Books : アナロジー思考
【主任】前に課長から紹介してもらった地頭力の本を書いた人がアナロジーに関する本を出していました。
【課長】その本、凄くいいから読むといいよ。
そんなにいい本なら貸してくださいよ。
買ってないんだもん。
何でいい本なのに買わないんですか?
あまりにも共感できる本って買う意味ないでしょ。
理屈としてはそうですけど・・・それはそうとして、どんな本なんですか?
アナロジーの使い方やその効用について詳しく書いてあるよ。
そりゃそうでしょうねぇ・・・アナロジー思考っていうタイトルの本なんですから。
そりゃあそうだよ。
アナロジーってそんなに有効なんですか?
新しい概念を理解するときや、人に伝える時には凄まじく効果があるよ。ただ、一般的に話が上手くて面白い人っていうのは、テクニックとして意識せずに上手に使ってるけどね。
じゃあ僕もいつ間にか使っちゃってるってことなのか〜アナロジー・・・
主任さんの場合、確かにアナロジーを多用して話をすることは多いと思うけど、聞き手の理解を阻害してるのが残念だね。
・・・まぁ僕のアナロジーが有効かどうかはまたの日に議論するとして、結構な人が上手く使ってるのなら、それほどの本ではないってことですね。
まぁコミュニケーションの効率化っていう意味ではそれほどじゃないよ、でも、真価を発揮するのは新しい概念を作る時や、アイデアジェネレーションをやるときなんだよ。いいアイデアが生まれる時って脳みそが勝手にアナロジーを使ってることが多いんだけど、これをシステマティックにできれば、とても効率的にアイデアジェネレーションのプロセスが進むと思うよ。
素晴らしいアイデアが次々生まれて、「あいつはアイデアマンだよ」って言われるようになりますかね?
ちょっと違うね。アイデアが、コントロールできないサイコロの目で、1の目が素晴らしいアイデアとしたときに、1の目が出る確率が上がるわけじゃなくて、サイコロを振るスピードが加速するって感じかな。
そのサイコロに1の目が存在しなかったらアイデアは出ないってことですよねぇ?
1秒間に100万回振れるようになっても無理だよ。でも早く諦められるから意味があるよ。
わかりやすくて哀しいアナロジーです・・・
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