手のひらでじゅわっと、とろけるローズヒップオイル配合のバームで秋冬のスキンケア
みなさん、こんにちは。アロマのコミュニティ「AMBER BOTTLE AROMATHERAPY」です。
乾燥が気になる季節。そろそろバームでしっかり乾燥対策したいものです。
バームの人気商品といえば、ニールズヤードレメディーズのワイルドローズビューティーバーム。日常のスキンケアはもちろん、ディープクレンジングすると、角質がマイルドに取り除かれ、肌がツルツルになります。
多機能で高性能なワイルドローズビューティーバームですが、実は私、使っていません。先日、試供品を使って、その効果はさすが!と感心しつつも、あの香りが私には少々キツくてダメなんです。
そんなこともあって、バームはいつも自作しています(1年前にバームを作ったときの記事がこちらです)。
今シーズン初のバームを作りましたが、今回は以前のレシピから素材を少し変えてみました(材料の★が変えたもの)。前回はワイルドローズビューティーバームを再現するチャレンジでしたが、今回は自分で使うものなので、スキンケア向きの精油で好きな香りにしました。
材料
<基材>
・ミツロウ 2g
・シアバター 3g
・ローズヒップ油 3g
・ホホバ油 8g
★マカダミアナッツ油 8g
★シアナッツ油 4g
※デジタルスケールで計量しています。
<精油>
★ローマンカモミール(クインエッセンス) 1滴
・パルマローザ 1滴
・フランキンセンス 2滴
・真正ラベンダー 1滴
・ローズゼラニウム 1滴
★ベルガモットFCF 2滴
※ローマンカモミールがクインエッセンス社のもので1滴当たり0.05ml、その他はフロリハナ社のもので1滴当たり0.03mlです。
素材のポイントは、ローズヒップ油とマカダミアナッツ油。ローズヒップ油は、ハーブティーでもおなじみのローズヒップの種子から抽出したオイルです。ツルツル感触を出すためにはローズヒップ油が欠かせません。
二価不飽和脂肪酸のリノール酸、三価不飽和脂肪酸のα-リノレン酸を多く含んでいます。酸化しやすく、においが強めなので、ほかのオイルとブレンドして使うのがおすすめです。
マカダミアナッツ油は、食用としておなじみのマカダミアナッツから抽出したオイルです。人の皮脂に近いパルミトレイン酸という脂肪酸を含んでいるのが特徴で、肌によくなじみます。オレイン酸が豊富に含まれており、ローズヒップ油との相乗効果で肌に浸透しやすく、なめらかな使い心地になります。
じゅわっと手のひらの上でとろけるバームにしたいので、今回はためしにシアナッツオイルを使ってみました。シアナッツオイルとシアバターは、元は同じシアバター(シアバターノキ)です。どろりと白濁した液体状のオイルで、温度が高くなると液体がさらさらに近づき、温度が下がると半固形状になります。この性質を利用して、じゅわっとろけるテクスチャーを目指します。
では、作り方です。
作り方
シアバターをクリーム状にしてから、シアナッツ油、ローズヒップ油、マカダミアナッツ油(分量のうち6g)を加えて分離しないようによく混ぜます。
精油を1. に加えてよく混ぜます。
ミツロウとホホバ油、マカダミアナッツ油(分量のうち2g)をビーカーに入れ、湯煎にかけます。
3. のミツロウが完全に溶けたら湯煎から外し、2. の中にゴムべらで混ぜながら少しずつ加えます。できるだけダマができないように注意します。
全体がなめらかなクリーム状になったら、保存容器に移します。
ポイント
<その1>
手順1で、オイルを加える前にシアバターをよく混ぜてクリーム状にしておくこと。シアバターが固まったままオイルを加えると、固まりをつぶしにくくなってダマが残ります。
<その2>
手順4で、ミツロウが固まらないうちにシアバターに混ぜること。ミツロウが固まってから混ぜると、シアバターベースのクリームとうまく混ざりません。チョコレートクリームに板チョコを砕いて混ぜたような、かたまりの残ったクリームになってしまいます。
もしダマができてしまったら、湯煎にかけて溶かします。過去に作った経験では、湯煎にかける時間の長さによって仕上がりが変わるようですので、仕上げ前の湯煎時間は短いほうがベターです。湯煎にかけたら豆さじやゴムべらでサッとかき混ぜて、ダマが消えたらすぐに湯煎から外して容器に移しましょう。
使い方
普段のスキンケアの場合は、洗顔後にたっぷりめ(マカダミアナッツ1粒くらい)のバームを手にとって、顔全体に伸ばして5分程度マッサージします。その後、ローションを塗布します。ローション塗布の代わりにシートマスクにローションを浸してマスクするのもよいですね。
バームはオイル状になるので、マッサージ後のべたつきが気になる場合は、やさしくティッシュオフしてから(肌を擦らないように注意)ローションを塗布すると、肌の上で乳化してなじみます。
ローションの前にバームを塗ることでブースターオイルの働きをしてくれます。もちろん、ローション後にバームを塗るのもOKです。バームの量は好みで調整してくださいね。
スペシャルケアとしておすすめなのが、ディープクレンジングです。肌のごわつきが気になる箇所を摩擦を起こさずにやさしくクルクルとマッサージします。このときも肌を擦らないように気を付けて。
使用感
まずはテクスチャー。手のひらの上でバームを伸ばすと、じゅわっとオイル状に変わります。これが、前回作ったときよりもかなりいい感じになりました。ジョンマスターオーガニックのバームクレンジングを使ったことがある方なら、それに近いというとわかりやすいかもしれません。
オイル状のバームでマッサージし、ローション塗布したあと、肌がしっとり、なめらかになります(個人的な感想です)。
精油の香りは、カモミールが強めに感じられますが、主張しすぎるということもなく、いいバランスです。残り香は短く、いつしか消えていきます。
マカダミアナッツ油のナッツのにおいがしますが、全体的にやさしい香りにまとまっています。気になる場合は、マカダミアナッツ油の代わりにホホバ油を増量してもいいですが、テクスチャーが変わるかもしれません。
前回と精油の種類を比べて見ると、こんな具合です(太字が差異)。
<前回>
パチュリ、パルマローザ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズマリー、ローズゼラニウム、
<今回>
ローマンカモミール、パルマローザ、フランキンセンス、ベルガモット、ラベンダー、ローズゼラニウム
たった2種類の違いで匂いがまったく別物になるからおもしろいですね。同じベースのバームで、好みや気分に応じて香りを変えることができます(スキンケアによい精油がおすすめです)。香りを変えるだけで、スキンケアが何倍も楽しめますね。
ワークショップのご案内
今回レシピを紹介したバームを作るワークショップを開催します。
◎ 肌と心をととのえるアロマのフェイシャルバーム
【日時】12月15日(日)16:30〜17:30
【会場】阿佐谷地域区民センター 第7集会室
【参加費】2,500円(税込み。当日現金でのお支払い)
【申し込み方法】下記のQRコードからアクセスすると、カレンダーが表示されます。12月15日の枠を選択して申し込み手続きを進めると、予約受付のメールが届きます(迷惑メールに振り分けられる可能性がありますので、メールが届かない場合はメーラーの設定をご確認ください)。
お問合せは、当教室の問合せフォームからお願いします。https://amberbottle.com/contact/