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半端侍、煌びやか長老、的な映画あったよね、無かったか

「感動した!」の速度に圧倒されている。

すばらしいことをしている人たちが居る。それを見て、心がうわぁとなる。そのうわぁというのに「感動」という名前をつける。そしてそれを「感動」と声に出して呼ぶ。
その一連の出来事が、これを口にした時、その人の中で過去になった。

「感動した!」

とても、速やかな反応。

本を読んでいる。こんなにおもしろいものだっけ本。うれしい。本を楽しめているわたしに、わたしが感動している。うれしい。

本を一旦閉じて、ふと、文章を追っている自分は、どのように文章を追っているか、について考えている。

声が読んでいる。一行一行、読んでいる。その声、というのはわたしの声である。しかし、普段わたしが出している声よりも少し低いようである。少し低い、わたしのものと似たような声が響いている。
それを自覚して、今少し気持ちわるい。なんだか、あまり味わうことのない感じ。

へんな感じ。

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