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報連相から雑相へ

ビジネスの場で「報連相(報告・連絡・相談)」の重要性は昔から話されていました。上司としても、部下が状況を適切に報告し、相談してくれることで仕事の進捗を正しく把握しやすくなります。しかし、現実では「報連相が足りない」「しっかりできていない」という上司からの不満を耳にすることも少なくありません。これには多くの要因が絡んでいますが、立場の違いやコミュニケーションの壁も一因です。
ここで有効なアプローチとして、「雑相(ざつそう)」を導入する考え方がお勧めです。雑相とは、雑談を通じた自然なコミュニケーションを活用し、結果として相談がしやすくなる環境を築くことです。報連相が硬くなりがちな場面で、雑相の柔らかなやり取りが信頼関係を築く上で大いに役立ちます。今日は報連相の解決策についてお話をさせてください。

雑相が生む柔軟なコミュニケーション

部下からの報連相が不十分であると感じるとき、上司はその原因を考える必要があります。指導不足や報連相の定義が曖昧であることもありますが、部下が「報連相がしにくい」と感じている可能性も見過ごせません。そこで雑相が効果を発揮します。雑談をすることで、業務に関する正式な相談ではなく、カジュアルな会話の中で「そういえば、○○の案件で少し悩んでいるんです」といった言葉が生まれやすくなります。こうした雑談が、報連相の役割も兼ねる形で上司に情報を届けることができ、課題や状況を察知しやすくなります。

雑談の時間は無駄ではない

報連相のみに頼る組織は、報告や相談が形式的になりがちです。その一方で、雑相を取り入れることで、雑談の中で意図せず部下が本音を漏らし、それが信頼関係を深めるきっかけになることもあります。上司と部下の間に信頼が生まれれば、報連相はさらに自然な形で行われるようになり、より迅速で効果的なコミュニケーションが可能です。

上司としての雑相の活用方法

雑相を取り入れるために、上司は意識的にカジュアルな会話の機会を設けることが有効です。全ての場面でかしこまった報連相を求めるのではなく、日常の軽い雑談を楽しむことで、部下は「何でも話せる上司」と感じられるようになります。雑相があることで、部下は悩みや困ったことが生じた際に「とりあえず上司に話してみよう」という気持ちが芽生えやすくなります。

まとめ

報連相はビジネスにおける基本ですが、それだけでは時に堅苦しく、部下が本音を話しにくい環境を生むこともあります。雑相を取り入れることで、上司と部下の間に自然な会話が生まれ、信頼関係が築きやすくなります。カジュアルな会話を通じて、部下が安心して相談できる環境を作ることは、上司の役割としても重要です。雑相を活用し、より柔軟で円滑なコミュニケーションを築くことで、組織全体の連携も強化されるでしょう。

今日もお疲れ様でした。
明日も頑張ります。

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