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冬野、りりかる、かみあえる、遠泳ののち、理由をなくす。
・『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読むこと。
(この記事にはねたばれがあります)
・韓国文学に触れること。
・言語学系の本で知識を増やすこと。
・詩歌をたくさん読むこと。
というのが、なんとなく決めていた今年の読書目標だった。満足はできていないけれど、ほんのり達成できたのでよしとする。
今回は今年の読書の振り返りである。
ちょっと長くなったので、お暇なときにでも読んでいただけたらう
三叉路、ともしび、売り物じゃない、片道切符。
秋になった。
夏から秋に変わる時期、そして冬へと移る頃、必ず思い出すのが、上に引用した山頭火の文章だ。わたしは、季節の変わり目、とくに気温が下がる時期に体調を崩しやすいので、鼻水がとまらない日がくると(寒暖差アレルギーというのがあるらしい)、ああ、山頭火の季節がきた、と季節の移り変わりを実感する。
本棚から山頭火句集を手にとって、表紙をなでる。ぱらぱら頁をめくって、目にとまった句をゆっくり読
思い出、窓辺の、もう戻らない、離島で、ほんとうは。
本が好きだ。
趣味を聞かれたら、迷わずに「読書」と答える。家は本だらけで、積読本が数百冊あるのに、毎月新しい本を買う。読書とは別に「本を買うこと」も趣味にあげるべきかもしれない。出掛けるときは、その日は本を読む暇がないと分かっていても必ず本を鞄に入れて行くし、うっかり本を忘れたときや外出先で手元の本を読み終えたときは、可能な限り本屋さんに寄って、新しい本を買う。そうしないと落ち着かないのだ。活