エマニュエル・ムホーの外観デザイン住宅ができたら素晴らしい
こんにちはテンプラです
家の商品開発や、グッドデザイン賞やキッズデザイン賞などのデザイン顕彰制度受賞のお手伝いをしています。
タイトルの外壁について。
一般的な工務店、建設会社のデザインコンサルもしている関係もあり、よく利用する外壁は大手の窯業系サイディングです。
基本サイズは3030㎜×455㎜の板を内側に設置した金物に引っ掛けて(最近少なくなってきたが直接釘止めもある)外壁に並べてゆく工法が今の住宅業界では一般的な工法。
メーカーはニチハ、KMEWが主力。色柄のバラエティや質感の良さなど、最近は非常に進化してます。
私の家の商品開発でも良く利用します。
あとは、ガルバリウム鋼板など金属系の板を張り付ける方法と、塗り壁などを壁に塗る方法などもあります。
私としては、どれも一長一短ありますが、メンテナンス性や何時も言っている施工精度、不具合の排除などを考えるとサイディングがベター。
デザイン性をもう少し考えた場合はコストの調整もあるが金属系のサイディング。塗り壁はちょっとレベル高し。ってイメージ。
デザイン的に考えると、この窯業系サイディングの難点は「継ぎ目」。タイトルの写真にあるとおり、継ぎ目が出てきます。
継ぎ目自体をデザインとして消化すればよいのですが、特に建物の「隅」や「袖壁」には、別のサイディング材(同質の出隅材)を利用して隅に貼るのでデザインをされる方は気になります。
あと、素材感や色の問題。
先ほど記載した通り色柄は非常に豊富。プリント技術によって、かなり質感が良いものが出てきました。
本当ーに凄い。
しかし、特に大手サイディングメーカーは、一般的なビルダーさんや大手メーカーが作る住宅に活用できる、要は大量発注してもらえる柄をメインにサイディング種類を増やしているから、その技術や色柄は突出してたくさんあるのですが、もう少し奇抜な色、、、というか、例えば私の好きなフランスの建築家「エマニエル・ムホー」さんの外観デザインみたいな色や素材感、街を楽しくする色柄があっても良いのではと思うのです。
このホームページの作品の様にフラットな外壁に、ビビットな色やパントーンの様な優しい色合いを表現したい場合、どうしても窯業系サイディングの場合は難しかった。
建築家が利用する場合は、よく無塗装板を使って最後に塗装をするパターンで対応したりしています。
そういった中で、今唯一実現できるサイディングとしてお勧めは、メーカーニチハのCoolシリーズです。
鏡面まである。主に商業店舗系の非住宅や建築家が活用し始めています。
このサイディングを一部利用したものがタイトルの住宅。
このイエローの発色は今までのサイディングにはなかった。デザイン顕彰制度に応募した住宅商品です。
まだ納得する色は少ないですが、色を是非増やしてもらいたい。
住宅版のエマニュエル・ムホーデザインが、窯業サイディングで叶ったら凄いですね。
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