映画1000本 17本目 マイノリティリポート
2002年公開アメリカ映画 監督スティーブンスピルバーグ 主演トム・クルーズ
トム・クルーズ主演のSF映画とは知ってましたがまたスピルバーグの映画でした。あらすじは入りの部分は知ってたので、少し見やすかったです。
あらすじ
近未来のアメリカ、殺人犯罪を抑止するために予知能力をもった三人のプリコグを使用して犯罪をあらかじめ予防することが可能になった。
その組織の刑事である主人公ジョンは自分が犯罪を犯すことがわかり、逃亡する。逃亡先でプリコグの1人が殺人予知を覆すマイノリティリポートの存在を知り、ジョンはプリコグのアガサを連れ出し、脳をスキャンするが覆す証拠は見つからない。そして犯罪予知された場所に向かうが、殺害される予定の相手は何者かに金で雇われていた…
ジョンを嵌めたのは上司であった。組織のためにアガサの母親を殺害したのだった。ジョンと妻によって陰謀は明かされ、組織は解体され、プリコグの三人は解放されて平穏に暮らすことになった。
アクション映画と思っていたら、後半はミステリーでした。スピルバーグ映画ですがもう2002年の映画なので娯楽映画でなくシリアスな雰囲気の作品です。画面がずっと暗く緊張感のあるシーンがずっと続きます。
ジョンの逃亡シーンが大半なんですが、いろんな人に助けてもらえます。原作がフィリップKディックなのでブレードランナーと似た内容なんてすが、主人公が沢山の知り合いに助けてもらう、このあたりはスピルバーグ的な感じはします。ブレードランナーは主人公が閉じてる。スピルバーグ映画の面白さはこの辺にあるのかなと言われてますね。
上司の陰謀のトリックは分かりづらくて完全には理解できなかった。後半に入って二転三転する展開はミステリーとしてよくできてました。
アクションシーンでのSF的なガジェットはアイデアとして面白いけど本当に実用的なのかなと思ってしまった。プリコグのアガサの演技はよかったです。次々と予知に基づく危機回避はまるでニュータイプのようだなと思いながら見てました。
ただプリコグってどこまで予知出来るのか回避できるのかできたら予知が変化するのか、なんだか難しい問題が発生しそうです。脚本も頭をなやましたかもしれません。予知能力を利用したトリックを解き明かすタイプのSFミステリーなんですが、ありそうでなかったのか、自分が知らないだけなのかは不明です。ラストは良くありがちなミステリーの締め方でした。
プリコグもジョンも呪いから解放されたハッピーエンド。アガサは天気予報もてきるみたいなので、第二の人生はお天気お姉さんでもやれば受けるんじゃなかろうか?