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なにやってもうまくいかない(起き上がれない夏の正午)


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「面白くて眠れなくなる脳科学」という本を読んでいるのですが、その本によると、脳には3つのモードがあるそうです。

「集中してタスクを行う際にそれを実行し制御して」いる、セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク

「特に集中力を必要としないでできることを行っている際」に活性化する、デフォルトモード・ネットワーク

そしてこの二つを切り替えるネットワーク

テスト前、数学の勉強をしているときに、初見の問題に対してアプローチ方法をうんうん唸りながら考えているときは、1つ目ののネットワーク、見たことのある問題にただ知っている解法を当てはめて軽く計算しただけなのに賢くなった気でいるときは、2つ目のネット―ワークが活性化しているんじゃないかと思いました。悔しい。

本題はここからです。

脳というのはエネルギーを食うので、脳の第一原理は省エネをすることだそうで、デフォルトモード・ネットワークにはその原理が当てはまります。

デフォルトモード・ネットワークが活性化しているときには、「ものごとをカテゴリー化して判断する脳の自動的な働きや、ああすればよかったなという内省的状態や、こうきたらこうするという思考のパターン、すなわち「常識」に照らしてなるべく考えないモードになっている」

うつ病の患者では、このデフォルトモード・ネットワークが過剰に活動しており、「おそらく、こうしなければならないという常識的な働きや、こうすればよかったなどという過去への後悔、未来への不安など、頭の中で身動きが取れないような状態です」

私は別にうつ病ではないのですが、この部分を読んで腑に落ちることがありました。

私は4月に一人暮らしを始めてから、特に家で一人でいて、何か嫌なことがあった後、どうにかしたい気持ちとどうにもならない気持ちで身動きが取れなくなってしまうことがよくあります。

こうしたらいいのかな、でもどうせできないしな、やっぱり自分はダメだな、もう何もしたくないなを、無限ループしているような感覚です。

嫌なことといっても、朝起きたい時間に起きれなかったり、ダイエット中なのに食べすぎたり、洗濯物が進んでないせいで服がなかったりくらいのことですが、

1度思考の渦に入り込むと、なかなか起き上がれなくなります。

今まで、これも自分の嫌な性格なのかな、とか、やっぱり自分は怠け者でダメだなと考えていたのですが

これは、デフォルトモード・ネットワークが活性化しているだけではないのでしょうか。
脳が省エネ中。

今まで、こうやって無限に考え続けるのをやめようと思うことは何度かありましたが、思考を無理やりやめることが正しい判断なのか、やめてしまってはより成長しないのではと、変化を起こせずにいました。

でも、どうせ論理的に集中して考えられていない、むしろ常識の枠から出ることができないなら、考えてもしょうがない。逆に、しっかり考えるのをストップしたほうがエネルギーを使わないでしょう。

しかし、たとえ寝ている間でさえも脳は思考をやめないそうです。恐ろしいです。

だから、そういう何もしたくない落ち込んだ気分に入ったときは、完全にはできないもののできるだけ思考から離れ、ゆっくりお茶を飲んだり、家事をやったり、それこそ決まった解法で解ける問題を解いたりすることで、逆にここぞという時に集中できるのではないかと考えました。

この落ち込んでしまう癖は、私の性格ではなく脳のモードの1つだと知れて、少し楽になったような気がします。

脳のことについては、いい機会だしもうちょっと勉強しようと思います。無理そうだったら省エネしよう



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