私が体験した就活事情の話①
就活し始め
ようやく看護師登録を終えて就活を始める頃、周りの先輩インターナショナルナース達から色々話を聞きました。
誰もが
『日本でいくら経験があってもオーストラリアでの経験がないのなら病院での就職は無理。Aged Care(日本でいう老人保健施設のようなもの)でまず働いて、1年くらい経ったらレジュメが良く見えるようになって病院でも採用されやすくなる』
と言いました。
事実Aged careの仕事はいつも求人情報に溢れていて尽きることがありません。最初から病院へ就職するよりハードルが低い?かのように思えました。
でもそれと同時にAged Careに興味のない私にはその一年が辛いものになるかもしれないと思いました。
周りは周り、自分は自分。
私は5年ブランクあったこと、オーストラリアで実習をしなかった外国人ナースということもあり
引け目はある程度感じましたが、医療先進国の日本での経験があるという自信があったし
Aged careで経験を積まないと病院で働けないという決まりはないと思ったので、私は諦めずに病院に応募しまくりました。
まずはSeekやIndeedを使って求人情報を見る。
病院への応募方法は大きく分けて二つあります。
①リクルーターが仲介している場合
②病院のウェブサイトへ行きアカウントを作り、そこから直接応募する。
この方法で15〜20件ほど応募しました
結果、どの病院からも返信はこなかったです😇
(20件くらいで諦めるな!って人いたらすみません)
Agency nursing(派遣)で病院で働けるかと 思い問い合わせてもほとんどの会社が病院へ派遣するには1000時間以上オーストラリアでの経験があることが条件で
オーストラリアで経験のない私は対象外となってしまいました。
パートナーからのアドバイス
どうしても病院での仕事が見つからないのならAged careでやってみて、もしもストレスだったらすぐにやめれば良い。
なんでも体験してみないとわからない。
もしかしたら意外と好きかもしれない。
と言われ、心が軽くなり、生活のことも考え視野を広げてAged Care facility に応募することにしました。(結局・・)
Aged careへの就活
Aged careの仕事にオンラインで応募して
ほどなく施設からの返信や
リクルーターからの連絡が来ました。
リクルーターSarahからの連絡
リクルーターSarahが私の家の近くの施設Aに紹介してくれるということでした。日勤のみのパートタイムポジションが空いているとのこと。
面接をセッティングすると言われたが
4日経っても面接の連絡が来ず
Seekで施設Aの募集を調べると夜勤専従(週3日〜)でしか募集していないということでした。
Sarahが話していたのとは全然違います。リクルータにも、きちんとした人や会社とそうでないものがあるということがわかりました。
パートナーからも、リクルーターの中には
紹介できる人のレジュメを集めるだけ集め病院に少しだけ見せ、もしこれ以上情報が欲しいのなら有料。といったように仕事に使うことが普通という話を聞きました。
もちろんちゃんと繋げてくれるリクルーターもいると思うので、スムーズに行くこともあると思います。
そのリクルーターに電話をかけ他の施設を紹介してもらおうとも思いましたがあまり信用できなくて
なんとなく思いとどまりました。
色々情報を集めていくうちに施設Aは他の施設に比べ看護師対入居者の比率が低かったことと
何よりも家から近かったことが決手になり
自分でSeek経由で施設Aに応募しました。夜勤専従と書いていたものの、面接して日勤のポジションをもらえないか交渉しようと思いました。
雇用条件を交渉する
面接は看護部長、マネージャーの二人でした。
面接開始してすぐに夜勤専従しか募集してないと案の定言われましたが
Websiteを見てここで是非働きたいと思った等熱意を伝えました。
人柄や日本での経験を気に入ってくれ、なんとかポジションをあげたいと言われ、日勤のパートタイムポジション(週4日)をもらうことができました。
※他のAged careの施設には看護師と入居者の比率が看護師一人対入居者140等とんでもなく忙しいところもあるようです。もちろんAsistant Nurseや、Enrolled nurse がいるのでまったく一人ではありませんが、内服薬配薬やwound careはRNがすることになります。
(詳しいAged Care施設での仕事内容は後日書きたいと思います)
看護師対入居者の比率は就活する際に絶対に聞き逃してはいけない質問です。
Aged care 老人保健施設での仕事
Aged care で働き始め
なんとかここでやっていけそうと思い始めた入職3週間後
この施設Aを辞めることになりました。
なぜなら病院の仕事をGETしたからです!!
病院に就職できた!
実は私は施設Aに就職した後も諦めずに病院への応募を続けました。
日勤だけ希望していた私は日本での手術室での経験が一年あったため
病院にあるScrub Scout(オペ室)へ、リクルーター経由で応募しました。
履歴書にある整形外科5年の経験がリクルーターShonaの目に止まり電話がきました。
オペ室の経験は一年しかないので協力はできないが、整形外科病棟になら彼女の担当の病院にResumeを引き渡してくれるとのこで
とんとん拍子に面接が決まりました。
※病院での面接内容等は後日別記事で記載します。
まとめ:オーストラリアの就活で必要なメンタリティ
Aged Careで働いた際に驚いたのが
新卒のオーストラリア人ナースも病院で就職できずに働いていたこと。(ブリスベンでは競争率がとても高いそう。)
でも大切なのは条件を見て無理だと思っても、とりあえず応募する。粘る、チャンスが低そうでも賭けてみるマインドがオーストラリアでの就活にはすごく大事です。
リクルーターから返信が来ないときはFollow Upすること。病院から連絡が来なくても応募後、Applicationを受け取ったかという確認をしたり、とにかく自分から連絡することが大事です。
人脈をフル活用すること。
どこで何に繋がるかわかりません。
タイミングはとても重要で、ポジションがOPENになってもすぐに埋まってしまうケースもたくさんあります。
あたりまえですが、毎日求人情報をチェックする。
電話をとれなくてもすぐに折り返す。
自分を信じて諦めないこと。
私の場合
希望ではないところへ妥協して就職することになってもその後にそこで留まるのではなく
諦めずに病院へ応募し続けて本当によかったと思っています。
100パーセント希望の場所ではないですが、病院とAged Careでは給料に雲泥の差があります。
私のチリ出身の友達は私と同じプロセスで看護師登録し
母国ICUでの2年の経験しかなかったけどゴールドコーストにある大学病院の病院のERに就職できたようです。
その子は病院以外に就職しないと固くきめていたようです。
信じてずっと応募し続ければどこかでチャンスは必ずあると思います。
面接まで漕ぎつければこっちのものです!!
これから就活される方頑張ってください!
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オーストラリア看護師さや🌱