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"作りたい!"と思わせるレシピの書き方〜プロのレシピ添削で気づいたこと〜
料理講師は、誰でもなれる職業です。
調理師免許は必要ありませんし、経験も必須ではありません。
実際、私も料理講師未経験で、2年半前にスタートしました。
そのため、教え方やレシピの書き方も、見よう見まねで独学してきた部分が多いです。
これまで、管理栄養士として献立作成や栄養価計算は行ってきましたが、レシピ作成は未経験でした。
(献立作成とレシピ作成って同じでは?と思われる方へ)
まず、目的が違います。
献立作成(管理栄養士)
目的: 栄養バランスや健康目標(体重管理、病気予防など)を達成するための食事を提供
焦点: 栄養価や健康面を重視し、疾患予防や治療の観点から食事を調整
例: 糖尿病や高血圧の患者、高齢者や妊婦向けの食事計画
レシピ作成(料理講師)
目的: 受講者が調理技術を学び、美味しく楽しい料理を作れるようにレシピを考案
焦点: 作り方、見た目、味を重視し、レシピを簡単でわかりやすくすることに注力
例: 家庭料理やおもてなし料理、季節のレシピ
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私のレシピ、再現性あるの??
最近ふと疑問に思うことがありました。
これまで、私は細かい指示書や栄養価などを事細かに記載する、いわゆる情報量の多いレシピを書いてきました。
でも、料理教室に来てくださったお客様がこのレシピを見て
「わかりやすい」と感じ、作ってみようと思ってもらえるかどうか…
正直、それは「NO」だったのです。
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ここでも、餅は餅屋。
以前こちらのブログでも書きましたが、
レシピの書き方は、その道のプロに学べばいい!
私のレシピのフィードバックをお願いしよう!
それで今回、添削をお願いしたのは、庭乃桃(にわのもも)先生。
庭乃先生は企業向けレシピの開発や、食関連の執筆・講演などを中心に活動されており、食のコラムを100本以上執筆されています。
庭乃先生のレシピはどれも、指示が的確でわかりやすく、手順も簡潔に書かれており、見た目も味も良さそう!と作りたくなるようなものばかり。
そして何よりも、読者目線な表現に安心感を感じました。
▼実際に読んでみて下さい。庭乃先生の素晴らしいレシピコラム
いかがでしたか?
読みながら思わず『ワクワク』しませんでしたか?
「作ってみたい!」と思わずにはいられないレシピですよね。
ニンニクの芳醇な香りが伝わってくるような気がして、私もすぐにでも作りたくなりました✨
私も、作る人(読んでくれる人)に寄り添ったレシピを書いてみたい!
第三者に客観的に見てもらい、フィードバックをもらうことで、自分には気づかなかった新しい視点に気づくことができました。
私の書き方の癖や、辻褄が合わない部分、もっとわかりやすくするためのアドバイス…
詳しくここでは書けませんが、大変参考になりました。
添削を受けて特に印象的だったのは、庭乃先生が一貫しておっしゃっていた「読む人の立場で考えること」の重要性でした。
単にわかりやすさや再現性だけでなく、その人のライフスタイルや作りたいと思わせる「動機」に寄り添うというアプローチが、とても心に残りました。
早速、そのフィードバックを元にレシピを改良してみましたが、
うん、確かにわかりやすくなったぞ!
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やっぱりここでも、 「やさしさ」
レシピを書く上で、重要なことはいくつかあります。
材料を具体的に明記する
手順は簡潔に
調理時間を明記する
温度や火加減を具体的に記載する
視覚的な目安を記載
特別な調理技術や注意点を記載
栄養面の考慮
レシピ作成において最も重要なことは、「やさしさ」です。
これは、単に情報を詳しく書くという意味ではなく、読み手の立場に立って、いかに親切に、わかりやすく伝えられるかを考えることです。
プレゼンテーションと同じように、読み手のことを考えたレシピの書き方が求められます。
わかりやすいレシピを提供することで、受講者や読者の満足度が高まり、結果的にリピートにも繋がることを実感しました。
料理は、ただレシピ通りに作るものではありません。「作りたい!」と思わせる魅力的な内容にしたいものです。
どんなに素晴らしい料理を考えても、その過程が複雑すぎたり、説明が不親切だと、実際に作ろうとは思ってもらえません。
庭乃先生に添削いただく中で、私も改めて気づかされたのは、レシピの本質は単なる技術ではなく、「わかりやすさ」「親しみやすさ」「楽しさ」をいかに表現するか、という点でした。
こうした考え方を取り入れることで、料理教室の講座内容も一層充実し、受講者が家庭でも再現しやすいものになると感じています。
▼レシピの書き方にお悩みの方はぜひ、庭乃先生の講座を受けてみて!
料理教室に繋げる思い
この学びを活かし、今後はもっとわかりやすく、親しみやすいレシピを提供していきたいと思います。
料理は技術を学ぶだけでなく、「食べること」の喜びや「作る楽しさ」を感じることができる貴重な時間。
受講者が自宅でも再現できるように、細かなコツやポイントもしっかりお伝えします。
庭乃先生のように、読む人の生活や想いに寄り添えるようなレシピを目指して、これからも学び続けたいと思います。
料理は単なる「作業」ではなく、食卓を通じて人をつなぐかけがえのないコミュニケーションの手段だと感じています。
そして最後に思うことは
料理講師は、誰でもなれる職業…ではないかもしれない。
【お料理講座はこちら】ぜひ、レシピにも注目してみてくださいね
【公式ラインはこちら】
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