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終りに見た街・ファンタジーだけどドキュメンタリー

戦争について考えるドラマです。

コメディ要素の強い俳優(大泉洋さん)が出演、楽しく観れる!と勝手に想像しながら90分間、視聴しました。私なりに感じたことを…


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山田太一・原作「終りに見た街」を宮藤官九郎がリメイクした作品です。

こんなお話


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テレビ脚本家・太一(大泉洋)は、家族に疎まれつつも、しっかり者の妻・ひかり(吉田羊)、思春期真っただ中の娘・信子(當真あみ)、反抗期が始まった息子・(今泉雄土哉)、そして認知症が出始めた母・清子(三田佳子)、愛犬レオと共に、平穏な日常を暮らしていた。そんなある日、太一はプロデューサーの寺本(勝地涼)から『終戦80周年記念スペシャルドラマ』の脚本を無茶ぶり、断り切れずに引き受けることに。

戦争当時を知らない太一は、寺本から送られてきた膨大な資料を片っ端から読みふけるが…。いつの間にか寝落ちしてしまった太一は、衝撃音で目を覚ます。すると、自宅の外には森が一面に広がっていた。そこは、太平洋戦争真っただ中の昭和19年6月の世界であることを確信――太一たち家族はタイムスリップしていた…

受け入れがたい事実に太一一家が騒然としていると、太一の亡き父の戦友の甥・敏夫(堤真一)から電話がかかってくる。敏夫もまた、息子の新也(奥智哉)と出かけていたところ、昭和19年にタイムスリップしてしまったという。

公式サイトより一部引用(一部削除あり)


(※以下、役名で書きます)
これから視聴される方は、違うページに飛んでくださいね。

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ファンタジーだけどドキュメンタリー

昭和19年の80年前にタイムスリップすることはファンタジー、でも戦争は現時点で行われている国があるのでドキュメンタリーであると感じました。

残虐な描写は少なかったですが、兵士たちが太一家族の家を襲撃するさい、家の中にいる愛犬レオの命が犠牲になる部分は、胸が締め付けられました。

愛犬レオは、家族と一緒に避難場所に行くことができなかった…(もちろん後日、太一はレオを迎えに行きましたが)人間も動物も同じ命!でもペットは後回しにされるのです。やはりペットは、人間と比べると低い扱いを受けてしまうことを痛感しました。

今の私には願うことしかできないのですが、人間と動物とが本当に共存できる日を願います。

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戦争に感化されていく若者たち

戦争に話を戻すと、後半、若者の思想が怖かった…ここでの若者とは、(信子、稔、新也)のことです。「戦争なんて、戦争なんか」とグチをこぼしながら何とか順応しながら生活している大人たち(太一、敏夫)に歯向かうのです。若者たちは「戦争はだめである」ことを教えられてきたはずなのに!

若者は純粋であるがゆえ、戦争に感化されていくのです、そのおそろしさが描かれていました。

令和から来た若者もみんなで同じ方向を向いて「お国のために戦おう!」の環境にいると染まっていく…多様性なんて全く関係ない時代。戦争は絶対に許されない出来事だが、たった1つの思想(お国のために)しか認められない時代だったことがおぞましい…

最後!無事に現代に戻れて、ハッピーエンドではなかった!

後味の悪いメッセージ性の強い終わり方でした。



だからこそ、創った人から観た人へ
「忘れてはだめ、考えてね」のメッセージだったんでしょう。


#テレビドラマ感想文


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