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主語を大きくしない

ビジネスにおけるコミュニケーションで、特に注意したいのが「主語の大きさ」です。金融や不動産などBtoCの仕事をしていると、つい相手の世代や年収帯、性別といった属性で一括りにしがちです。しかし売れる営業マンや成果を出す人間はお客様に真に響く提案やコミュニケーションを実現するためには、主語を大きくしない意識をもっています。今日はコミュニケーションにおける主語の重要性についてお話をさせてください。

「世代や属性」で語るリスク

最初の段階では、相手の具体的な背景や考え方がわからないため、「20代の方々は~」「この年収帯の方々は~」といった属性に基づく話し方をすることが一般的です。しかし、こうした表現はお客様にとって「自分がひとくくりにされている」と感じさせ、不快感を与えるリスクがあります。

「○○様だったら~」の重要性

早い段階で主語を「○○様」に切り替えることが信頼構築の鍵です。具体的な名前や個人を主語にすることで、お客様に「この人は私個人を見てくれている」と感じてもらえます。これにより、提案内容が、お客様個人に向けられ相手の心に響く確率が高まります。

たとえば、以下のような変化が求められます:

  • 属性を基にした提案:「この年収帯の方々には~という選択肢が人気です。」

  • 個人を意識した提案:「○○様の状況でしたら、こちらのプランが最適かと思います。」

後者の方が、相手に「自分のことをしっかり考えてくれている」という印象を与えます。

主語を変えるためのアプローチ

主語を「○○様」に切り替えるためには、以下のアプローチが有効です:

  1. 早い段階でヒアリングを徹底する
    相手の背景や価値観、具体的なニーズを早めに把握することで、よりパーソナライズされた提案が可能になります。

  2. 仮説を押し付けない
    属性に基づく仮説はあくまで最初の指針であり、柔軟に修正していくことが重要です。

  3. 具体的な提案を心がける
    名前や個人の状況に即した具体的な提案を行うことで、相手の信頼を得ることができます。

まとめ

主語を大きくして話すことは、最初のコミュニケーションではありがちなミスですが、それを続けると信頼関係を損ねる可能性があります。ビジネスにおける本質的なコミュニケーションは、「相手個人を理解し、その人に合った提案をすること」にあります。主語を「○○様」に変え、個別対応の意識を持つことで、相手に響く提案が可能となり、結果的により強固な信頼関係を築くことができるのです。

今日もお疲れ様でした。
明日も頑張ります。

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