カンボジア・ベトナム旅① 〜液体には気をつけろ編〜

カンボジアとベトナムに行ってきた。
最初は台湾旅行の計画だったはずだが、同行者の一存により、気づいたら『世界遺産アンコールワット遺跡とメコン川ミトー観光付き♪♪タ・プローム通りのど真ん中ポンセン宿泊 シェムリアップ2泊&ホーチミン1泊ツアー❗️』になっていた。
ほぼほぼ何を言ってるか分からない。
どこの何に連れて行かれるんだ僕は、と思いながら15万払った。地獄の24回払いだ。

初日は飛行機と空港の記憶しかない。
朝早くに関西国際空港に着き、肉うどんを食べた。うどんをすすりながら「もしかしたらこれが人生で食べる最後の日本食かもしれない」と思ったので、隣の店の鯖の味噌煮定食も食ってやった。美味かった。満足だった。

その後、僕のやらかし癖が発動する。
機内に持ち込む手荷物には100ml以上の液体を持ち込んではいけない、という決まりがある。航空チケットを発行するとき、受付のお姉さんに「手荷物に液体等は入ってませんか?」と確認され、僕は自信満々に「はい!大丈夫です!」と答えた。
しかし、保安検査で僕のリュックが通ると赤いランプが点いた。
中を探して出てきたのは、虫除けスプレー2個とジェービングクリームと歯磨き粉。
めちゃくちゃ液体入ってた。
4個って。大マヌケじゃん。
それらのアイテムは無情にも廃棄処分になった。
人に自分の液体を取られるという体験は、献血以外で味わったことがなかったのですごく悲しかった。萎えた。ぴえん。
まぁ保安検査場で血抜かれるよりはいいけど。

液体取られてふてくされたヒツジ男



飛行機が離陸するときはちょっぴり緊張した。
というのも、小3の妹に海外旅行に行くことを伝えた際に「飛行機は絶対墜落するから死ぬよ」と脅されたのだ。
妹はアンビリーバボーのハードウォッチャーなので、どうやら飛行機は全て墜落するものだと思っているらしかった。
もちろんそんなことはないのだが、僕自身も10年ぶりぐらいに乗る飛行機だったので、ビビってしまった。
離陸直前不安そうにキョロキョロしていると、ガタイのいいベトナム人男性のCAさんと目が合い、ニコッと笑いかけてくれた。
その笑顔で僕の不安は一気に消え去った。あの笑顔は生涯忘れないだろう。
どうせなら手も握ってもらえばよかったな。
CAさんのおかげで飛行機は無事に飛び、中継地であるハノイ空港に到着した。

ここで問題発生。
スコールで僕たちが乗る便が遅延し始めたのだ。東南アジアは雨季真っ最中。仕方のないことではある。
ロビーのモニターに映し出されたニュースを見ていると、どうやら台風も近づいているらしかった。映像が切り替わると、茶色い濁流に車や家が流されている様子が報道されており、唖然とした。
ベトナム語が分からない以上、それが過去の映像資料か中継映像なのか分からなかったが、ひょっとしたらここもとんでもないことになるんじゃないかと焦った。
結局空港ごと流される、なんてことはなく、無事に飛行機は飛ぶことになるのだが、離陸時間は押しに押して、最終的にはロビーで3時間ほど待つことになった。
その間僕は本当にすることがなかった。
持ってきたポケットWi-Fiは、僕が前日から電源を入れっぱなしにしていたせいで、サウナストーンぐらい熱くなって使い物にならなくなってしまっていた。
ネットにつながらないスマホなんぞゴミである。
僕は内容が全く分からないベトナムのテレビを眺めて時間を潰した。(金の盾を持った年齢不詳の男がスタジオで司会の人と向き合ってインタビューを受けていた。海外のテレビってあの形式の番組しかないの?)
ここ最近で群を抜いて暇な時間だった。

そういえば空港でフォーを食べた。多分初めて食べた。麺やスープは美味しかったけど、別皿に雑草が乗ってた。最初は雑草っぽい野菜かなと思った。でも食べたら雑草だった。緑と土の風味だけ。THE草。
今度頼むときは雑草抜きで、って言おう。

雑草付きフォー

とにもかくにもカンボジアのシェムリアップ空港に着いたのは夜の9時前だった。
税関を通るときは、中川家がよくやる「ハワイの税関」みたいな詰問タイムがあるかも、と意気込んでいたのだが、真顔で2分ほど見つめられた後、無言で通された。
拍子抜け。もっとやる気出しなよ。僕がカンボジア国家の転覆を企ててたらどうするんだよ。
まぁそんな奴はこんな間抜けヅラしてないか。

そんなわけで無事カンボジアに入国し、空港を出ると、現地ガイドのおじさんが待ってくれていた。
名前はチュクさん。可愛いね。
異国の地で話が通じる人がいる、ということの安堵感はとてつもなく、チュクさんが「ヒコウキタイヘンダッタネ、カンボジアへヨウコソ」と言ってくれた瞬間、抱きついてキスしそうになった。ラブ&ゲッチュ、チュク!

ホテルはとってもいいとこでびっくりした。ロビーの床がガラス張りの水槽になっていて、『キルビル』のワンシーンみたいだった。
黄色いジャージ持っていけばよかった。

こんなかんじ。

部屋も広かったし、なんか恋愛リアリティーショーをモニタリングする専用のセットみたいなのがあってめっちゃテンション上がった。

「今日好き」とかでこんなん座ってた

コンセントの場所が見つからなくて、フロントの人に聞いたのだが、「コンセント」という単語が全く伝わらなかった。
調べたら英語では「outlet」というらしいと分かったのだが、それも伝わらなかったので、最終的に「ビョーン!カチ!ビリビリビリ!」という完全に感電しているジェスチャーで挑んだ。
伝わった。やはり情熱は言語の壁を越える。
この後シャワーを浴びたりなんかしてたらもう日付が変わっていた。
次の日が朝4時半にロビーに集合というイかれたスケジュールだったので、その夜は枕投げを40分だけして寝た。

初日だけでめっちゃ長くなったので、とりあえずここで終わります。
続きは気が向いたら書きます。

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