面談を受け、11月下旬にbizhikeへのジョインが決まりました。それと平行していくつかの奄美関連のオンライン交流会・相談会に参加しました。
奄美関連のオンライン交流会・相談会
ねりやかなやさん主催の交流会
奄美市役所のオンライン移住相談
奄美フリーランスカフェ
奄美には「空き家ラボ」という取り組みがあり、格安で空き家を借りて住めるのですが、これはオンライン交流会で現実を知っておいてよかったなと思います。本州の「古民家」というイメージを持っていたので、かなりのギャップがありました。私たちはいったん普通の賃貸を借りるということで落ち着きました。
シロアリくらいは想定していたものの、ツギハギ補修で屋根に隙間があるとか、そこから猫が顔を出すとか、柱と床が歪んでいて目が回るとかは全く予想していなかったので、実際の移住者のお話を聞いておいてよかったです。もちろん、そんな物件ばかりではないし、トトロみたいにそれはそれで経験として楽しめそうだし、DIYで改修するための支援策などもあってすごく面白そうだったんですが、ヤンチャな男子ふたりを抱えながら外国人夫とやりきれる自信がありませんでした(笑)…けど、空き家改修はいつかチャレンジしたい!
それから、
奄美の不動産屋
ジョブセンバ
離島引越し費用
についても検索&サイト巡りを繰り返していました。
離島引越しは、我が家は離島引越し専門の「アイランデスクさん」にお願いしましたが、一般的な引越し会社だと離島は敬遠されやすいそうで、高額な断りお見積もりが出されるケースもあるようです。
物件が決まってからは、YouTubeで「奄美」「奄美移住」で調べ、よりリアルな声を拾いました。目新しい情報を得るためというより、いざ移住してみて「思ってたのと違う!」とギャップに驚かないように心の準備をしている感じでした。奄美は曇天が大阪よりも多いということはこの時に知りました。(でも、曇天でも海は綺麗でした!)
ギャップといえば、能動的な情報収集とは違うけど、次男の出産時にインドネシアに短期移住していたので、「天候によって予定が大きく左右される」「物事の進みがのんびり」「すぐ諦める空気感」という南国特有の雰囲気を居住者として経験していたことは大きいかもしれません。このあたりはネット検索ではなく、居住者としての暮らしを体験してみて肌に合うか先に確かめた方がいいかも。
家具や家電を持っていくべきかどうか?
ねりやかなやさんのオンライン交流会で、奄美移住の先輩方は「現地調達の方がベター」と押していました。その理由は、
引越し代がかなり高い
新居の間取りや雰囲気に合わないリスクがある
塩害や湿度により傷んだり壊れることもある
といったことを挙げられていました。引越し屋さんを使わない具体的な移住の方法は、
リュック(または車)に最小限の荷物を詰めて引越し
箱に詰められるものは郵送や宅急便で送る
家具や家電は移住後に購入
移住後に集落の人などから不要な家電や家具を譲ってもらう
ただ、私たちはその反対意見を聞いた上で引越し屋さんにお願いしました。理由はこんな感じです。
冷蔵庫を買ったばかりだった
エアコンも2台所有していた(そして新居についていなかった)
マットレスやダイニングセットはある程度こだわりたいものの、離島への配送費用を考えると予算に余裕がなかった(ので、大阪で買って持って行った)
まだ小さな子連れ移住なので、「物が揃うまで、ないなりに適当にしのぐ」のが難しそう
この選択は間違いではなかったとは思うものの、後々余分な出費に繋がってしまったので、費用面だけであればよくシミュレーションした方が良さそうです。
さて、移住を決めてからの流れを綴って来ましたが、ここからは奄美移住にあたってハラハラしたポイントをご紹介します!
正直、こんなに綱渡りな引越し初めてだし、最初で最後にしたい(笑)!
ハラハラしたこと①物件の契約を完了しないまま奄美入り
不動産屋さんとは契約書を書いて送るところまでは終わっていたものの、重要事項説明と鍵の受け渡しは奄美についてから、という段取りだったので、「大阪の家を引き払って行ったのに、突然断られたらどうしよう」という不安が鍵を受け取るまでずっと続きました。
いちおう引越し屋さんに手付金を支払う前に、不動産屋さんには「もう覆ることはないですよね?」と念押し確認をしました。時間と予算に余裕があるなら、引越し屋さんの契約前に現地に渡って契約する方が無難でしょうね。
ハラハラしたこと②内覧せずに契約したが内装気に入らないかも
実際の新居を見てきて杞憂に終わったと安心しましたが、「壁紙が奇抜なデザインだったらどうしよう」「フローリングの色が好みじゃなかったらどうしよう」と心配でした。
空き家ラボをはじめ、新築でない物件の場合はきっとそれに加えて使用感も気になりますよね。時間と予算に余裕があるなら、事前の内覧またはウィークリーマンションなどに滞在する前提で奄美入りする方が無難かもしれません。
ハラハラしたこと③引越しの荷物が抜港によって届かない
金曜日搬出、土曜日の船便に積んで日曜日の夜到着、月曜日搬入という予定だったのですが、強風のため引越しの荷物を積んだ船が奄美の港をスキップ(抜港と言います)。しかも、天候によるものなので確かな入港日がいつになるのか前日までわからないという状況でした。
日曜日の段階で火曜日以降、遅ければ土日になるかも…と聞いていたので、新しい宿を借りて移動したその日に「明日搬入できることになりました!」と連絡があり。思ったより早く搬入できて嬉しいやら、宿泊キャンセルできなくて悲しいやら複雑でした。
ちなみに、この時期のせいか、エアコンの取り付けは搬入から4日経っても音沙汰がありません。島時間だなあ〜(笑)。
奄美移住、初日からネタが尽きない感じです😎
— Mayu Kawazoe (@MayuKawazoe) December 18, 2021
◎風が強すぎて船が奄美に寄港せず
◎物資不足でパン売り切れ
◎引越しの荷物がいつ届くか不明
さっそく名物の光景を見られて満足🤣 pic.twitter.com/fbjOge2UMx
ハラハラしたこと④かさむ予算!
