学年下位だった僕が進学校に合格した“異端”の受験メソッド
勉強ができない中学生だった僕
俺は、勉強ができるタイプの人間じゃなかった。
中学時代、テストの順位は学年150人中100位前後をウロウロ。
赤点ギリギリの教科もあったし、「勉強しないとヤバいな」とは思っていたけど、なぜか本気になれなかった。
サボっていたわけじゃない。
宿題はそれなりにやっていたし、テスト前には勉強もした。
でも、熱が入らない。
「やらなきゃ」と思いつつ、心のどこかで「まぁ、なんとかなるでしょ」と楽観視していた。
……そう、中学生なんてそんなもんだ。
でも、高校は進学校に行きたいとは思っていた。
なぜなら、周りの優秀な奴らがみんな進学校に行くから。
「俺もそっちに行かないと、なんかヤバい気がする……」
そんな漠然とした危機感を抱えて、僕は受験勉強を本格的に始めた。
僕が選んだ、ちょっと“異端”な受験勉強
普通、受験勉強といえば…
✅ 参考書を買って独学する
✅ 塾に通って、わかりやすい授業を受ける
✅ 効率的な勉強法を試す
こんな感じだろう。
でも、僕は違った。
やったのは、次の2つ。
① 自分なりの勉強をせず、塾の言われたことだけをやる
よく「自分に合った勉強法を見つけよう」なんて言うけど、僕はそんなの考えなかった。
「とにかく塾に入って、言われたことだけを機械的にこなす」
なぜなら、自分で勉強法を考えても、どうせロクな結果にならないと分かっていたからだ。
独学が向いている人もいる。
でも、僕は「決められたことをやるほうが楽だ」と思った。
だから、完全に塾の指示に従う道を選んだ。
でも、それだけじゃ足りなかった。
② あえて“厳しい塾”に入ることで、自分を強制的に追い込む
ここが、僕の受験勉強の中で最も異端なポイントだ。
僕は「自分を本気にさせるための環境」を作る必要があった。
なぜか?
中学時代の部活動の顧問がとにかく怖かった。
少しでも気を抜けば怒鳴られるし、手を抜けばすぐにバレて指導される。
でも、その環境の中で、僕必死に食らいついていった結果、それなりの成績を出せた。
(この内容はまた別の記事で話そうと思う)
「もしかしたら、勉強でも同じことが言えるんじゃないか?」
そう思った僕は、周囲で“ヤバい”と噂されていた塾に入ることを決めた。
「恐怖で勉強する」環境を選んだ
その塾は、スパルタだった。
・課題が終わらなければ延々と居残り
・授業中にボーッとしていたら、即指摘される(時々チョークが飛んでくる)
・「この問題、昨日やったよな?」といきなり質問が飛んでくる
気を抜く瞬間なんて、一切なかった。
最初は「ヤバいかも…」と思ったが、
逆に僕は、この環境に“ハマった”。
「怖いから、やらざるを得ない」
そんな状況が、僕を強制的に勉強に向かわせた。
精神的にキツくなって辞めるやつもいたが、
僕にはこのやり方が合っていた。
結局、
大事なのは「自分に合った環境を選ぶこと」
この勉強法は、間違いなく人を選ぶ。
✅ 独学のほうが向いているなら、独学すべき
✅ 塾や予備校の管理のもとでやるほうが伸びるなら、そこに飛び込むべき
✅ 「追い込まれないと動けないタイプ」なら、厳しい環境をあえて選ぶのも手
僕の場合、
「恐怖で縛られたほうが、勉強せざるを得なくなる」と分かっていたから、
あえて厳しい塾を選んだ。
つまり、「自分で自分を縛る環境を作れ」ということだ。
「厳しさ」=悪なのか?
今の時代、何でもかんでも「コンプライアンス」「厳しすぎるのはダメ」と言われる。
確かに、行き過ぎた指導は問題だ。
でも、「成長するための厳しさ」まで否定するのは違うんじゃないだろうか?
僕は「厳しさに耐えろ」と言いたいわけじゃない。
ただ、「厳しい環境のほうが成長できる」と思うなら、自分で選んで飛び込むのもアリだと思う。
だから僕は、新卒で「証券」を選んだ
この話は、受験に限った話じゃない。
僕は、新卒で就職するとき、
「あえてブラックな証券会社」を選んだ。
なぜか?
成長するためだ。
証券会社は、とにかく厳しい世界だ。
営業ノルマは鬼のように高く、
毎日、詰められるのが当たり前。
でも、僕はそこに自ら飛び込んだ。
なぜなら、その環境にいれば「成長せざるを得ない」から。
「自分を強制的に追い込める環境を選ぶ」
これが、僕が進学校に合格したときも、社会に出てからも、ずっと大切にしている考え方だ。
結論:自分を縛る環境を作れ
✅ 「今の環境で、自分は成長できているか?」
✅ 「本当に、それでいいのか?」
✅ 「もし、もっと成長したいと思うなら、今すぐ環境を変えろ。」
僕は「自分を追い込める環境」に身を置くことで、受験に成功した。
そして、今もそれを実践している。
「成長したいなら、環境を選べる人間になれ。」
受験も、就職も、人生も——
「どう自分を追い込めるか」が、すべてを決める。