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【過剰摂取に注意!】アトピーにサプリはいる?いらない?

アトピーを糖質制限(ケトジェニック)と冷水シャワーで良くしてきた「ごんじり」です。

今回は繰り返しアトピーを繰り返している僕が、アトピー改善する際のアトピーが良くなる過程の記録をとっている中で行った「脱保湿を試したこと」と「サプリメントに感じたこと」を抜粋して別記事にした感じです。

執筆中の「アトピー治るまでの記録」の記事中に書いていたものですが、この部分に関するところが本筋から逸脱してあまりにボリュームが多くなったので、読みやすくなるように別記事としました。

そもそも僕は生まれながらのアトピー持ちで、40年もアトピーが良くなったことなんて経験のなかった僕ですが、最初にアトピーが良くなるきっかけとなったケトジェニックダイエットについての記事は以下を参考にどうぞ。

その後のアトピー克服期と再発については以前のnoteに任せるとして、僕の経験談として一つ言えるのは、意志が弱いせいでアトピーの改善と悪化を繰り返した経験があるということ。

アトピーがひどくなれば徹底した食事制限(ケトジェニック食)でアトピーを改善させ、アトピーが良くなれば欲求に負けラーメンやチャーハンなど食べ続け、次第にアトピーがひどくなっていき、気づくとアトピー時代に元通り・・・

なんて周期を繰り返しています。

そんなこんなでアトピーを繰り返していると、アトピーが良くなっていく過程に共通項があること気付いたんですが、今回はその中でも新しく試した「脱保湿」と「サプリの過剰摂取について思ったこと」についての記事です。

色々と引用してますが、あくまでも実体験の実験であり、個人的感想が主なので期待はせずにご覧ください。

では、早速本題へ。


ちょっとここで気づいたことを書いてまとめておく

全身赤くなるが痒みは少ない

なんだかこの皮膚が赤くなるフラッシュ現象が、アトピー治療を開始して2ヶ月半〜丸4ヶ月の間に続いたので調べてみた。

大前提として、時系列としては「脱保湿→脱サプリ」という順番で試したので、その辺を念頭に読んでもらいたいです。

実験①:脱保湿

このフラッシュ現象は何で起きるのか?

を調べてみたら、どうやら皮膚に保湿剤を塗っていると、その保湿剤が体外に熱が出ていく機会を奪ってしまい、結果としてその熱が体内に籠ることで起きるらしい…ということが、脱ステ・脱保湿の名医である佐藤健二医師・藤澤重樹医師のお話で知りました。

『脱ステロイド後、症状が軽くなった時期には保湿剤は皮膚に悪い影響を及ぼします(このことはほとんどの皮膚科医が気付いていませんのでここで特に強調したいことです)。

この時期に残っている紅斑(赤み)など皮膚の症状をよくするためには、保湿ではなく乾燥が必要です。

この時期には、ワセリン・アズノール軟膏・種々のクリーム・化粧水・馬油・オリーブオイルなどほとんどすべての油(石鹸で洗わない場合は自分の皮膚の油でも)は、赤みなどを持続させるように働きます。 

脱軟について|藤沢皮膚科

【完全保存版】皮膚科医に聞くアトピーの治し方/YouTube

皮膚科医 藤澤重樹先生インタビュー

しかも!乾燥した皮膚からは天然ステロイド(コルチゾール)が生成される!?らしい。

天然のコルチゾールについては冷水シャワーの記事をどうぞ。

ということで、ここで(食事制限して3ヶ月経過後)皮膚の乾燥を防ぐために塗っていたワセリンを中断。皮膚の乾燥に努め始めました。

<後日談>
これが自分には合わなかったようで、乾燥部分の皮膚の状態は一進一退で一向に良くならず、1ヶ月やり切った後にワセリン保湿を戻しました。

ガサガサが酷かったところに、なぜか水イボみたいなのが太ももや腕・肩に出現。調べると、これはおそらく脱保湿をしていたことによって皮膚の免疫力が下がり、水イボに感染したのかな?と思っています。

保湿を戻したからアトピーが良くなるとか悪化するとかなく、僕は何の影響もありませんでした。無風です。

かといって両先生を否定したいわけではなく、アトピー治療の考えには賛同できますから、一度参照してみるのが良いと思います。

結局は一人一人違うんでしょうね。でもトライしてよかった、結局トライしなければ合う・合わないもわかりませんでしたから。

出典:オレ

実験②:マルチビタミン・ミネラル摂取をストップ

この体が真っ赤になるフラッシュ現象、脱保湿を一ヶ月継続しても一向に良くならないので、今度はマルチビタミン・ミネラルをやめてみることにしました。

なぜ数年間ずっと続けているサプリメント摂取を突然やめたのか?

