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「茜色に焼かれる」
映画「茜色に焼かれる」を観た。
尾野真千子演じるシングルマザーが、中学生の息子を育てながら、けして平坦ではない日常をもがきながらも懸命に生きるといった人間ドラマだ。
主人公の良子は夫を交通事故で亡くし、女手一つで息子を養い、亡き夫の父親の老人ホーム費、亡き夫の愛人の子供の養育費なども一人で背負い、花屋のパートと風俗の掛け持ちで息子と暮らしている。
そんなに一人で抱え込まなくたっていいのに、、
生真面目と人一倍の優しさが仇となっているのだ。
彼女は飲み屋でふと漏らす。
旦那が亡くなってから、ろくな扱いされてこなかったと。
酷い屈辱に耐えてきたと。
彼女は怒りで身体を震わせ涙する。
彼女の涙に僕も涙した。
この世界は綺麗事だけでは片付かない。
けして平等ではないし、理不尽なことも沢山ある。
それでもみんな生きてる。
人それぞれに、
色々な苦しみ悲しみ孤独を抱えながら。
みんなが幸せを感じれますように。(悪意をぶつけてくるどうしようもないバカは除いて)
石井裕也監督の作品は、悲しいだけじゃなく、出てくる登場人物がどこか滑稽で愛おしくて、話もちょっぴり優しいから好きです。
おれもどうしようないポンコツだけどがんばる。