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【陶芸の初心者】手びねりの作り方!成功させるコツと失敗する作り方の例

今回は陶芸の技法である「手びねり」の作り方を紹介します。手びねりは陶芸初心者にもオススメされやすい技法です。

上手に作るコツ、失敗する作り方の例を記載しているので、参考になりましたら嬉しいです。

陶芸における2つの技法

  1. 手びねり

  2. 電動ろくろ

陶芸において、粘土で焼き物の形を作ることを「成形」と言います。

その成形の主な2つのやり方が、上記の「手びねり」と「電動ろくろ」です。

【初心者講座】ろくろとは?

ろくろとは、円形の回転する台です。

陶芸ではろくろの上に粘土を置いて器を作ります。

粘土の乗ったろくろを回転させて、いろんな角度から粘土を触って形を整えていくのです。

手びねりとは

手びねりは電動ろくろを使わずに、自分の指先で粘土を伸ばしながら成形する方法です。手捏ね(てづくね)と言われることもあります。

ろくろを使わないわけではなく、手回しろくろを使いながら粘度を触ります。
※手回しろくろは、簡単に言うと電動で動かない台。手動でくるくる回すろくろです。

土で作った紐を重ねたり、土の塊に穴を開けたりして、うつわの形を作ります。

電動ろくろとは

手びねりは手動で台(ろくろ)を回転させながら作りますが、電動ろくろでは、電気で自動的に回る台の上で成形します。

多くの人がテレビで見かけたり、陶芸に挑戦しようと思ったときに思い浮かべるのは、こちらの成形方法ではないでしょうか。

モーターが付いたろくろは足元のペダルを踏むだけで速く回転するので、遠心力を強く活用しながらうつわの形を作れます。

手びねりが初心者向きな理由

初心者が陶芸を始めるとき、よくオススメされるのは実は電動ろくろよりも手びねりです。

手びねりは自分でろくろの回転させたり、止めたり、ゆっくり回したり加減ができます。

電動ろくろは回転スピードが早いため、初心者は特に焦ったり、気を抜いている間に回っている粘土を強く触って崩れてしまうことがあります。

手びねりは電動ろくろの扱いに慣れる必要がないので、初心者でも気楽に自分のペースで作業を進めやすいです。

また、電動ろくろは遠心力を使った円形の器しか作れませんが、手びねりは形に制限がなく粘土の形を自由自在に変えられます。

手びねりの作り方

  1. 粘度の塊を3つに分ける

  2. 塊の1つは土台、もう2つで紐にする

  3. 土台(底面)をろくろの上に置く

  4. 紐(側面)を土台の端の上へ乗せる

  5. 土台と紐をくっつける

  6. ろくろを回しながら水を付ける

  7. ろくろを回しながら手で触れて成型する

  8. なめし皮で飲み口をならす

  9. 底を紐で切り、ろくろと器を切り離す。

手びねりを作るポイント

  1. 粘度の準備

  2. 粘度同士の接着

  3. 粘度を締める

  4. 成型する

  5. 切り離す

手びねりで上手に器を作るコツを上記の工程で分けながら、紹介していきます。

1.粘度の準備

・紐の太さを揃える

器の側面になる粘度の紐は、端から端まで太さを均一にしましょう。

太さがバラバラだと、器の側面に高低差や厚みの差が出てしまいます。

細い紐を作るときは力加減を調整しながら、なるべく板の上で転がすのがおすすめ。

手で押してしまうと平べったくなって、紐の太さがガタガタになりやすいです。

・土台をろくろの中心に置く

土台を置くとき、しっかりとろくろの中心に起きましょう。

ろくろを回した際に中心からはみ出している部分が、他の部分よりも大きく円を描いてしまいます。

ろくろの回転で受ける遠心力も変わって粘度が揺れてしまうのでやりにくいです。均等にしているつもりで割れたり、左右差が出やすくなったりします。

2.粘度同士の接着

・土台の上部を平らにする

土台は上の部分をしっかりと平らにしておきましょう。