それは旅行中にサプリメントを忘れまして、めんどくさくてそのまま未摂取で1週間ほど過ごしたんですが、そのときになんとなく良い違和感を感じたんですね。

脂溶性ビタミンは摂りすぎるとよくないのは知ってはいたんですが、僕は体も大きいし、そもそも、そのサプリメント一日規定容量の2/3しか摂取してなかったのであんまり気にはしてなかったんですね。

ですが、以前「ビタミンは体内に蓄積される」といった内容の記事を読んだのを思い出し、そのままやめてみることにしたんです。

以前、NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)の広報誌に載っていたのを抜粋しますと、
・「脂溶性ビタミンは体内に大量に貯蔵しておくことができるので、長期間にわたって欠乏状態になるのを防ぐことができます」
・「過剰摂取による影響が現れるのは、大量に・長期間・継続して摂取した場合」
・「海外の高容量のビタミンサプリメントを長期間服用する、ビタミンを強化した食品を組み合わせて食べるなどすることで、ビタミンの摂り過ぎは起こります」
「特に、脂溶性ビタミンであるビタミンA(レチノール)は過剰摂取による毒性が最も強く現れます」

NESTA広報誌(リンク先はNESTA HP)

これを思い出したんですね。
そのことについて以前に僕がしたこのツイートです。

出典:NESTA広報誌

これについてもう少し深掘りすると、

過剰なビタミンAの摂取は、慢性中毒症として嘔吐や下痢とともに皮膚障害といったさまざまな健康障害を引き起こすことが知られており、例えば、イヌイットの皮膚障害は、ホッキョクグマの肝臓など高濃度のビタミンAが蓄積されたものを食べる習慣によって引き起こされるという有名な話がある。

これは皮膚中のレチノイン酸の増加によってマスト細胞のP2X7受容体が増強された結果、マスト細胞が活性化してしまい、ヒスタミンやケモカイン、炎症性サイトカイン、脂質メディエーターなどが皮膚中に放出されて慢性的な炎症が導かれることによるものと説明できる。」

過剰なビタミンAが引き起こす皮膚炎の原因を解明|東京大学

ビタミンA毒性により起こる症状は、「ビタミンA過剰症」と呼ばれる。これは、カロテノイドではなく既成ビタミンAの過剰摂取により起こされる。既成ビタミンAは速やかに吸収され、体内からの排泄は遅い。したがって、既成ビタミンAによる毒性は、実際には、短期間の高用量曝露またはかなり低い摂取量による慢性曝露から起こる

ビタミンA|微量栄養素情報センター

これってつまりそうゆうことですよね?

僕が摂っているサプリからのビタミンAは、サプリだけでは摂取上限には当てはまりませんが、普段から卵や肉も多く食べる僕には、もしかしたらビタミンAが過剰摂取だったかもしれないなと思ったんですね。

ちなみに、これは普段から「サプリメント摂取+高タンパク食」している僕だけに当てはまることだと思いますから、みなさんにとっては別な話だと思います。

ということで、いったんマルチビタミン・ミネラルの摂取はストップ。

ちなみに、僕がこの時使っていたサプリはナウフーズ社の男性向けマルチビタミン・ミネラルのADAM。ここにあるビタミンAは[β-カロチンBetatene®(ベタテン)60%、パルミチン酸レチノール40%] 3,000mcg)
→1日推奨摂取量に対する割合:333%

<以前使っていたマルチビタミン・ミネラルサプリのビタミンA量>
・DHCのマルチビタミン・ミネラル+Q10のビタミンA(ベータ-カロテン〈ビタミンA効力1667IU〉6000マイクロg(111))→1日推奨摂取量に対する割合:55%
ベータカロテンをビタミンAに換算する計算方法:ヘルシーパス
・Optimum Nutrition, Opti-MenのビタミンA((β-カロチン、混合カロテノイド) 3,000mc)→1日推奨摂取量に対する割合:333%

※30〜49歳のビタミンA
・推奨摂取量:900μgRAE
・耐用上限量:2700μgRAE

ビタミンAの働きと摂取目安量

過剰摂取による蓄積がどの期間をもって排出されるかは、いろいろ調べても出てきませんでしたが、このサイトによればビタミンAを過剰した場合の副作用は摂取をやめれば1〜2日で消えるらしい。

