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弱者が強者と戦うときの注意点

 おはようございます。共通テスト1日目が行われます。昨日は3年生が僕のところに来て「先生,最後に元気の出る言葉をもらいに来ました」と言われたので「緊張せず頑張れ」と普通に返すと「元気なくなりました」とイジられました。

⚠️そもそも元気をもらうつもりで来ていない生徒!!

 さて,今日は強者と戦う時に弱者が選択しやすい戦術についてお話ししたいと思います。それは何かというと「5バック」です。今日は5−3−2を具体例に説明したいと思います。

 あくまで5バックを弱者が採用するときにはここに注意しないとダメだよという内容です。

⚠️僕も何回も5バックを採用して痛い目に遭いました。

 今年の高校サッカー選手権大会は青森山田が圧倒的な力で優勝しましたが,準々決勝の東山高校と準決勝の高川学園は青森山田に対して5−3−2のシステムを採用しました。高川学園は後半で4−4−2にシステムを変更しました。

結果は東山は1−2の惜敗、高川学園は0−6の大敗でした。なぜこうなったのか、、、

 高川学園から解説していきます。

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赤が高川学園で青が青森山田です。

 この試合のポイントは青森山田のSBへ誰がプレスをかけるのか。


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この時に,当然3ボランチの脇の選手は青森山田のボランチ(宇野君)をマークします。次の局面としてはSBは矢印の方向へパスを出します。

⚠️お得意の斜め内側のパス

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 赤い丸がスペースです。気づいた方もいると思いますが,DFラインとMFの間に大きなスペースができています。


そう,5バックを採用するときに注意すべき点の1つは

「5バックのラインコントールによるコンパクト性」

です。4人でも高校生は難しいのに5人なんてもっと揃えるのは難しい。

 ここを見誤るとコンパクトな守備陣形を保てなくなます。なので,5バックを採用するときは入念なトレーニングが必要です。ちなみに東山の守備陣形は以下の図の通りです。

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 高川学園とは天と地の差があるぐらいです。ましてや中盤3人で65m程の幅を守って上下のスペースを埋めるなんてほぼ無理です。なので,僕なら中盤を4人にします。そして、陣形を作る位置をディフェンシブサードに設定します。

⚠️後方のスペースをなくすため。

 そうなった時の5バックの崩し方は一昨年の青森山田と広島皆実の試合を見ていただけたら参考になると思います。

 簡単に説明するとWBをピン留めし、CBとWBの後方のスペース(ニアポケット)をねらうことです。そして,プルバック(マイナスのクロス)で仕留める。

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誰がフリーかは明白です。

 さて,ここまでをまとめておくと

① 5バックはラインコントロールが難しい

②中盤が少なくなるため、どうしてもスペースができてしまう。それを阻止するためにはコンパクトな陣形を保つ必要があるが,①からトレーニングすることが必須

⚠️トレーニングというのはあくまで何か月もトレーニングする必要があるということです。1日でできるものではない。

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 最後にプロの試合を紹介してまとめに入ります。

これは5−3−2システムでマンチェスターCと闘ったチームの得点シーンです,

そして、続いて,マンチェスターCの崩し方です。

 中盤の運動量が問題です。

 これまでの話から僕自身もこれまで強豪と対戦するときは5バックを採用していましたが、どうやっても勝てない。その理由は今まで話したとおりで,ミドルサードにDFラインを設定すると、ロングパス一本で裏を取られGKと1対1なんてシーンが出てきます。ラインを揃えろとか,スタートを早く切れと言いますが、そもそも難しいんです。これは強豪には当てはまらないと思いますが,地区大会を戦うレベルのチームならあるあるだと思います。

 今日から広島県は新人戦が始まります。みなさんの県でもどれだけのチームが5バックを採用しているか見てください。その時に起こる現象はだいたい今いったことです。

 今日は②サッカー戦術の話でした。


 以上でSHRを終わります😁 

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