"思い込み"に気づいてから1週間後、わたしは退職することを決意した
新卒で入社した会社を、1年半で辞めた。
毎日辞めたくて仕方なくて、それでも辞められなかった理由は、大きな"思い込み"があったから。今日はその話。
もしいま、毎日の仕事が嫌で仕方なかったり、次のステージに行きたいのにその場に留まっていたり。そんな昔の私みたいな人へ、このnoteが届いたら嬉しいです💌
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新卒で入社した会社は、いわゆる大企業。
業界や業務内容にも全く興味はなかったが、
「人から認められそうだから」そんな理由で決めた。心の声は、完全に無視していた。
いま思い返すと、本当は自分に自信がなかった。だから必死でそれを隠すように、肩書きや社名にしがみついていたんだと思う。
そんな自分がダサいと思っていたし、心底嫌だったなあ。何か変えたいのに、一歩前に踏み出す勇気なんかこれっぽっちもなくて。
心の声を無視して毎日を過ごしていたら、自分自身のことがよくわからなくなってしまった。業務内容もとってもシビアで、自分には全く合わない内容。
毎日毎日、辞めたいって思っていた。
なのに、どうしても辞めれなかった。
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なんでだろう?
家族も友達も「そんなに辛いなら、もう辞めた方がいいよ」って言ってくれる。
会社の上司も「この仕事は合う合わないがあるから、本当に無理なら止めない」って理解してくれる。
なのに、どうして?
そんな時、ふと友達にLINEで相談をした。
度重なるラリーの中で、自分の気持ちを吐き出していった。そんな中、友達からこんなことを言われた。
「体育会系って、never give up精神で生きてるから、途中で諦めてごめんなさいとか、なんか負けた気になって出来ないよね。」
この瞬間、何かが自分の中で崩れた。
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あぁ、そうだ。そうだった。
昔から勉強にスポーツに。いつも目標に向かって最後まで走り切ってきた。特にスポーツ。9歳から18歳まで、部活漬けの毎日。
毎日努力するのは当たり前。最後までやり切るのが普通。諦めないことが素晴らしい。
そんな前提、スタンス、姿勢が社会人になってからも存分に発揮されていた。息をするかのように当たり前すぎて、自分では全く気づけなかった。
「途中で、諦めちゃいけない」
「最後まで、やり切らなきゃいけない」
こんな思い込みが、深く、深く。
私の身体中に染み渡っていたのだ。
気づいた瞬間、急に肩の力が抜けていった。これだったんだ。私をここに縛りつけていた鎖は。
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あの頃は大好きなバスケだったからいいけど、
合わない仕事でこの思い込みのまま走ってたら、そりゃ辛い。そして、辞められないわけだ。
「最後までやり切る」のは素晴らしいけど、このスタンスを発揮する場所は、間違えちゃいけない。
そして、それを発揮する場所は、少なくとも今わたしがいる場所ではない。そう強く思った。
「途中で投げ出す人、辞める人」を"弱い"って思っていた自分もどこかでいたと思う。
だから、余計に怖かったんだよね。途中で辞めるのが。そんな自分、認めたくない。カッコ悪いって。「らしくないね。」って周りから言われる気もするし。
でも、もう負けていいや。
と、心底感じてしまった。
「辛いことから逃げた」と思われてもいい。だって、逃げたもん。頑張る場所を、間違えたくなかったの。本当に。
逃げた先に幸せな未来があるのなら、周りに「逃げた」「弱虫」と言われようが、どうってことない。負けていいじゃん。
弱虫だって、忍耐がないって思われてもいい。この場所で最後までやり切る必要は、ない。バスケと今の仕事は、違うんだ。
ここまで腑に落ちてから1週間後、
上司に退職します、と伝えた。
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本当は、こうしたい。こうなりたい。
でも、できない。怖い。
そういう時は、きっと自分の中にある
"思い込み"がブレーキをかけてくるんだなって
凄く学んだ経験だった。
行動できない自分を責める前に
「そもそも、なぜ動けないのか?」
自分自身に問いかけたら、きっと
いらない"思い込み"が見つかるかもしれない。
自分1人で見つける必要もないし、周りに手伝ってもらうのもありだ。
自分自身だって日々変わるのだから、
"思い込み"だって、ちゃんとアップデートさせながら、前へ進んでいきたい。
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