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公益通報じゃないよ♪ だけどありえへん業務命令でした( ;∀;)

おはようございます♪ 記事投稿3回目のグーぽちです。
前回noteは週1回、目標は週2投稿など予定を書きました。
平均してそんな感じになればいいか・・と、都合よく考えており、できる時期にはなるべく投稿したいと思います。今回は過去エピです。



他のnoter記事に共感

私がよく言われる「今まで会ったことないひと」
・・のマイエピソードを思い出そうとしているうちに、心の奥底に隠した過去の不満やその蓄積がどんどん沸き上がってきて・・・
(これを溜めないうちに
 早く書いた方が身体に良いかも)
と思いました😅
そして、とあるnoterが書かれていたのですが、そういう負ネタはここで当事者が読むこともないし、書いていて楽しいからnoteが続くのだと。
(なるほど~~…と納得しちゃいました)
ならば…と今だったら公益通報するかもしれない昔の実話を書きたい。


ある事件のとばっちり実話

前書き

むかし昔、とある自治体がらみの事件が全国ニュースになった。当時、私の職場に関係する研究本部がそのとばっちりで巻き込まれました。
そこの出先の研究所にいたときのお話です。
(自己紹介の記事に書いたとおり…
 長く私は研究所勤務の特殊な公務員。
 当時は研究員ではなく事務員として数年目でした)

多数の研究所を統括する研究本部では当時、ある裁判事件のとばっちりを受けて大量の研究書類の開示対応をしている際、その対応をミスり、私の研究所の機密情報まで公開してしまった。問題はその中に世界的大手企業との共同研究の成果に関する機密情報が含まれていたこと。

ミスった本部の人間でなく、相手企業と仕事をしていた研究所の担当と課長が早々に相手本社の開発部に出向き経緯を報告し謝罪しました。
(それで済むはずもなく当然に・・・)
研究所に戻った担当に連絡が入り…相手が法務部に相談した結果、行政の責任者を同伴して再訪してほしいとのこと。
(もはや相手も開発部の担当課で収まらず
 法務部が出てくる模様…)
とんでもない額の訴訟を起こされそうな懸念さえある様相…
そう思いました💦

「行ってくれないか!?」

さて、まずは研究所長と本部責任者とが協議し、それがまとまらない場合は研究所の内部での話し合いになる流れ。
実は前年までその本部に席を置いていた私。
悲しいかな…誰も対応できないだろうし、責任をとろうとしないだろうとわかってしまう。予想通りに本部は研究所に丸投げ。問題はここから。研究所の上層部が結論を出すのはめちゃくちゃ早かったです。
所長や幹部たちがこぞって私に直談判してきた。
(我が研究所もこっちはこっちで、
 責任ある立場の人間が行かないのだと悟った)
見出しの通り、私に行くよう丁重に丁重に頼んでくるので、ごくまれに上役にマジギレする私でしたが・・この時は仕方なく引き受けました。
(形式上は業務命令を受けただけ)
だけどこのとき私は係長クラスの立場でその直属ルートで一番下っ端。
頼んできた幹部との間には課長やその補佐と何人もの上司がいたのです。
(それに本来のその業務の事務担当は別にいた)
そのため堂々とこの仕事を私が断れる状況でした。
ですが上層部も承知のうえで頼んできたこと・・私もわかってました。

この時私はHSS型HSE(刺激を求める外向的な繊細さん)の気質が強く出たんだと思います。
(久しぶりに大きな・・・
 刺激を求めていたんでしょうね…)
相手が巨大企業本社の法務部か・・・
私も元は今回の現場担当・課長と同じ研究員で彼らとは仲良し。私をよく知るその課長から「もうあなたでもいいよ」と。
似たもの同士3人が乗り込んで何が変わるやら・・・。
いや、私のような出先の下っ端が行ったら逆効果では!?・・・
(と同時に、
 失敗したら私の公務員人生は終わるなぁ)
引き受けた時にそう思ったしその覚悟もあった。
(辞表をいつでも出す覚悟で
 仕事をしている行政マンなんて…
 限りなくゼロに近いでしょう。)
でも、私はそんな人です。そんな覚悟したのはこのときが4度目。
(とにかく一夜漬けですが
 法令などを勉強しました)
こんなときに全力で頑張る私自身のことがとても好きに思えた。
(団体戦のオーラスで勝敗が決まるくらいのラス順じゃないと、
 コイツは実力を発揮しない・・
 などと中学のとき先輩に言われたことを思い出します。)

