『見えない世界のひとかけら』という、新シリーズを開始します。
「人生って不思議なものです。」…
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、
ここ数年の体験が私にとって、
まさにそう感じさせるものでした。
数年前のある日。
お昼ごはんを食べている時、
右手の力が抜け、箸を落としてしまいました。
脳梗塞でした。
救急車を要請しました。
二時間後には、病院で治療が始まっていました。
「もしかしたら、
これで人生が終わるかもしれない」と、
覚悟する瞬間を経験しました。
幸い最新の治療に助けられ、奇跡のように回復、
わずか1週間で退院することができました。
その経験は私にとって大きな転機でした。
そして、その後も身近な人々が次々と他界していくなかで、
私は「見えない世界」と向き合う時間が増えていったのです。
そうした出来事を通じて、ふと
「もしかすると神様のような存在が、
本当にいるのかもしれない」
と考えるようになりました。
でも、私が思う「神様」は、
絶対的な存在として断定できるものではありません。
むしろ、
「完全に知ることはできないけれど、もしかしたらいるかもしれない」
という不可知論的なスタンスで見ています。
つまり、
「いるとも、いないとも言い切れないけれど、
見えない何かが働いているのかもしれない」
というほうが無理なく納得できるのです。
現在、私は75歳。
これまで、元気でやってこられたものの、さすがに
「活動的に過ごせる時間は、そう長くはない」
と感じるようになりました。
残された、
限られた時間の中で、今までの自分の人生を振り返り、
その中で見出した
私が得たささやかな気づきを皆さんと、
共有させていただければうれしいです。
私自身、悟りを得たわけではなく、
いまだに学びの真っ只中にいる「生徒」です。
幸いにも、私には「ふみおくん」という、お友達がいます。
ときには、僕の先生になってくれたりします
ふみおくんと共に、
ときに迷いながらも気づきを重ね、
この不思議な人生の旅を歩いています。
このシリーズは、その道々の記録です。
成功や失敗、恥ずかしい経験、後悔などをすべて含め、
ありのままをお伝えするつもりです。
もしかしたら、皆さんも読みながら
「自分もこんなことを考えたことがあるな」
と感じる瞬間があるかもしれません。
それらが小さなヒントや気づきとなり、
この「見えない世界のひとかけら」を通して、
皆さんと共に感じ、学び、進んでいければと思っています。
おかのきんや 2024年11月11日