読書感想文#9 【くちびるに歌を】 著者・中田永一
読書感想文#9
【くちびるに歌を】 著者・中田永一
面白かった!
理由は三つある
①五島列島の自然
②15歳の感情の移り変わり
③15年後の自分への手紙
●あらすじ
五島列島にある高校の合唱部の話。ナズナという15歳の女の子とサトルという15歳の男の子の視点から描かれた小説。
面白かった理由① 五島列島の自然。
五島列島には一度旅行で行った事がある。海がとても綺麗で驚いた事を覚えている。その記憶もあって青空や海の描写が出てくる度にその時の感動が思い出された。また五島列島に行きたくなった。
面白かった理由② 15歳の感情の移り変わり。
ナズナとサトルというそれぞれの主人公がいる。それぞれ人に言えない家族の悩みを抱えていたり、部活の中での人間関係の中で様々な感情の移り変わりがある。ナズナは病気の母を見捨てて不倫相手と出て行った父がいる。そのせいで男性不審に陥っている。そのため合唱部の中でも男子に当たりがキツいのだがさまざまなきっかけでその感情にも変化が訪れる。またサトルという男の子は自閉症の兄がいる。両親は自分たちが死んだ後に面倒を見る人が必要だという事で2人目の子供を産んだ。その話を両親から聞いた事のあるサトルは自分は計画的に作られた子供だと感じており恨みこそしていないが消化しきれない思いを抱えている。そして兄の面倒を見るために生まれた。という使命感もあるため友達もおらずどちらかとクラスの中でも部活の中でも存在感の薄い存在のサトル。そんなサトルがひょんなきっかけで合唱部に入り合唱に打ち込み好きな人ができ、作詞の才能が認められ、まじめな性格が見直され少しずつ変化していく。そんな15歳の感情の移り変わりが面白かった。
面白かった理由③ 15年後の自分への手紙。
合唱部の課題曲のテーマを元に15年後の自分へ手紙を書こう!というものがある。その課題を通してそれぞれが15年後の自分に悩んでる事を打ち明けたりその手紙を通じてある決心をして思い切った行動をしたりする者もいる。読んでいて自分は15歳の時何に悩んでたか?!15年後の自分に手紙書くならなんで書くか?!と思い15年後の自分に軽く手紙を書いてみた。
くちびるに歌を。面白かった。
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