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「誤差」に苦しみながら「地球の大きさ」を世界で初めて測定した人の本

何回測っても数字が合わない、、ということありますよね?(わたしが下手なだけ?)

こちらの本も、そのような測定「誤差」に苦しみながら、地球の大きさを測定した(正確には経線の長さを求めた)二人の科学者のおなはしです。

政治的な障壁や、人間ドラマなど、読み物としても十分面白いですが、一貫しているテーマは「誤差」とのたたかいです。特に「、、計算が合わない、いまさら言えない、、丸めてしまおうか。。」と深く葛藤し、判断が正しかったのか悩み続けるシーンは(メーカー勤務の自分としてはとくに、、)他人ごとと思えません!

その他に、印象に残ったことばです↓

完璧さに近づけば近づくほど、困難な問題が何倍にも膨れ上がる。

・完璧など、人類は達成したことはないし、今後もおそらく達成することはないだろう

・近代科学は、誤り(誤差)を定量的に扱い、それを宿命として受け入れる

ふむふむ、なるほど~、という文章が盛りだくさんです。誤差関係以外でも、、

・人間は常に、学べばわかる良い方法よりも、慣れている悪い方法を好む

・標準化というものは、実際の業務を行っている人が便利に思えてこそ意味がある

ナドなど、、

ちょっとぶ厚くてちょっとお高いですが(笑)、特に科学技術に携わる方にとっては、損はしない一冊だと思います☺

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