土台の高さがズレていると器の底が傾いてしまいます。

紐をくっつけた後だと、気づきにくいので注意です。

・粘度同士をしっかりくっつける

土台の粘度と紐の粘度はしっかりくっつけましょう。接着が甘いと回しているときに割れやすくなるからです。

土台と紐を重ねたら、粘度が浮かないように上から抑えながら、土台と紐の接地面を寄せ合わせます。

特に土台との接着は重要なので、最初にくっつける紐は土台を一周するくらいの長さで切って行うのがおすすめです。

3.粘度を締める

・圧力を逃がさず粘度に伝える

大まかな形を作ったら粘度を締めましょう(粘度の密度を上げる)。締まっていない粘度はフカフカな状態で崩れやすいです。

締めるときは上からだけ粘度を押していると、圧力が横に逃げてしまいます。両手を使って左右前後も同時に押しましょう。

一時的に力強くぎゅっと押すのではなく、粘度内の隙間を詰めていくイメージで何回も何回も圧を重ねると締まりやすいです。

・両手の中心に寄せながら薄くする

粘度を薄くするとき、ここでも締めることを意識します。

平べったくするだけでなく、粘度を両手の中心に寄せるように押しましょう。

何度も行っていくうちに粘度が締まると、フカフカだった粘度の感触が固くなり、形がカチっと固定されます。

・器の上部もしっかり締める

側面を薄く締めていくと、気づかぬうちに上部がフカフカしてきます。終わりは上部も忘れずに締めてあげましょう。

上部の締めは忘れやすいポイントですが、ここを怠るとろくろを回したときヒビが入りやすいです。

もしもヒビが入ったら「締めてないんだな」と思い、締めて修正しましょう。

4.成型する

・手をゆっくり動かす

ろくろを回して手で成形を整える際に、手の動きはゆっくり行いましょう。

下手に多く触って形が崩れるのを懸念してか、初心者は早く手を動かしがちになります。

しかし早く動かしても、器の形は綺麗にはなりません。手はむしろ止めているくらいのイメージで丁寧に支えながら、形を良く見て作りましょう。

・上から下まで触る

ろくろを回して器に手を触れるときは、一番上までちゃんと触りましょう。

初心者は安定感があって触りやすいからか、上部を避けて下の部分だけ触る方も多いです。

下部の同じところだけ触っていると、相対的に上部の締まりが緩くなっていき、気づかないうちに上部が割れてしまうことがあります。

5.切り離す

・持ち手になる溝を作る

ろくろから器を切り外すとき、何も考えずに切り離すのではありません。

しっかり持ち手となる溝を作ってから、器を切り取って運びましょう。

これはせっかく成型したのに持ったときに歪んでしまうのを防ぐため。

最後の最後で上手く切り外せなくて崩れたり、落としたりしたら大変です。

手びねりで失敗してしまう作り方

上記のポイントを全くやらないと、手びねりは器の形が不揃いになったり、途中で割れたりしやすいです。

つまり、よく失敗をしてしまう人は、もしかしたらこれらが上手くできていないのかもしれません。

下記のように作っている方は注意が必要。これを覚えると、今より綺麗な器をスムーズに作れるようになるでしょう。

  1. 紐の太さがバラバラ

  2. 土台が平らになっていない

  3. 粘度をよく締めていない

  4. 手の動きが早い

  5. 同じ部分ばかり触っている

  6. 持ち手の溝を作っていない

手びねりで陶芸にチャレンジしてみよう

手びねりは陶芸の中でも初心者におすすめされやすい技法です。

しかし、初めてだと不安もあってか不格好になることもあるでしょう。

それでも練習していくうちにコツを覚え、上達していく楽しみを得られるはずです。

ここで紹介したポイントも参考に、楽しい陶芸作りをスタートしましょう!


●ゴンザレス美について
ブロガーやってます。
本業は美容医療業界(WEBマーケティング)
美容皮膚科クリニックを運営している会社のサラリーマンです。

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