このような症状は、ビタミンAの摂取を止めれば、1~2日後には消えますが、勝手に多量に服用しないようにしましょう。

ビタミン|愛知県薬剤師会

少なくとも、僕のように何年間も過剰摂取状態にあった(かもしれない)人にとっては、少なくとも1〜2日程度では消えません。

僕の実体験としては、摂取をやめてから約10日かけて徐々に身体から赤み消えていき、そのあとは徐々に赤みの範囲が縮小。マルチビタミンをやめてから大体1ヶ月後には痒みもろとも消えました。

ちなみに、この期間はサプリからのビタミン摂取をやめただけで、ビタミンAを多く含む食品摂取を制限することはしていません。

実際、この期間にビタミンAが多量に含まれるとされるうなぎやレバーをたくさん食べたし、豚肉も普通に食べていたし、卵は毎日4個たべていましたね。

こんな食生活をしているのにも関わらず、1日の推奨摂取量に対する割合が333%(ビタミンA:3,000mcg)ものサプリメントを摂取してれば、そりゃあ身体もおかしくなるってもんですね。

出典:オレ

実験③:ナイアシンフラッシュ?

ここで、同じように皮膚の発赤現象が起きる「ナイアシンフラッシュ」についても書いておこうと思います。

同じような体が真っ赤になる現象は「ナイアシン(ビタミンB3)」の過剰摂取でも起きるからです。

一般的にその反応は数時間程度で収まるようですので僕には当てはまらない気はしますが、結局は原因がビタミンAなのか、ナイアシンなのか、、、どちらが原因かは調べる方法がありませんし、両方な可能性の方が高いかもしれません。

いずれにせよ、普段から「サプリメント摂取+高タンパク食」している僕だけに当てはまる事象だと思います。

ナイアシンは水溶性のため摂り過ぎた分は排泄され、過剰症になることはまずありませんが、ニコチン酸をサプリメントなどで一度に大量に摂取した場合、皮膚が赤くなったり、ピリピリとしたかゆみが生じたりすることがあります。
これはニコチン酸の血管拡張作用によるもので、「ニコチン酸フラッシング」と呼ばれています。ニコチンアミドにはフラッシング作用はありません。

大正製薬ナビ

ナイアシンを摂ると、「ヒスタミン」が血液中に放出される。それによって皮膚の紅潮やホットフラッシュのような症状が起きるという。

「ヒスタミン」はアレルギーやじんましん、食中毒の原因となる物質。

これを意図的に放出させることで、デトックスを狙っているというわけだ。

繰り返しナイアシンを摂っていると、だんだん体内のヒスタミン貯蔵がなくなり、最後にはナイアシンフラッシュも起きなくなり、アレルギーも消えてしまうという。

超マニアックな美容健康ブログ

ビタミンの大量投与がアレルギーに非常に有効である。最も有望なのがナイアシン、ナイアシンアミド、それにアスコルビン酸である。ナイアシンは、ヒスタミンを体内のその貯蔵細胞から放出させ、それが血液にどさっと入るが、その半減期は90分である

ナイアシン紅潮は、実はヒスタミン紅潮である。

毎日摂るナイアシンは、体内のヒスタミンを次第に低下させていき、貯蔵所には紅潮を起こすほどはなくなってしまう。ヒスタミンは、アレルギー反応の間は放出され、毒性反応を起こす可能性があるので、ナイアシンを用いることは、これらのアレルギー反応の強度を低下させることになる。

『ビタミンB3の効果』 エイブラム・ホッファー

一応参考程度に載せましたが、僕には関係なさそうですね(が、もしかしたらあるのかもしれない、、、人体の謎)

とりあえず各サプリメントのナイアシンについても載せておきます。
・Now, ADAM:ナイアシン(ビタミンB3)(ナイアシンアミド) 35mg
・DHC:ナイアシン15mg(115)
・Optimum Nutrition, Opti-Men:ナイアシン(ナイアシンアミド) 75mg

ビタミン・ミネラルサプリの過剰摂取について

過剰摂取とはいったい、、、

今まで、というかアトピーが治っていた時期から始めたマルチビタミン・ミネラルのサプリメント摂取は、その当時アトピーが完治していたこともありなんの疑問も持っていませんでした。

それはもちろん、アトピーが再発してからも続けていたわけです。

今回改めてアトピー治療を開始して、本来なら良くなっていてもいい時期(約2ヶ月経過後)に起きた皮膚の発赤現象、その皮膚の後に起こる「日焼け後みたいな皮剥け」に違和感をもったからでした。

