「サロメ」
ワイルドだろ〜?(古)
というわけで、
オスカーワイルドの「サロメ」読みました。
谷崎潤一郎や三島由紀夫が大きく影響を受けたと聞いてずっと興味があったのです(^_^)純真無垢な少女が美しい舞を披露し、そして殺されるというクライマックスで、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を想起しました。
四面楚歌の状況でもはや勝ち目がないことを悟る項羽。その席で彼の大切にしていた幼妻虞美人が舞を踊る。踊り終わった彼女がすっと背中をさしだし、それをバッサリと斬りおろした項羽は最後の出陣をする。
かたやサロメは、舞への褒美として美しい囚人(預言者)の首を父ヘロデ王に要求する。根負けした王は溺愛する(そして欲情もする)娘の要求を受け入れるが、血だまりのなかで生首に口づけるその姿のおぞましさに震え、「あいつを殺せ」と命じる。 捕食者と被食者がじわりと入れ替わる展開は大好物。
こういう繋がる感覚があると、いい読書したなーって思う次第。暗転。
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