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教員は環境である #2 〜Teaching, Coaching, Learning

「教える」のいろいろ

「教える」といっても、いろいろな形があって。
教員のスタンスとしては、Teaching、Coaching、Learning
どれもその学びのタイプや段階によって在り得るなと。

Teaching

私が思う
【Teaching】は、丁寧に教員が先頭に立って、わかりやすく説明しながら「理解させる」イメージ。運動などの技術系で言えば、手取り足取りを含めて、ポイントを得た一言がその子にはまるまで「教員が」あれこれ声をかけて子どもの動きを変えていく。この時はどちらかというと、教員から子ども達への声かけは一方向。教員の言った通りに子どもが動いている感じがする。

Teaching =「教員⇨子ども」の知識技能の伝達が、教える側から教えられる側への一方向。上下関係あり。

Coaching

【Coaching】は、「問いかける」ことで、子どもの中にあるものを引き出していくイメージ。Teachingで教えられている時よりも、子どもは心も頭も動く。「自分で答えを導き出す」ことになるので、学びとしては、こちらの方が根付くと思う。しかしながら、まだ教員と子どもの間には、引き出す側と引き出される側の上下関係が存在する。

Coaching  = 「問いかけ」で自分の答えを導き出す。Teachingより自分の力で得られる学びが多い。ここでも上下関係はあり。

Learning

【Learning】は自分も子ども達の一員としてその場にいるイメージ。位置関係は横並び。「問い」は落とすとしても、そこに教える教えられるという関係はあまり見えない。教員側の教えてあげる、教えたい、はここではそぐわない。「寄り添って見守る、一緒に考えていく」感じ。
「子どもは答えの見つけ方を自分で学んでいく」までの、考える手立てをサポートする位置付け。

教員もその場の創り手の一人として、その場にいる。
まさに環境の一部として、そこにある。

今教員に求められているのは、
子どもと共にLearningする姿勢を持てるどうか。

教えなきゃ、教えたい、をこらえる。
一緒に面白がる。
ここを目指していく感じになったときに
子どもが最も生き生きするのだと思う。


Learning = その場に一緒に「寄り添う」イメージ。関係性は横並びに近い。学びを一緒に作る創り手。サポーター。

それぞれのカタチ

どれがいいとか、そうでなくてはならないということではなくて、
きっとどれも必要なのだ。
学びの種類や、段階によって、一番いいカタチを選んでいくこと。
子どもの必要に応じて「この3つを行き来すること」が大切かもしれない。
個人的には、できるだけTeaching⇨Coaching⇨Learningへと移りたい。
授業をできるだけ「問いかけ」だけで進めていきたいと常々思っている私ですが、やはりインストラクションや基本の動きをTeachingすることももちろんあり。
でもTeachingだけでは、子どもの本当の成長にはつながらない。
なぜかと言えば、私たちが子ども達に本当に伝えたいことは、
「知識技能の先にある」から。

自分の中でこの3つの位置関係が明確になったので
ここに記しておきます。

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