裏山散歩
演奏の仕事がほぼすべてなくなり、家にこもり気味になって明らかに運動不足なので、最近、朝方に家の裏山周辺を散歩するのを習慣にしている。
ちょっとした山道を上って下りて、下りたところにある太田神社にお参りして、余力があればもう少し歩いて上賀茂神社にも寄って詣でてくる、というコースだ。
最近知り合いから聞いて知ったのだが、太田神社に祀られているのは芸能上達の神様らしい。その名もアメノウズメノミコト。
アマテラスオオミカミが弟のイザナギの悪行に辟易して天岩戸の中に閉じこもってしまい、なんとかまた外に連れ出すために他の神々が相談し、ある作戦を遂行するために抜擢されたのがこのアメノウズメノミコト。岩の前で踊り始め、興が乗ってそうとうきわどい姿になり周りの神様がやんややんやの大騒ぎになったところを、何事かと思ったアマテラスオオミカミがちょいと顔を出したところを一気に引きずり出された、というユーモラスな神話。
その話自体はなんとなくは知っていたけど、まさかそのときのダンサーがうちのすぐ近くに祀られていたとは、、なんだかわからないけど、急に親近感がわいた、太田神社。
思いつきだけど、この話は、芸能が光をもたらす、ということをそんな大昔の人々も信じていたということではないだろうか。
コロナのせいでまた天岩戸に隠れてしまったアマテラスオオミカミを
芸能の力で外に引っ張り出せる日が一日でも早く訪れることを期待したい。
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