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定時で帰る仕事術「子どもがいる間に終わらせる」


“おはようございます。やっち先生です。 教員になり9年目が終わろうとしている私ですが、経験を積む中で仕事の仕方も変わりました。 先生になりたての頃は、朝6時から夜の21時過ぎまで職員室で働いていました。仕事に追われる日々で、心身ともに疲れ果てていましたが、気力だけを振り絞り、なんとか続けてきました。 そんな私も今では定時で帰り、成果も出せるような仕事の仕方を身につけることができました。 記事を通して、私の仕事術や考え方を知り、今を変えるヒントになれば幸いです。”


1.全てを後回しにする私

学校の先生の仕事は大きく分けると、学級運営、校務分掌、事務処理に分けられます。

学級運営の中には、授業の準備や採点、評価、トラブル対応など学級の子どもに関する様々な仕事があります。

授業一つとってもやることは膨大で、気を抜くと、目の前のことに振り回され、雪だるま先に丸つけのプリントやテストが溜まっていきます。そこにトラブル対応などが積み重なると、、、

私は若い頃、授業の流れをノートに書いて計画し、プリント作成、印刷などの準備をしていました。放課後に数時間かかる日もあり、終わらずに土日に一週間分考えることも普通でした。

授業は教師の仕事の本丸なので、授業に力を注ぐことは大切なことです。不安と力の無さから、私は膨大な時間を授業の準備と後処理にかけていたのです。

授業は準備だけでなく、指導や評価、採点などが授業のたびに積み重なります。

子どもがいる間は、子どもと関わろう。若い私は目の前の子どもとの時間を大切にし、丸つけなどは放課後に全て回していました。

2.授業の中で終わらせる

今の私はどうかというと、放課後に丸つけや評価をすることはほとんどありません。

45分の授業の中で、丸つけや評価まで終わらせています。

放課後にクラスの人数分のプリントやノートの丸つけをしなくなったことで、放課後の時間は校務や事務処理の時間に費やすことができるようになりました。

子どもとの関わりや、授業の質が落ちるのではないかと思われるかもしれませんが、逆です。

私のやり方は、プリントやノート、ドリルなど、とにかく子どもが書いたものや表現したものを授業の終わりの方に私に見せに来る時間を取ります。

その時に、ささっと丸つけをし、間違いや改善が必要なものはチェックして、その場で子どもに伝えます。すぐにフィードバックを受けることで、子どもの活動の質も上がり、子どもの理解や書く力なども高まります。

すぐにフィードバックの時間があることで、子どものインプットとアウトプットの質も上がるのです。

評価する時は名簿を持っておき、フィードバックを伝えながら名簿にも書き込んでいくことで、放課後に丸つけや評価をする時間をなくすことにつながり、子どもの学力も上がりました。

ちょこちょこ評価をしておくことで、学期末にまとめてどさっと評価しなくて済みます。

これを行うには、45分の授業の時間の使い方を見直す必要があります。以前の私は、導入、展開(習熟)、まとめ、ふりかえりまでで45分ぱつぱつに使っていました。

今は、導入、展開、(習熟)まとめ、ふりかえりの後に、プリントやノートチェックの時間を10分ほど取りようにしています。後ろの10分を一人一人のチェックの時間に変えるには、前の導入や展開の内容を精選し、授業を高密度化する力量が必要になります。つまり、45分かけてしていた指導を35分で行うのです。

時間を減らしても成果を上げられるように、わたしは無駄を省き、力を注ぐべき活動を精選しています。

後ろの10分の使い方を変えるだけで、子どもとの1対1の時間が増え、子どもの理解の把握もでき、子どもの学力の向上にもつながります。

しかも、放課後の時間は大幅に削ることができる。

45分の授業の中で完結し、後に残さない。

これは、子どもにとっても、先生にとってもとても効果が高く、大きな成果を得られる考え方であり、実用的な先生の仕事術だと実感しています。

3.まとめ

私は放課後に仕事を残さないために、子どもがいる間に全てを終わらせると決めています。

丸つけや評価以外にも、掲示物や子どものトラブル、保護者からの連絡など、学級にまつわるすべてのことを子どもがいる間にすることを追求しています。

無理なこともありますが、子どもがいる間にしようと強く思うことで、自分の時間に対する意識が変わります。

授業や休み時間、給食や掃除など、さまざまな時間の使い方を見直し、改善することで隙間の時間を生み出すことが可能になります。

後に残さないためにも、子どもの話をよく聞いて、後に残らないように丁寧かつ迅速なトラブル対応をするようになります。

保護者にもすぐに伝えることで問題を最小限に抑え、逆に信頼を積み重ねることができます。

後に残さない姿勢は、子どもにとっても、保護者にとっても、先生にとってもいいことづくしなのです。

今回の記事が、以前の私のように、仕事に追われて何から手をつければいいかわからないと悩んでいる先生や、仕事の質は上げて、仕事の時間は減らし、働き方をもっと良くしたいと思っている先生にとって、少しでも仕事のヒントになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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