デスクワーク中の動作、ポジションもイメージで改善
デスクワーク中は姿勢だけでなく、パソコン作業している時の動作や、そのときの体のポジションも不調を防ぐための大切な要素です。気を付けておかなければいけないポイントも、イメージを使った語りかけで伝えます。
・座り方
座位で良い姿勢を維持するために重要なのは座骨を座面にあてて骨盤を立てた状態で座るということです。そうすることで脊柱の自然な湾曲も維持しやすくなります。姿勢が崩れると仙骨で座面を支えることになり、その姿勢を維持するために腰部、背部に負担をかけ、腰痛、背部痛の原因となります。
<メッセージ>
「あなたの座骨は働き者です。寝ているより立っているほうがラクだと言っています」
<解説>
つい寝かせて座りがちな座骨を立てるということを意識づけしてもらいます。イメージに訴えるというよりも、なぞかけ風です。
・足の状態
股関節90°膝関節90°を維持できるように椅子の高さを調整したら、足はしっかりと床につけます。
<メッセージ>
「床と足の裏は、マジックテープでくっついていると想像してみて」
<解説>
永続的ではなくてもしっかりと足を床につけた安定した状態をイメージします。足首をひねったり、交差させたりしないで足の裏を床につけておくということが姿勢の安定のためには大事です。
・マウス操作
マウスの操作も体の構造に対して無理な動かし方をしていると、作業や仕事中に知らず知らずに力が入り、肩こりや手関節の痛みにつながります。
<メッセージ>
「あなたの肩からブランコが下がっています。軽く揺らすつもりでマウスを動かしてみて」
<解説>
マウスは肩から動かすということを意識すると、手関節や肘、肩に余計な力が入らずにスムーズに動かすことができます。
・手関節、腕、肘の位置
キーボード、マウスの操作を行う際の手関節、腕、肘の位置は、基本的に直線に揃えることを意識します。手関節が曲がった状態や肘が開いた状態で作業を続けると関節や筋肉に負担が生じ、不調の原因となります。
<メッセージ>
「キーボードを打っているとき、わきの下に貯金通帳をはさんでいると想像してみて」
<解説>
打とうとするキーの位置やカーソルを動かす方向によっては、手関節、腕、肘を直線に揃えることは難しく、ポジションが崩れたままの状態になってしまいます。そこで脇の下を締めるイメージをつくることによって、基本の直線の位置に戻すことを意図しています。
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