相手本社に到着。

初対面の開発部の方々(課長を含む3名)と、当方3名が厳重そうな会議室へ通されました。コの字に並べられた机。開発部の方と向かい合わせに着席すると、6,7名がぞろぞろと入室してきて我々と開発部の間に着座。
法務部の進行役のもと、全員の自己紹介から会議が始まりました。その後、一連の経緯を開発部の現場担当が、機密情報の公開に至ってしまった経緯を当方の担当が説明しました。
進行役は穏やかな口調でしたが逆に不気味で怖かった。
先方の出席者に法務部の幹部が複数人いることも確認済み。

「それでは○○さん(私)、
 今後の展開を教えていただけませんか?」と。
(なかなかの直球でした)
まず謝罪したうえで、改めて確認の意を込めて法令を説明し、当方のスタンスを説明し、先方が取りうる対応を説明しました。
相手も当然ながら調査済みです。
次にどんな発言が来るのか、そこがこの場の最大の関心事です。同席した同僚の緊張感が私に伝わります。私もこのときは冷や汗をかいていました。

正念場のやりとり

法務部の面々がお互いを見合わせて囁き、合図を送り合ったあと、進行役がその口火を切りました。
「○○さん(私)、
 おそらく流れはそんなところでしょう。
 脅すわけじゃないんですが、もしもですね…
 うちが損害賠償訴訟を起こしたら
 どうなると思われますか?」
・・と来た。
(ド直球すぎるー!!)
ですが私はこの発言に相手の器量の大きさも感じました。そして念を押しました。
「それを答える前に・・
 私から先に確認させてください。
 それは私個人の意見で構いませんか!?」と。
上役から何も聞いていないし、我々の組織に統一見解などなかった。
(ただただ何とかしてきてくれと)
そんな頼み方できるのは所長や幹部が私を以前から知っていたから。

進行役が「それでけっこうです。」・・と私に返す。
私は公開された機密情報のチェックも怠っていませんでした。そのうえで、私自身の答えを持って乗り込んでいました。
「公開してしまった機密情報は
 有益な情報ではあるものの、
 御社が当方を訴えて訴訟に持ち込んでも
 おそらく・・・我々もマイナスですが
 御社のタメにもなりません。
 たとえ勝訴されても御社にとっては…
 将来の利益よりも訴訟の損金額のほうが
 大きいと思われます。」
(本心でしたが、
 これで相手が退いてくれるかは賭け)
進行役が周囲とボソボソ話し合っている・・・
その後、
「ありがとうございます。
 無理をお願いしましたことお詫びするとともに、
 率直にお答えいただき感謝申し上げます。
 こうして遠方までお越しいただいたことですし、
 我々としては本件、
 これで終わりにさせて頂きます。
 ありがとうございました。会議を終了します。」
(やったぁ~辞めずに済んだ~)
これがまず思ったこと。

終わってみれば…

そのあと相手の開発部の面々が我々にお礼の言葉を述べている…
だけど、悪いのはこちらなんです。
(この人たちは何に対して
 感謝しているんだろ!?)
その様子を観て、同席した同僚たちと同じ感想を私は抱きました。彼らは自分たちが頑張って出した研究の成果だからこそ、マイナスな発言を法務部に対してできなかったんだと。
会社にとってこれからの社会の核になるような重要な技術情報(特許出願情報)だと法務部へはおそらく言い続けたはずです。
(”研究者あるある”なので
 私も心境はよくわかります)
私が「訴訟しても御社はトクをしない」と明言したことで、我々も我々の本部や研究所の幹部も、相手の法務部も開発部も誰一人困る結果にならずに済んだ、そのことに彼らは喜んでくれていたのです。
開発部が自分たちの面目を潰さないよう突き進まざるを得ない状況のままなら泥沼になったことでしょう。

このトラブルの事を知る当方の身内の職員はほとんどいないと思います。結果良しとはいえ、責任逃避し部下に押し付けた幹部の失態だから。
(私がヒーローになる事もなく、
 せめてもの謝意は研究所の現場課長が
 帰路でおごってくれたお好み焼きだったとさ😂)


終わりに…
こういう記事って有料にできそうなのかな・・・、
その辺がまだよくわからなくて残念な気もします。

#仕事での気づき #業界あるある #私は私のここがすき #研究 #機密情報 #行政

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