#22_他人は変えられない。変われるのは自分だけ。
私の尊敬する人の言葉です。
「他人は変えられない。変われるのは自分だけ。」
今、あらためて、この言葉の威力と魅力を感じています。
「子どもたちのあいさつがよくないですね」
「それじゃあ、あいさつをさせましょう」
「あいさつの点検をしましょう」
「子どもたちの学習態度がよくないですね」
「それじゃあ、コンクールをしましょう」
「教師がしっかりとついて、できるまでやらせましょう」
「子どもたちの掃除への取り組みがよくないですね」
「それじゃあ、しっかりと監督をしましょう」
「教師がしっかりとついて、監視しましょう」
学校でよく見られる光景です。
この光景には、ある思想が忍び込んでいます。
その思想とは「子どもは変えられる」という思想です。
この思想を採用すると、子どもたちの外側から、いかに力を加えるかという発想になります。
しかし、それでは、子どもたちは変わりません。
教師が見ているところでは変わるはずです。
しかし、教師がその場を離れたら、また同じことの繰り返しになるはずです。
「他人は変えられない。変われるのは自分だけ。」
「子どもは変えられない。変われるのは教師だけ。」
こんなふうに読み替えることができると思います。
「子どもたちのあいさつがよくないですね」
「それじゃあ、まずは私自身が、いいあいさつをしてみます」
「子どもたちの学習態度がよくないですね」
「それじゃあ、もっともっと私がおもしろい授業をつくってみます」
「子どもたちの掃除への取り組みがよくないですね」
「それじゃあ、まずは私が誰よりも熱心に掃除をしてみます」
「他人は変えられない。変われるのは自分だけ。」
こんな言葉をくれた人に、私は、あらためて、深く感謝しています。