人に話すと、納得できる

金融機関が主催の資金セミナーに参加した。

社員の方がMCを務めていた。
注意喚起の一つに「今日はお子様がいらっしゃっています。もし、泣いてしまった場合、体質をお願いします」と言っていた。

その日参加のお子様連れは1組だけ。その1組様に向けられた注意喚起に違和感を覚えた。
聞きながら「あ〜、言われなくてもわかるやつ！！」と心で思う。

「もっと別の言い方なかったの？」
「他の社員の前で、１人怒られている部下のような構図」

お子様連れのご両親の気持ちを考えると、あまりいい気分ではなかった。
しかも、開始に先立つMCなんだから、明るく話せばいいのに、と残念にも思った。

モヤモヤしていた中、終了後、一緒にセミナーを受講していた友人にこの件を打ち明けた。
「どんな言い回しだったら、正解だったんだろう？」と聞くと、「MCが言うのではなく、受付で軽くお願いする程度に止めるべきだったよな」と。

確かに！なるほど。
全体の場で注意喚起する必要がなかったんだ。
と、めちゃくちゃ納得感があった。

どうしても、説明の仕方、言い回しについて考えていた僕だったが、友人のようにシーンを変えることで、よりやんわりと伝えることが出来るな、と、友人の意見に賛同した。

自分だけで考えていても納得できなかったが、人に話すことで納得できた。大事なこと。自分が間違っているかもしれないと言う前提と、自分が考えた意見を聞いてくれる人がいる感謝を感じたことで、ただのセミナーから得る恩恵は大きなモノになった。