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厳しい残暑の夜、睡眠の質を上げたいときのアロマレシピ
8月、早くも中旬になってしまいました。暑さのせいで体調ダウン気味なループからなかなか抜けられずにいます。
原因は睡眠の質が落ちていること。疲労が抜けないため、翌日、活動のエンジンがかかりません。冷房をかけたまま眠るので、知らず知らずのうちに体もかたまりがちに。特に、首の緊張が強く出て、肩もコリコリ。朝から体が凝っているって、なんともイヤな目覚めです。
そんな今の私に必要なのは、睡眠の質を上げて、疲労が少しでも回復させること。ということで、真正ラベンダー、プチグレン・ビターオレンジ、スイートマジョラムをセサミオイルと混ぜて、マッサージオイルを作りました。
首・肩のコリをほぐすマッサージオイルのレシピ
<材料>
・セサミオイル 10ml
・真正ラベンダー精油 0.06ml
・プチグレン・ビターオレンジ精油 0.06ml
・スイートマジョラム精油 0.06ml
作り方はいたって簡単。
ビーカーに小さじ2杯のセサミオイルを入れ、精油を加えてよく混ぜたら、遮光ビンに移します。
たったこれだけです。
使用しているのはフロリハナの精油です。1滴=0.03mlなので2滴ずつ入れています。濃度が1%を超えていますが、今のコリコリな首には1%では足りないな…という自己判断&自己責任に基づくレシピです。
これらの精油を選んだわけ
真正ラベンダー、プチグレン、スイートマジョラム、これらの精油に共通するのがリナロールを多く含むという点です。今回は、リナロールを多く含む精油を選ぶことにしました。
リナロールは、モノテルペンアルコール類の化合物です。モノテルペンアルコール類には、ホルモン系、循環系、神経系を調和する作用があります。
また、リナロールには強壮作用があります。ストレスホルモンの産生を調整師、興奮しているときは心を落ち着かせ、気力のないときやとても眠たい状態のときには精神を刺激します(参考『アロマ療法大全』p.32)。これって、どっちにでも転べるすごい作用じゃないですか?
真正ラベンダー、プチグレン、スイートマジョラムは、いずれも鎮静作用があるので睡眠時の使用に適しています。特に真正ラベンダーとプチグレンには睡眠促進作用もあります。
スイートマジョラムには、筋肉の緊張を緩和する、深い呼吸を促す(これにより副交感神経が活性化する)といった機能があります。首と肩のコリは、スイートマジョラムのこの機能に期待して使うことにしました。
このブレンド、緑の中で深呼吸しているような奥行きが感じられる香りです。最初に鼻を抜けるスイートマジョラムの葉の香りを嗅いだだけで、体の緊張がときほぐれていく感じがします。プチグレンはゴボウのような土の香りが強いですが、ラベンダーが間に入ることで全体がバランスよくまとまって、プチグレンの香りが全体を支えている感じです。
リナロールを含む精油はたくさんあります。この3つに絞るまで、ほかにもローズウッド、コリアンダーシード、クラリセージも候補でしたが、決め手となるのはやはり香り。「はあ〜、いい匂い」と自然と感じる香りを選びました。これ、精油選びの大切なポイントなんですよね。
使用感と翌朝の体感
作ったオイルを、さっそく寝る前に使ってみました。ただオイルを塗るだけで無く、リンパの流れも意識しながら首の前側、後ろ側、両耳のまわりと耳下腺、胸鎖乳突筋などをマッサージ。肩も、僧帽筋だけでなく、鎖骨まわりまでしっかりめにマッサージ。老廃物を排出し、血流をよくするイメージで。マッサージするときは呼吸を忘れずに。深い呼吸を促してくれる「香り」の力を借りましょう!
オイルだとベタつきが気になりますが、セサミオイルは肌なじみがよいので、それほどベタベタしません。とはいえ、やはり夏はさらさらなほうが心地よいので、軽くティッシュオフしてからボディパウダーでさらさらに。
以前作ったボディパウダーのレシピはこちら↓
マッサージ後は、すぐにどうこうということはありませんが、マッサージの時間は、自分の体と向き合うことができる豊かなひとときだなぁと思います。
さて翌朝、首と肩のコリはかなりほぐれていました。全身の疲労、目の疲れなどはまだまだですが、コリのほぐれは期待以上のものでした。精油の機能性と香りのよさが、改善したいことにピタッとはまったレシピになりました。