スーツケースに心をこめて➉
旅行7日目。途中でトイレ休憩しながら、タクシーと公共の乗り物で家に戻ってきた。1週間から10日間に延長しようかと途中思ったが、結局は延長しなかった。ホテルでの会計を見てみると、ちょっと違うな、、高いなと思ったけれど、私そういうの苦手、食い下がってクレームつけるの苦手。
クレームとかしたくない。
そもそも相手が正しい場合が多いから。組織の方が強いから。
こうやって長い物には巻かれてしまうのか。
家の最寄りの駅に着き、近所をスーツケースカラカラ引きながら歩いていたら、「一か月ぐらい留守にしたような」気がしてきた。でも紫陽花は出発前も咲いていたので、異次元に行っていたような、そんな感じがある。
思い残すこともないし、やっぱり行って来て良かったと思う。
完
(このお話はフィクションです)