What(ワット)モデル(リフレクション/内省フレームワークの紹介)
Whatモデルは、色々なところで、発展しているリフレクションのサイクルモデルであるため、誰の理論ということを特定するのが難しいモデルです。1970年に出版されたテリー・バートン氏(Terry Barton)による「Reach, Touch and Teach」で最初に記述がされ、そのコンセプトをヘルスケアの分野で活用するために、1990年代にジョン・ドリスコル氏(John Driscoll)が発展させたり、ゲリー・ロルフェ氏(Gary Rolfe)によっても、リフレクションのフレームワークとして紹介されたりしています。よって、引用元によって、ほぼ同じモデルではあるのですが、名称が異なったりします。
Whatモデルとは?
Whatモデルは、3つのWhatを問いかけることによって、内省・リフレクションを行う手法になります。初めの「What?」では、状況を説明することで、目的に対してどうなのか、問題はあったのか等を記載します。そして、「So what?」にて、学んだことや、改善すべきことを列挙します。その後、「Now what?」にて、学んだことを適用もしくは、改善すべきことを実施するためにどうするかを記載します。
Whatモデルの特徴は、シンプルなことに加え、それぞれの項目が問いかけであることです。自分自身に質問をし、その回答を記載していくことで、内省ができていくという特徴があります。それぞれのステージの内容としては、他の3つのステージの構成で成り立つERAサイクルやYWT法とあまり変わりません。やはり、振り返りを実施するためには、行ったことは何だったかを思い返し、それから導き出されるものは何だろうかを考え、それを次に活かすというサイクルが重要だということになると思います。
Whatモデルの簡単な実践例
簡単にWhatモデルの実践例を考えてみたいと思います。ある企業がブログの訪問数を増やすために、毎週更新することにしたことを例にしてみたいと思います。
What?(何があった?)
最初のWhat?では、目的を達成するために、どんな行動をしたかを記載します。
ブログへの訪問者が伸び悩んでおり、お問い合わせ数も同じく伸び悩んでいるため、週に1度定期的に更新することにしました。
So what?(それは何?)
次のSo what?にて、観察されたことや、そこから導き出されたことを書き出します。
定期的に更新を始めると、Googleのクローラーが定期的に来ているようで、インプレッション数が伸びていることが確認できました。定期的に更新することで、検索エンジンからのアクセスを向上することができそうです。
Now what?(では何?)
最後のNow what?において、So what?のステージから分かったことをベースに次に実施することを考えます。
よりターゲットの訪問者を集めるために、記事の内容を販売製品とできるだけ関連したものを掲載するようにしたいと思います。
日本語の場合は、「何をやった?それで、何がわかった?で、どうするの?」と言う形に頭の中で、変換した方が、回答がしやすいかもしれません。これも3つのステージの簡単なリフレクションフレームワークですので、簡単に始めることができることが特徴だと思います。
現在、GROWモデルといったコーチングおよび内省や経験学習のフレームワークを活用した、目標およびアクションマネージメントシステムを開発しております。製品に関するご意見を募集しておりますので、何かございましたら、以下よりお気軽にご意見お寄せください。
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