ペットは肥満であふれている
生活習慣病は、今や健康長寿の最大の阻害要因となるだけでなく、国民医療費にも大きな影響を与えています。その多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされると考えられています。これは、人間だけの問題ではなく、ペットにも、その影が現れてきています。
アニコム「家庭どうぶつ白書2017」によると、国内の犬の22.2%、猫の40.5%が太りすぎとのことです。
米国ペット肥満防止協会は、米国でペットとして飼われている犬猫のうち、犬は52.7%、猫は57.9%が体重過多もしくは肥満であると推計してます。
人間では肥満度を示す体格指数(BMI)が使われていますが、犬猫には指標はあるのでしょうか?
注)BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
犬猫の肥満の判断基準は、ボディコンディションスコア(Body Condition Score)という評価基準があり、あご、くび周り、肋骨、おなか、腰回り、しっぽの脂肪のつき方やくびれが出来ているかを確認して太り気味、やせ気味を判断します。
出展:環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室 「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」
あなたのペットは肥満になってませんか?
日頃、身近にいると変化に気づかないまま、太りすぎになっていたりします。正確な判断は、かかりつけの動物病院の獣医さんにしてもらいましょう。
遺伝性疾患の発症リスク、健康診断結果、BCS値をもとに、家族の一員であるペットの健康状態のみえる化を進めることで、ペットとのかけがえのない時間が約束されるはずです。