【第50位 マリオブラザーズ】ハンドベースとポコペンの終焉
ファミコン発売前の風景
みなさんは子供の頃どんな遊びをしていましたか?
50歳の私より上の世代になると、小学生や中学生時代はテレビゲームなんてなかったという方もいれば、逆に物心ついた時からすでにPlayStationで遊んでいたという方もいるかもしれません。
私の場合、小学4年生の時ファミコンが発売され、それまでは大体、近所の公園で遊んでいました。
主な遊びはハンドベースかポコペン。
ハンドベースとは、ゴム製などのやわらかいボールを使う野球のような遊び。バットやグラブは使わず、素手で打ち、素手で捕球するのが特徴。
小学校の休み時間は大体これをやっていた記憶があります。今この記事を書きながら、当時の素手でボールを打つ感覚を思い出しました。なんだか懐かしすぎて少しタイムスリップしたような気分(笑)
ポコペンとは缶蹴りとかくれんぼを足したような遊びで、大人数でやるとホントに楽しかった記憶があります。
私は名古屋生まれなんですが、ポコペンって全国的なゲームですよね?地域限定の遊びではないと思うんですが・・・。
ハンドベースと同様に、今この記事を書きながら「ポコペンポコペン、誰がつっつーいた!ポコペン♪」という掛け声を思い出しました。なんだか懐かしすぎてまたもやタイムスリップしたような気分(笑)
1983年7月15日
外で遊ぶのが当たり前の時代。5年生になっても6年生になってもそんな遊びは続くものだと思っていました。
そんな状況を一変させるものが世の中に登場します。
1983年7月15日に発売された家庭用ゲーム機ファミリーコンピュータ。
通称ファミコン。
私の家にやってきたのはその年の冬なんですが、一足早く、確か少し涼しくなってきた9月の終わりか10月の初めごろ、時々遊んでいた近所の2つ上のお兄さんから誘われて、家に遊びに行きました。それが私とファミコンの出会いです。
マリオブラザーズとは
近所のお兄さんが持っていたソフトがマリオブラザーズ。マリオブラザーズとは今も大人気のマリオが主役の、記念すべきマリオシリーズの1作目。
ただし、今のマリオシリーズとは異なり、一つの画面に出てくる敵を全て倒すと次のステージに行くことができるものの、特にエンディングもなく、ゲームオーバーまで続くループゲームとなっています。
敵は主にカメとカニとハエの3種類だけ。あとは赤や緑の火の玉?や床を凍らす氷が出てくる程度で本当にシンプルなものでした。
遊んだことのある方は分かると思いますが、ステージの敵の最後の1匹になった超高速のカニを避けきれなかったり、なかなか床に着地しないハエにイライラした方も多いと思います。
マリオとルイージで二人同時プレイも出来るのですが、このゲームの醍醐味は協力プレイというよりも、相手を妨害する対戦的なプレイ。
邪魔をしたり逆に邪魔をされたり、きゃっきゃ言いながらめちゃめちゃ楽しく遊んでいたことを思い出します。
驚きと興奮
どれくらいの時間プレイしていたのか細かいことは覚えていません。
しかし、今でも記憶に残っているのは、初めてのコントローラーでうまく操作できなかったことと、「こんな面白い遊びがあるなんて信じられない」といったような驚きと興奮を今でも覚えています。
そのお兄さんとは年も違ったこともあり、頻繁に遊ぶことはなかったため、我が家にファミコンがやってくるまでは、マリオブラザーズをそれほど多くは遊ぶことはありませんでした。
だからでしょうか。その後、ハンドベースやりながらもポコペンやりながらも、どこかで「カメを踏んづけるマリオ」が頭をよぎる、そんな記憶が思い出されます。
昭和から令和、そして未来へ
改めてこのソフトを振り返ると、私のテレビゲーム人生の最初のソフトでもあり、ゲームの楽しさを思う存分味わうことのできた記念すべき作品。
間違いなく人生の思い出に残るベスト50に入るソフトです。
ただしこのソフトとの出会いによって、ハンドベースやポコペンの終焉となったことも事実。
もしファミコンが登場しなかったら、あるいはゲームが面白くなく、ファミコンが流行しなかったらどんな世の中になっていたんでしょうか?
あれから40年。
主人公のマリオは、国内興行収入135億円を超える特大ヒットの映画の主人公となるまで成長しました。
ハードもファミコンから、Nintendo SwitchやPlayStation5など当時からは考えられないくらいの進化を遂げました。
マリオも成長しテレビゲームも進化したように、私自身も成長し、私たちの生活も40年ですっかり変わりました。
しかしそれでも、マリオブラザーズを初めてプレイした感動を忘れることはありませんし、あの頃のハンドベースの感触やポコペンの楽しさを忘れることもありません。
これからますます世界が変わっていくことが予想されますが、子どもの頃の驚きや興奮を忘れずに、50歳になったこれからもワクワクすることを見つけ成長し続けていきたい!
そんな未来へ思いを馳せる、マリオブラザーズの思い出です。