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メンタル病んで看護師を辞めた①


私は病棟看護師として4年働きました。しかし仕事がきっかけで気分の落ち込みなど精神に不調を来し休職し、退職しました。

これから看護師になろうとしている方や現在働いている方に伝えたいことがあります。
 


《《《自分を一番大切にしてください!!》》》



大切にするというのは、
例えば
自分が思ったことを自分で否定しないことや、辛いと思ったら都度休息を取ること、そういう自分を自分で否定しないこと、辛すぎてもう無理だなと思ったらその感覚を信じて異動や退職を視野に入れること。

大切にするなんてありきたりですが、これが自分の健康を守るために必要なんです。私のように辛いなか我慢しながら働いて、どうやって生きていけばいいか分からなくなるくらいの精神の不調を経験する人が減ってほしいです。

看護師として働いていた時に思っていたことを書きます。サンプル数1の出来事なので、こういう人もいたんだという感じで捉えてください。


看護師として働いた4年の出来事

看護師として働いた思い出や辛かったことを書きます。4年分一気に書くと長くなりすぎたので今回は1年目について。


看護師1年目

1年目は何もかも分からないところからスタート。何が分からないって、社会人としての常識が分からない。 そして看護師として働いた実績もないから看護師としてどういう風に立ち振る舞うかもまだ分からない。 そして、その診療科の知識もまだついていない。 もう全てが分からない状態でした。

私はあまりうまくやれるタイプではない。 効率がいいタイプでもないし、要領がいいわけでもないので先輩に何回も教えてもらわないとできない。メモはしているんですけど、毎日病院に行くことで必死でいっぱいいっぱいでそのメモをまとめる時間もないし、振り返る時間もない。時間がないというか、辛すぎて仕事のことを仕事時間外に思い出したくない。 しかも、辛いからか仕事の記憶がないんですよ。 看護師としての技術とか患者さんに説明する時はこういう風に言った方がいいとか。あと事務的な作業も先輩に何回も聞いてやっとやれるようになる。そういうのって最初はまだわかんないよねっていう気持ちで先輩も関わってくれるんですけど、だんだんいやちょっとはできるようになってよ。 みたいな当たり前といえば当たり前なんですけどそういう雰囲気が出てきたと感じました。

私は仕事場に行くだけで精一杯だし、社会人になったのも、この前看護師になったのもついこの間。 仕事終わったら疲れてるし、何かを考えたり振り返ったり学んだりしようという気持ちにもなれず、毎日怖いなとか辛いなとかそういう気持ちでいました。 だけどあの場にいるからには、私は人の役に立たないといけないと思っていて、責任感は持っていました。 患者さんに真摯に関わろうとは思っていました。 

だから、先輩の気持ちもわかるなと思って。人の役に立てないことがすごく申し訳なかったです。 実際はできることは着実に増えているんですけどね。なかなか私は成長速度がゆっくりでした。何月までにこの技術ができるようになろう、夜勤ができるようになろうという目安が書かれたカレンダーがあったんですけど、私はそれよりもかなり期間が伸びて、クリアしました。不器用なんですね。

人の命に関わっているっていうことがすごく私は 重く受け止めていて、それが怖くて先輩に1つ1つ確認しながらやってたり。 以前経験したことがあるけど、不安で本当に大丈夫なのかと自分が信じられなくて、先輩に何度か聞いたりとかしてました。この前もやったよね。 と言われてやりましたけど、念の為確認したいですみたいな。 

私は毎日先輩に「すみません」を体感的には100回くらい言ってました。 それは話しかける時に言うExcuse me.の意味のすみません とごめんなさいのすみません。 両方言ってました。
それだけ謝ったこともこれまでの人生の中では無いし、それだけ怒られたことも人生で無くて。子供の時にしつけの目的で怒られるということありましたけど、1日にこんなにたくさん怒られたり、ピリピリした雰囲気の中で過ごすことがなかったので、仕事場に行くのが結構しんどかったです。 

まあ、仕事できるようになればいいんですけどね。 入ったばかりでそんなにすぐは変わらないですね。自分なりにやってるけど、元々その職場で働いてきた先輩の常識と新入りの私の常識が違うので、まず先輩から何について注意されたのかが分からない。何が問題点なのかを探るところから始まりました。でも分かりません。先輩が考える正解が何なのか分からなかったです。じゃあどうすればいいの?っていうことを私に考えさせるように先輩は声かけしてくれましたが、じゃあどうすればいいの?っていう選択肢が全く私の中を探してもないんですよね。だからまた結局怒られる。

毎日怒られてたので、先輩たちは私にとっては敵みたいな気持ちでした。四面楚歌みたいだと思っていました。実際は私のことを考えてくれている人もいたでしょう。でもその時の私は孤立した気持ちでいました。

本当に病棟が忙しすぎて、元々みんなピリピリしてる環境でした。かつ私や私の同期など、指導するべき後輩がいる。それが先輩たちの負担になっているんだなと思っていました。

病室からナースステーションに戻った時に先輩が後輩のことを悪く言っていた雰囲気を感じることもよくあって、怖くてナースステーションに戻りたくなかった。 トイレで10秒くらい気持ちを落ち着けてから仕事を再開したりとか、物品の保管室で10秒15秒ぐらい一息ついてから次の仕事を始めたり、気持ちが休まる場所がほとんどありませんでした。 

何回も言いますが、本当に忙しい。病棟で何年も働いている 看護師でもかなり負担を感じる病棟だったみたいです。 退職する人が1年の中でも数人いました。 

1年目は分からないことが多すぎて。 医師や看護師などが集まって患者さんのことについて考える会議があるんですけど、それを聞いていても何が焦点になっているのかが分からなくて、外国語で喋ってるのかと思うくらい意味が理解できませんでした。毎日どの瞬間も泣きたかったです。 実際に泣いてもいました。

赤ちゃんってこういう気持ちで泣いてるのかなと思いました。 突然違う環境に来て知らない言葉で喋ってて、自分はそれに順応する過程にあるということ。分からないことが多すぎてどうしたらいいか分からない。 それで混乱してね。 泣きたかったです。


文章が長くなってきたので、続きはまた別で書きます。



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