参加率が語る組織の本質:あなたの職場は機能しているのか?
参加率は、組織の一体感や連帯感を測る重要な指標です。
全体会議、ユニット会議、各種委員会といった公式な集まりや、歓迎会、暑気払い、忘年会などの非公式な集まりの参加率が該当します。
例えば、100名の職員がいて、何名が参加するのか?
参加させることができるのか?
ひとたび事業所から参加要請があれば、何も言わなくても参加してくれる人、お願いしたら参加してくれる人、いつも参加しない人など、職員は仕事かプライベートか、損得、義務か権利か、といったさまざまな価値観の中でそれぞれ選択します。理由は、100人いれば100通りあると思いますが、
もし参加率が8割を下回るようであれば、その組織は全体として機能していない可能性があります。
8割を超えるためには、主催者と参加者の双方が意識と行動を変える必要があります。
まず主催者側ですが、全体会議のように全員参加を目的とする集まりなら、最低でも2回は開催するべきです。
そもそも全体会議や忘年会など、1回で全員を集めるという考え方に無理があります。これが主催者側の都合で、参加者数よりも会を開催すること自体が目的になっていることを示しています。参加者側の視点が欠けているのです。しかし、現場で話を聞くと、ほとんどが1回開催です。
これは裏返せば、最初から全員を集めようと思っていない、あきらめている、つまり本気ではないということです!本気でないから、内容もつまらない。つまらないから人が集まらない。悪循環です…。
次に、主催者側は年間の開催予定をあらかじめ決め、全員に告知しておくことが重要です。そして、全員に予定を入れておいてもらいましょう。
一般の人で、常に3ヶ月先や半年先の予定がすでに埋まっている方は、そうそういないはずです。こうして、外堀を埋めておきます。
そうすると、基本的に突発的な事情以外で参加を断る理由がなくなります。開催時間についても、全員が参加できるような時間帯を考慮しておきます。
そして、最も重要な点は、参加したことを評価に反映させることです。
会に参加したのか、不参加だったのか、これほど明確で判断に困らない評価基準はありません。みんなに合わせて行動するという「協調性」は、当然のように求められる資質ですが、最も重視すべき評価項目ではないでしょうか?やってもやらなくても評価されないのなら、人はやらなくなるものです。当たり前のことを当たり前にやってくれる職員をしっかり評価してほしいものです。
では、参加者側の意識はどうでしょうか。
「参加しても意味がない」とよく言われます。確かに、つまらなくて参加する意義が感じられない会もあるでしょう。
しかし、参加すること自体に意味があるのです。参加していなければ文句を言う資格はありません。義務を果たすからこそ、権利が得られるのです。
ここを誤解している人が多いですね。それでも、参加したくないと言われるのなら、自分がその組織に所属している「意味」を考えてみてください。
もし全く意味がないと感じるなら、他の就職先を考えるべきでしょう。
あなたにとっても、会社にとっても、メリットがないからです。
しかし、何らかの理由で辞められないというのなら、消極的に関わるのではなく、積極的に関わったほうが良いでしょう。受け身でいるから、やらされ感が増すのです。主体的に関われば、やらされ感はなくなります。だからこそ、自分がやれることを精一杯やれば良いのです。正職員であろうと、パート職であろうと、同じ時間を過ごすのであれば、嫌々やるよりも、仲間との絆を深め、笑顔で楽しく過ごすほうが良いのではありませんか?
最後に、もしあなたが転職する道を選んだとき、みんなから惜しまれて去るのか、「辞めてくれてよかった」と笑顔で送られるのか、今の自分ならどちらになるのか、少しだけ考えてみてください。それを考えれば、今、本当にすべきことが自ずと見つかると思いますよ。
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