見出し画像

母のそばで♡時間をどう使うか篇

母と暮らすようになってから、今までより
時間」を意識するようになった。
つまり、人生の残り時間。

95歳の母は今までも残り時間を気にしていた、
私とは全く違う意味で。
「ねぇ、お母さんはあとどのくらい生きれば
良いんだろうね」


寿命の目安


そこで勝手に目安を作った。
「お母さんの方のじいちゃんは102歳、ばあちゃんは96歳まで元気に生きたんだから、お母さんは
平均して99歳…100歳かな?」

ところが、目安がくずれそうだ。

肺ガンが思ったより進み、それが原因で
胸水が溜まった。
緩和ケアを受けているので苦しさは今のところ
薄れている。
しかし、99歳はどうだろう?

人の命はわからない。
自然のことは人間にはわからない。
医者だって正確にはわからないだろう。
目安が当たることも、外れることもある。

「あと〇か月」と言われた人が長く生きた話や、その逆の話などたくさんある。
要するに「わからない」のだ。

だから、「今という時間」を大切にしたい。

いろんな人が言う言葉「時間はその人の」。
まったく、その通り、同感!!

結局、時間割



在職中は時間に縛られていた。誰だってそうだ。
退職したから自由に生きたいと思った。
憬れだった朝寝坊をしたり、明日のことを考えず夜更かしもしてみた。

しかし、無理がある。

結局、一日の時間割を作ることにした。
もちろん、母の具合によって、または訪問客の有無によって変わるけど。

リズミカルな生活の快適さと、ほんの時々の
変化が楽しいことを思い知った。今更。

自戒のために記してみよう。

 6:30 尊敬する人の話を聞く(携帯アプリで)
 7:00 朝食(作る・食べる・片づける)
 8:00 漢字の練習(漢字検定1級を目指して)
 9:00 そうじ、ネコの世話、ネコと遊ぶ
 10:00 noteを読む。
     訪問診療(火曜)、訪問看護(金曜)
 11:00 昼食(作る・食べる・片づける)
12:00 洗濯物をたたむ。そして昼寝
13:00 noteを書く
14:00 読書、動画鑑賞
15:00 畑と庭の手入れ(晴れの日)
    または買い物(雨の日、妹がいる日)
16:00 ドライブ(天気が良い日)
     WEBデザインの勉強(雨の日)
17:00 夕食(作る・食べる・片づける)
18:00 ドライブ(夕陽が見れる日)
     読書(雨の日)
19:00 TV、お喋り
20:00 入浴
21:00 TV、お喋り
22:00 洗濯物を干す、読書
23:00 就寝

書いてみるとすごくきっちりに見えるけど、
実際はわりとゆっくりしている。急がず
何をするにも「お喋りしながら」している。

母も新聞を読んだり、庭を眺めたりする
余裕がある。
母が新聞に集中しているときは、話しかけずに
私は自分のことをする。
母が眠っているときも、私は自分のことをする。

つまり、母のために何か特別なことはあまり
していない気がする。

家事も基本、夫と2人でするので楽だ。

お風呂の話


お風呂は母と入る。
介助は要らないけど、心配だから。

母がまだ元気だったころ、一人で入浴したことがあった。
時間が長いから見に行くと、風呂場の床に
座り込んでいた。
「大丈夫なんだけど、腰が抜けて…。」と言う。
「具合悪いわけじゃないよ」と私を気遣う。
表情も言葉もしっかりしていたから救急車は
呼ばなかった。

でも、手助けしても立てないのだ。
バスタオルを何枚も巻き付けて、夫と2人がかりでベッドに運んだ。
念の為、翌日になって病院に行ったけど、原因はわからなかった。

もう、絶対1人にしない!
そう誓った。

最近は酸素チューブを外して入るから、
ストレスがないようだ。
湯船に浸かって
「あぁ、良い気持ち!ありがとう」と幸せそう。
「毎日少しずつ寿命が延びてるんじゃない?」と
一緒に笑う。

99歳を目指せるかもしれない。

1万時間の法則


人が何かをモノにするには1万時間必要、と
聞いたことがある。

今まで、何かをモノにしたことがない。
全部それなり。中途半端。
できないことはないけど、
スゴクできるわけでもない。

母との暮らしで「料理が上手になった」と
夫に褒められた。
今までの料理は夫が主導だった。
でも今、私がけっこう張り切っている。

畑から大根を抜いて漬物にしたり、
パンを焼いたり、おやつを作ったり。
母は目を丸くして驚く。「けっこう家庭的ね」。
だからといって、「料理をモノにした」レベル
ではない。
やっと人並みになっただけ。
人のレベルもわからないけど。

ただ、今まで乗り気ではなかったことを進んで
するようになった。
人間は何歳からでも、したいと思えばできる。

ということでWEBデザイナーの練習を始めた。
それはなぜか。

おもしろそう!ステキ!
と思ったから。

何かができるようになるには1万時間!

1万時間=1日1時間×300日(1年)×33.3…年

こんな調子では33.3年かかる?
97歳になってしまう!!

ではこれならどうだ!?

1万時間=1日2時間×350日(1年)×14.3年

んんん…
やってみよう!冒険が過ぎる?
1日の時間割を作り直さねば!

すればよかった


こんな話を聞いた。

90歳代の女性が言った言葉。
「しようと思ったとき60歳代だったの。
あのとき始めていたら20年はできたのよね。
すればよかったね」。

人は死ぬ時
「したかったのにしなかったことを後悔する」
という。

やってみて、うまくいかなかったとしたら
成果は残らないけど、後悔も残らない。

するか、しないかで迷ったら「する方を選べ」
と聞いた。
しないほうを選ぶなら、なぜしないのか、理由をはっきりして後悔しないようにしたい。

時間は戻らない!!

母との時間を一番大切にしながら、
自分の時間も大切にする!!

残り時間は多くはない。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?