寝物語、銀いろの、をんなたち、きまぐれに、残響、向こう岸まで。
先日、数年振りにねぎを刻んだ。自分で買ったものではなくて、買ってもらった長ねぎだ。ねぎを買うなんて、自分じゃできない。ここ数年のねぎとの付き合いは、小さなパック入りの刻まれたねぎを、年に数度(片手の指で足りるくらい)購入する程度である。もっと云うと、生野菜はカット野菜、あとは冷凍野菜しか食べていない。包丁の扱いが極端に下手だったり、野菜を買えないほど経済が逼迫していたりといった理由ではなく、野菜全般を刻む元気がないからだ。刻む元気もないし、生野菜を無駄にしない自信も、駄目に