突発性難聴の治し方
突発性難聴になって耳鼻科や病院へ行ってステロイドの服薬や点滴をしたが、聴力や体調にあまり変化がなく、困っている方に自宅でできる改善方法を病気への考え方をお教えします。
突発性難聴は感音性難聴の1つで、その中でも音を電気信号に変換する場所である蝸牛(かぎゅう)の障害です。内耳性難聴の部類にあたります。
内耳性難聴の中でも突発性難聴は原因不明で、全く突然に誘因なく片耳が聞こえなくなるものです。
内耳でのインフルエンザウイルス、ヘルペスウイルスなどのウイルス感染や、内耳での自己免疫障害、内耳の血液やリンパなどの循環障害がもととなっていると考えられてはいますが、はっきりと断定できないのが現状です。
少し古いデータではありますが、突発性難聴の罹患者数は、厚生労働省の調査で1987年16750人から2001年35000人と、約2倍に増加しています。
昨今でも年々増加傾向にありますので、現在は約50000人ほどが罹患していると考えられています。また、病院で加療した患者さんのうち3分の1しか完治せず、3分の1は治らずに終わると言われています。
西洋医学では発症から4ヶ月で聴力は固定し、それ以上の回復は望めないと考えられています。
主な症状は「突然起こる片方の耳の聴力低下・耳鳴り・めまい」です。
発症時の聴力障害が高ければ高いほど、耳鳴り・めまいは出現しやすくなります。
このノートでは突発性難聴になった時の最初の対処法から治療法までをご紹介します。
私は京都で開業して20年の実績を誇る難病の駆け込み寺『呑気堂治療院』の東京分院の院長です。
突発性難聴に特化して診療研究を始めて約15年の治療院での経験を活かして
突発性難聴でお困りの方の力になれたらなと思います。
突発性難聴の方は必ず読んでください。
1〜36項目まであります。
1. 突発性難聴になったら 2. 薬の服用について 3. メニエル病について
4. ステロイド治療後、変化がない場合 5. 高圧酸素療法について
6. 星状神経節ブロックについて 7. プロスタグランジンE1点滴療法について
8 . 突発性難聴と鑑別すべき疾患について
9. 突発性難聴と顎関節症の関係について
10.突発性難聴を発症し、なかなか改善が見られない時の気持ちの持ち方
11.突発性難聴と精神疾患について 12.突発性難聴とパニック障害について
13.五臓六腑と耳鳴りの関係性について 14.ビタミン剤について
15.蜂の子について 16.サプリメントについて
17.カルシウムについて 18.クロレラ関連の健康食品について
19.誤った食知識について 20.誤った食知識について②
21.自律神経の整え方 22.突発性難聴のセルフケア
23.突発性難聴は年齢によって治りに差はあるのか?
24.突発性難聴とストレスの関係とその対処法
25.「自暴自棄にならない」ということ
26. 食養生 〜味噌について〜
27.自律神経の整え方
28.突発性難聴に対する西洋医学的治療
29.突発性難聴の東洋医学的な原因論
30. 東洋医学的アプローチ
31.突発性難聴とストレスの関係
32.漢方薬との併用について
33.突発性難聴になる心の状態 病原心
34.突発性難聴になる心の状態 病原心②
35.睡眠の質を上げるには
36.理想的な寝巻きについて
1 . 突発性難聴になったら
突発性難聴になったら、というか、急にガンガン、ワンワン、
耳鳴りがしたり、耳が塞がってしまったり、聞こえなくなって
しまった場合、当然、耳鼻科を受診すると思います。
これも、早ければ早い方が得策です。そこではじめて、
「突発性難聴」という疾患名が出てくるわけですね。
ほとんどのクリニックの場合、ファーストチョイスは、
『ステロイド』の点滴、または内服になります。
プラス2,3種類のお薬の処方です。
ここで、ステロイド恐怖症の方は、
「突発性難聴でもステロイド?!」
と、ひるんでしまいがちですが、突発性難聴で使用する場合は
“期間限定”です。およそ、1~2週間の処方で終わりますので、
これは迷わず、服用して下さい。よっぽど、当院にご縁のある方
でない限り、突発性難聴の発症当日に鍼灸をチョイス
される方はおられないでしょう。
初日に、当院で診させていただいたとしても、ステロイドとの
併用をおススメいたします。
ステロイドは、鍼と併用してでも
使用したほうが良いと、考えています。
2 . 薬の服用について
発性難聴の診断が下ると、ステロイドと同時に出されるのは、メチコバール、アデホスといった、血液循環をよくするもの、また、ATP製剤の様な、疲労回復というか、体力をあげるものが、ほぼ3点セットで処方されます。
さて、この2つはどうなのでしょうか?
当院では、「アデホス」に関しては飲んでもらっています。
メチコバールは、あまり効果は期待出来ません。
が、さほど副作用も強くないので、飲んでおいたほうが安心できるかたには、飲んで頂き、あまり薬が好きでない方や、薬の副作用が、すぐ出る方には、飲んでもらっていません。
ただ、メチコバールは、「突発性難聴」で耳鼻科に通う限り、処方されると言っても過言ではありません。
ですから、区切りを自分でつけて、止めてしまう時期が必要になります。
しかし、先程も言いましたが、そんなに効果も期待出来ないので、止めたところで、突発性難聴の症状には、ほとんど影響がないというのが、現実なので、必要以上に心配しなくて良いか、と思っています。
突発性難聴の診断が下ると、ステロイドと同時に出されるのは、メチコバール、アデホスといった、血液循環をよくするもの、また、ATP製剤の様な、疲労回復というか、体力をあげるものが、ほぼ3点セットで処方されます。
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