まあ、わかっていたことではあるものの、引越しってどれだけ綿密に計画を立てても予定外の出費はかさむもので。今回は特に動く額が諭吉単位だったので、チリツモでなかなかなことになっていました。(絶対に計算したくない。現実逃避)
ゴミ処分費用
ゴミ処分に疲れ切ったため、空港までのタクシー代(最寄りのリムジンバスがコロナの影響で運行休止中なのが痛かった)
搬入遅れによる追加宿泊費
都市ガスとプロパンガスで使えるコンロが違ったため、持って来たのに新たなコンロ購入
ガスコンロを買いに行くまでに数日かかったことによる外食費
持って来たシーリングライト処分費用(新築のためか既についていた)
その他、余分に持って来たものの処分費用
生産性のないものにお金をかけるのって辛い。
引越しで持って来てよかったもの、いらなかったもの
予想外のことがあったとはいえ、持って来たものの価格を考えると結局は引越し業者さんにお願いしてよかったので、持って来てよかったものについても記録しておきます。あと、いらなかったものについても。
冬に子連れで家具家電なし賃貸に移住することを前提としています。
これさえあれば最低限の生活ができる
炊飯器
ホットカーペット(エアコン取り付けに1週間かかったので、なかったら凍ていました)
寝具(幅240cmの三つ折り可能なマットレスをネットで事前購入し、開封せず圧縮されたまま運んでもらった。もちろん現地調達も可能だけど、横幅が広いなど条件があると時間がかかりそう)
ダイニングセット(こちらも未開封のまま)
あって便利だったもの
洗濯機
冷蔵庫
掃除機
カーテン
食器棚
日用品ストック
Wi-Fiルーターなど
ドライバーと六角レンチ
衣装ケース
持ってくるべきじゃなかったもの
ガスコンロ(奄美にも都市ガスはあるからどちらに対応した物件か確かめるべし)
シーリングライト(こちらも、物件についているか確認した方がよき)
奄美入りして最初の1週間の過ごし方
1週間前の今日、奄美に到着したということでこの1週間を振り返ってみます。(記憶がほぼ飛んでいるので思い出したい)
0日目 引越し搬出→関空そばのホテルに前泊
1日目 奄美入り→マンスリーレンタカーを借りて宿→不動産屋さんで鍵の受け取り(搬入の遅れが発覚)
2日目 新居確認→日用品など購入→宿→ビッグ2初体験
3日目 幼稚園見学→役所で転入手続き(翌日搬入できると連絡)
4日目 宿を移動→引越し搬入→シオン誕生日会(ただの外食)
5日目 午後からビッグ2→チームビルディング参加
6日目 宿→新居 無限片付け
7日目 新居 役所手続き完了 ビッグ2で生活に必要なもろもろをドガ買い
ホント、島にいると時間が溶けるな…。ちなみに、bizhikeチームの皆さんの多大なる理解を得ていたことで、引越しも仕事も両立することができました。もう感謝しかない。
3日目に行った奄美市役所はあまりのキレイさに驚きました!めちゃくちゃ新しくて、ワンフロアでいろいろ完結するのですごく便利。
4日目には、奄美フリーランスカフェでお世話になった方にもチラッとご挨拶できたり、コワーキングスペースを利用できたり。コワーキングスペースはおしゃれで快適でとても良かったです!
奄美移住してよかった?
1週間経ってみて、端的にいうと「移住してよかったし、このタイミングはベストだったなー」と思っています。
車がないと暮らしが成り立たない部分も多いし、ひとつひとつのことをするのにどうしても移動や手間暇がかかる部分はあるものの不思議と不便と感じないのは、奄美が持つ不思議な魅力のせいなんだろうなあと。また、私自身は、心がとても元気になっています。家族で過ごす時間がたっぷり増えて、会話も増えました。
タイミングは、冬の寒さに弱い夫が大阪の急激な冷え込み直後に奄美に来たため、奄美の恩恵を感じつつ、快適に過ごせていること。冬休み期間なので、子どもたちがゆっくりと奄美に慣れる時間を持てていること。
雨の多い島なので、抜けるような青空!海!…というような景色はまだ見られていませんが、それでも十分に価値を感じる日々です。
それと、移住してみて強く思ったのは「移住って、やろうと思えば意外とあっさりできちゃうんだな」ということでした。来る前にはいろいろとハードルがあったように思うのに、今となっては何がハードルで、何に悩んでいたんだろうというくらい。我が家はたまたま本格的に移住を考え出した時にドンピシャな賃貸物件が見つかったというのが大きかったのですが、自分にとってのプライオリティ高い転機の兆しが見えたら、「失敗しても人生のネタになる」くらいの気持ちで試してみていいんじゃないかなあ、と感じます。
これからも奄美のいいところをたくさん見つけて記録していきたいと思っています!いつか誰かの参考になれば幸いです♡
その後のお話
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