陰口に傷ついた人の話
先日ある人の悩みを聞いた。自分が習い事をしていた先で、先生の指導を聞き一生懸命にその習い事をやっていたのに、影で自分を悪く言う人が現れてそれをきっかけに通うのを止めてしまったそう。それ以来その人は、人との関わりが億劫になってしまい、人との交流も減って、今も自分は何をしたら良いかわからないと言ってきた。
詳しく聞くと悪く言った人は、どうもその人が先生の傍でどんどん成長する姿をひがみ、嫉妬してそういう行動に出たように見受けられた。(子供の頃からよくあるお決まりのパターンで、まぁ昔からよくある話だなぁ…)そういう風に楽観視できればそれで終わりなところ、その人はその穴に落ちて出られなくなった人だった。
裏を返せば憧れと羨ましさ?
悪口を言うということはまずその人への「興味を関心がある」と捉えられるし、そして妬みを受けるということはその人が「素晴らしく輝いてる」とも言えるんじゃないか。全く悪いことではないんじゃないだろうか。ましてや習い事レベルで言うなら、その人はお金を払って自分の成長のために通っているのであって、そのため悪くいう人に合わせる義理もなければ、構う必要もなく。。
「人を悪く言うそんな人は相手にしなけりゃいいだけの話じゃないか」と私はその人へ懸命に伝えたのだけど、本人はどうしてもそう思えない。「傷ついた」というそのことだけを引きずっている。
どうしよう。穴に入っちゃったからこの人の周りは真っ暗だ。この人が立ち直るには「自分を客観的に見る力をつけること」と「物事をポジティブに見る力を持つこと」そしてその人の「本来の目的はなんだったか」に立ち返ることしかないのかもしれない。まず自分が穴に入っちゃってるって気が付かせないといけない。
そしてきっとこの問題から逃げて違うことをしたとしても、どこへ行っても付いてきて離れない気がする。きっとまた誰かの目を気にしては同じような気分になるんじゃないだろうか。
一見すると悪いのは一生懸命やってる人へ悪口を言う方ではあるけど、問題なのは、その出来事の「悪い面にフォーカス」してそれだけをずっと気にし続けているその人の捉え方にあるわけだ。
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その人はその傷を拭えずに未だ行動できずにいる。でもどうか自分の状況に早く気がついてまたもう一度外へでる挑戦をしてほしい。その恐怖と不安を乗り越える力も能力も必ずある。マイナスの感情に振り回されず強くなってほしい。その人には自分を信じてまた生き生きと輝いてほしい。
上記を踏まえて、どんなに傷ついて心が拒否をしても、それは何かに気が付くチャンスだと思い聞かせてとにかく行動しようと思う。自分にもし同じようなことが起こったらこの出来事を教訓にしたい。
その人頑張ってー。
おわり