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課長職のプレッシャーを乗り越えた話

20代で課長に就任し、プレッシャーと不安から冷や汗をかく毎日を過ごしていましたが、そこからどう乗り越えたのか、お話しします。

まずお伝えしておきたいのは、私が感じていたプレッシャーのほとんどは、自分の内面から生まれたものでした。他者から直接非難されたり、攻撃的な言動を受けたり、パワハラに苦しむような外的な要因はほとんどありませんでした。

端から見ると、「なんだ、全然恵まれてるじゃん」「甘えてるだけだ」と思われたかもしれません。確かに、上司の言動に悩んだり、パワハラを受けている方の話を聞くと、私の悩みはある意味幸せな部類だったのかもしれません。

でも、こういうときほど視野が狭くなり、悪く言うと自分にしか目が向かなくなり、正常な判断ができなくなるものです。被害妄想が膨らみ、どんどん悩みが深くなっていく――まさにそんな状態でした。

この記事を読んでいる方の中にも、同じように悩んでいる方がいるかもしれません。少しでもあなたの助けになれたら嬉しいです。そして、これを書いている私自身も、心の整理ができているのを感じています。(実際、書きながらその効果を実感しています!)


悩みを解消するために効果的だったこと

正直なところ、課長になってから最初の数年は、「もうイヤだ」という感情が心を支配していました。何かを改善しようとか、行動を起こそうという気持ちにすらなれませんでした。それでも、現実は待ってくれません。必ず明日は来ますし、辛くても会社に行かなければならないのです。辞める勇気が出ないまま、ただただ働き続けていました。

そんな中で、少しずつですが改善していくきっかけになったことがあります。その一つ目をご紹介します。


1. 周りがそれほど気にしていないと気づいたこと

私は当時、視野が狭くなり、周りが見えなくなっていました。その一方で、「他人の目が気になる」という矛盾した感情を抱えていました。「周りそのもの」を見ていたのではなく、「周りからどう思われているか」という、自分の中に作り上げたイメージにフォーカスしていたのです。

もともと、私は他人が自分をどう思っているかを悲観的に捉えがちな性格でした。仲の良い人については「この人はこう考えているだろう」とわかったつもりになるため、それほど気にしないのですが、よく知らない人や年代・性別・性格が異なる人については分からず、不安に感じてしまうことが多かったのです。分からないものに対して、人は本能的に不安を感じ、悲観的に考えがちです。今思えば、動物的な生存本能のようなものだったのかもしれません。

この負のループからなかなか抜け出せませんでしたが、さまざまな人とコミュニケーションを取るうちに、ふと気づき始めました。

「あれ、なんだかみんなそんなに私のことを悪く思っていない?」

「頼りない」「何でこんな人が課長なんだ」と思われていると感じていた野ですが、話していると相手の反応が、案外好意的だったり、「そこまで気にされていない」ことが、日々のやりとりの中でわかってきたのです。その気づきが、少しずつ私の気持ちを軽くしてくれました。


自分への問いかけ

もし、他人の目やプレッシャーに悩んでいる人がいれば、こんな問いを投げかけてみてほしいと思います。

  • 「その“他人”とは具体的に誰?」

  • 「その人たちは本当に自分のことを気にしているのか?悪く思っているのか?」

可能であれば、その人たちともう少し深くコミュニケーションを取ってみるのが効果的です。話してみれば、意外なほどプレッシャーが解消されることもあります。

もし、それでも悪く思われている場合は、また別の話になりますが――そのときの対処法については、また次回お話ししたいと思います。


本日はここまで。次回は、私がプレッシャーを乗り越えた他のきっかけについてお話しします。読んでいただき、ありがとうございました!

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