スーツケースに心をこめて⑦

だんだん、家に帰りたい気分も出て来る旅行4日目。

旅行といっても客室でのんびりとしているだけだけど、大浴場の脇にある「セブンティーンアイス」を買いに行くだけで心うきうきしてくる。

マカダミアナッツの入ったセブンティーンアイスを買った。よく見たら他のは170円なのに、マカダミアナッツのが200円だった。ちゃんと200円の味がしてとても美味しかった。

あと「いちごオレ」まで買ってしもた。食事の毎日ビュッフェに次第に飽きてきたのだ。今夜はカロリー抑えめであっさりとした物を、、、と思って苦手な生魚を取って食べたら、気分がションボリ😞してしまった。やっぱり好きなものが食べたい。いつも通りの私でいいのに、無理したからだ。私は魚があまり好きじゃないんだけど、魚をあまり食べない人は肝臓が強いって、本当なのかな?

お土産は、地域クーポンが1万円分ぐらい出たので、それでごっそりお土産を買って段ボールに詰めてもらい、自宅宛てに配送を頼んできた。カステラの有名なところではないと思うのだけれど、カステラが有ったので買っておいた。他にも沢山、文字通りごっそり買えた。満足。

足の不自由な友人にも、「地域クーポンが出ているので、少しお土産を送ろうか?」とメールで尋ねたら「自分のために使って」と言われたので、それもいいかと思い、夫婦で食べる分だけにした。贈り物って、やり過ぎると相手の負担にもなるから、引き下がる時もあって良いと思う。

温泉が広々と開いてる時間も分かって来た。他のお客がチェックインするのが早くても15時。大浴場が開くのが昼の12時。その3時間の間だったら、連泊している人しかいない。本日は13時過ぎに行ってみたら、やはり誰もおらず、青空と海の見える露天風呂を一人で貸し切り状態だった。

夜は電話で他のことでちょっと夫と揉めてしまい、嫌だったけれど、こういう時に仲直りする方法があるとしたら、年上の私が、すり寄るのが一番効果的と思う。効果だけを狙って、打算としてやっているわけじゃないけれど、私はアナタが大好きです、ベタベタしたい、嫌われたくない。あなたが好きです、と言うこと、表現することが大事だと思う。出来ない時もあるけれど。出来ない時は、好きなことでもして、気を散らそうか。

なぜだか、とっても疲れた。

なぜだか。


つづく
(このお話はフィクションです)




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