ここで調べたビタミンA(+ナイアシン)の考察にいては今後の僕の身体に任せるとして、改めてサプリの過剰摂取についても考える必要があったことに気づきました。

栄養素の中には、とり過ぎると健康被害を及ぼす成分があります。

サプリメントには、摂取したい栄養素以外の成分が入っている場合があります。そのため、複数のサプリメントを併用している場合には、栄養素の過剰摂取のリスクが高くなります。(図1)に食事と複数のサプリメントを組み合わせて摂った場合のカルシウムの過剰摂取の危険性を示します。

サプリメントを様々な目的(トレーニング後のたんぱく質補給、ビタミン・ミネラル不足の不安解消など)で複数摂取しているつもりが、実は全てのサプリメントにカルシウムが含まれており、食事とサプリメントからのカルシウム摂取量を足すと、結果的に耐容上限量に達しています。複数のサプリメントを摂取する場合には、ビタミンやミネラルなどの過剰摂取(表1)に注意しましょう。

<皮膚に関するところだけ抜粋>
ビタミンA:
脱毛、皮膚の剥離
ナイアシン:皮膚発赤作用、消化管・肝臓障害

サプリメントの危険性|日本スポーツ振興センター

それでもビタミンAとナイアシンはアトピー治療には必須?

一応、アトピー治療にはビタミンAもナイアシンも必須だということも書いておきたいと思います。

・皮膚の細胞の分裂には亜鉛、分化にはビタミンAが必要なので、鳥肌様の皮膚を呈するアトピー患者さんは亜鉛、ビタミンAが不足していると言えます。
・またリノール酸・γ‐リノレン酸がPGE1に変換されるには亜鉛・ビタミンB6・ビオチン・ビタミンC・ナイアシンなどが必要になりますので、これらの栄養素を補給することも治癒に役立ちます。

ステロイドを塗らないアトピー性皮膚炎治療|岡山dgmクリニック

なんでも過剰は良くないということですね。

こちらの2つの記事も転載しておきます。
要は、マルチビタミンが必ずとも必須というわけではなく街をもたらす場合もあり、寿命には影響しないといったことが書いてあります。一読すべし。


【結果】結局アトピーはどうなった?

サプリメントやめてみて1ヶ月が過ぎました。

つまり、アトピー治療始めて丸5ヶ月が経過したわけですが、僕のアトピーは95%回復しました。その経過は以下の記事にまとめています。

治療を始めてから2ヶ月半が経過したときに感じた違和感を推測してみると、2点気づきがありました。

1、そもそもアトピーがひどい時(皮膚は赤く膨れ上がっている状態)はその酷さでビタミン過剰の影響が隠れていただけで、赤みを帯びるフラッシュ現象は治療前からずっと続いていた可能性がある
2、2ヶ月半が経過して痒みが著しく改善しているのに赤いフラッシュ現象が起きていたのは、結果的に言えばビタミンA(とナイアシン?)の過剰摂取によるものだった

のもしれません。

だとしたら、そもそもアトピーの再発っていうよりも、ビタミンA過剰摂取による皮膚の炎症が起点だった?のかなと勘ぐってしまいます。

治療を始めてから2ヶ月半が経過したとき、今回のアトピーは長引くなぁ、なんで皮膚が赤くなるんだろうか、このペリペリ剥ける皮膚は一体なに?、、、など、色々と悩みました。

結局、サプリが原因なんだとしたら、世の中一般で身体にいいと言われているものや身体に悪いとされているものが、自分の体に合うかどうかは個体差がありすぎて分かりません。

ただし、これだけは確実に言えます。

アトピーは難解な病気ですが、適切な食事を続けていれば良くなっていくことには変わりありません

今回の経験はとても貴重な経験でした。

もしかしたら、僕と同じ症状で悩む方もいるかもしれませんから、この記事が誰かの役に立てば幸いです。と、アトピー治療に最善な食事とその方法については以前の記事に纏えてありますから、こちらも一読いただけますとまた記事を書く元気をもらえます。


あとがき

サプリは高いのよ!

今後のサプリメントの付き合い方、正直どうしようか悩んでいます。

ずっと続けてきたので、アトピーが改善したらまた始めるとは思いますが、一旦やめてみたので、しばらくはこのまま様子見でいきます。

勘違いしてほしくないのは、あくまで僕は、

・普段からタンパク質多めの食事をしている
・長期間にわたってサプリを取り続けていた

という前提がありますから、この前提に一致しない方で、これから本気でアトピー治療に向かう方はマルチビタミン・ミネラルは積極的に摂取するべきだと僕は思います。

最近はサボって筋トレもあんまりやらなくなったし(もしかして、筋トレやんないから過剰摂取になっていたのか??)、タンパク質多めの食事をしてればサプリはもういいかなぁとも思います。

ま、サプリ代もバカになりませんからね、、、節約になって一石二鳥かもね!!


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