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読書感想『成瀬は天下をとりに行く・成瀬は信じた道をいく』


まず最初に心を捕まれたのは、成瀬は言わずもがなだが、島崎の魅力だった。
当初は、天才を前にした凡人の心理描写に共感を覚えたが、島崎は成瀬に嫉妬する気持ちとは裏腹にそれを客観視し、成瀬のことを純粋に尊敬しているからそこの発言が多く、私だったらこの返しはできないなと思い島崎の発言に注目するようになった。

次第に「いい子だなぁ」と大好きになってしまった。もはや娘を思う気持ちがここで芽生える
ついには、成瀬を巻き込むすべての人に愛着が湧いていき、ストーリーの重さでというよりか、良い子たちの青春を思い1巻の最後にはボロボロに泣いてる自分がいた。

電子書籍は便利な反面、書籍の購入が手軽というデメリットがある。
本来ならば、本屋に行って2巻を探しレジに並ぶという億劫さのおかげで2巻まで我慢できて、金銭的に節約に繋がるのだが、気づけば私の手はKindle本の購入ボタンを押していた。本当に記憶がない(しっかり割引のポイントは使っていた)

そのまま2巻まで一気読みしたため、どっちのエピソードか混同してるのでまとめて読書感想を書く。


成瀬は聡明だが、こだわりが強かったり自分ルールを崩さずクラスの中でも浮いている。

しかし、反対反応を見せられると「そうか。ならば仕方ない。」とスッと引き下がるところが嫌味ないがなく、彼女の魅力だ。
相手に自分のルールを押し付けない。
自分は自分、それについてきて欲しいけど、嫌なら仕方ない。と一人で行ってしまう。

結局凡人魂としては、そっぽを剥かれると、追いかけたくなってしまうのだ。

そして、何か目標を決めたらその目標を達成するまでに必要なタスクをコツコツできるところがスゴイ。

それは自分という人間を揺るぎなく知っているからではないだろうか。
200歳まで生きるんだという目標に対して、

普通はこの目標馬鹿げてるよな。と目標を諦めてしまうまたはビックマウスで言うことだけが目標となっている人が大半だ。
しかし、成瀬は朝の早起き早寝、運動、日々危ないことを避ける等普段意識して実行している。毎日続けることは苦しい。200歳まで生きるという目標だけではここまで遂行できない。割に合ってないと諦めてしまう。逃げてしまう。
でも成瀬は200歳まで生きるという自分の目標を信じ努力を続けている。
けん玉だって、マジックだって、裏で愚直にしっかり練習して身につけている。

目標の馬鹿馬鹿しさと裏腹に成瀬の本気で叶えようという姿勢から、目標が馬鹿馬鹿しくないものに思えてくるし

自分の目標を信じ切るには、雑念がないことが大事だと思う。いかに自分に集中しているか

「その時間無駄でしょ。なんの意味があるの?」
そんな外からの言葉に普通なら簡単に引っ張られる。「確かにそうだよな。やっても意味ないし。毎日継続してる努力の割に目標達成しても周りから評価もされない。こんな毎日練習しても意味ないなら、辞めてしまおう」と雑念が生まれ練習を辞めてしまう

ただ成瀬の心に外野の声は届かない。外野の声より自分自身の等身大を認めて揺るぎなく自分を信じている成瀬だからこそ、この努力を続けられるんだろう。

これが自分を信じる、自分軸と言うことなのかもしれない。
そういえばダルビッシュがなんかのインタビューでアンチの声に引っ張られて、もしかしたらこの試合うまく行かないかもしれないと弱きになりそうなときは、
未来のこと過去のことをとりあえず置いて無になり今に集中する。その技術が、メンタルを鍛えるということなんだと言っていた。

成瀬はもともと、鍛えるまでもなくメンタルが外野の声でブレない。
外野の声よりも自分を信じているため雑念がなく、今に集中できるんだ。


私の友達に「そんなのお金にならないでしょ。今はもう古いらしいよ。」とよく言う子がいる。
私も時折その子がなんていうかを軸に物事を見つめることが多かったことに気づく。
私も成瀬のように自分が好きなもの、自分が信じたものだけを一生懸命にやってみよう。
周りの声なんて関係ないや。


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最後に一番気になることが、、、

広島の友達の部屋探ししてたけど、
あれって、、、西浦よね。

きゃーーー

あのあとコンビーフはうまいに電話したんやなぁーーー
なんか連絡取り合ってるみたいでほっこり

でも、携帯電話買った後に、中には幼馴染とお母さんの連絡先しかないって描写あったよね??
西浦くんそこにまだ名前はないのかい?

今後の西浦のエピソードも楽しみ

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